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わりと前向き。好きなことを探し中。見つけた好きなことは、一人の時間、宮沢賢治、河原、睡…

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わりと前向き。好きなことを探し中。見つけた好きなことは、一人の時間、宮沢賢治、河原、睡眠、静寂、花の香り、雨の音、綺麗な景色。

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  • 旅行記

    旅行に行った記録

  • うまく書けたから読んでほしい!

    自分なりに上手に表現できたと思うこと

  • 虐待サバイバー体験記

    父親は統合失調症でした。母親は軽度知的障害であったようです。道理の通じない行動の連続に、混乱していた幼少期の心情を綴っています。愛情を知らない親だったのです。

  • 思考

    考えたこと。考えることが好きですが、話すことが苦手なので書きます。

  • 働くこと

    ハードーワーカーでした。貧困世帯から運よく脱することができた稀有な例だと奢っていました。ハードワーカーになること自体が心に傷を負っている証拠です。今はただの労働者です。働きたくないです。

最近の記事

仙台⇔千葉〈小湊鉄道・いすみ鉄道〉青春18きっぷひとり旅

先日の18きっぷひとり旅が思いの外楽しく、特に1両編成の列車に乗れたことがわくわくしたので、今回もレトロな列車で「何もしない(できない)」を再体験しに行きました。 大まかな流れは仙台→千葉一泊→大原駅→仙台です。 ※前回の旅はこちら↓ 1日目:仙台駅始発JR常磐線→原ノ町駅乗り換え→勝田駅乗り換え→勝田駅JR 常磐線・上野東京ライン→松戸駅新京成電鉄〈直通〉京成千葉線→千葉中央駅着13:42 「起きられたら行こう」という精神でしたので、乗ってから電車の中でその日のホテ

    • 「ノンちゃん雲に乗る」を読んで惨めでいいやと思う

      子供の頃、本を読むのがすきでした。 特に、理不尽な境遇から幸せをつかもうとする冒険物語が好きで、巌窟王・レミゼラブル・小公女・秘密の花園・果てしない物語・モモなどを、繰り返し読んでいました。 その中の一冊に、「ノンちゃん雲に乗る」と言う本があります。 ネタバレしていきますので読みたい人・これから読もうと思っていた人がいましたら、理不尽な境遇を「よかった」ということに切り替えて強く生きる少女の代表、ポリアンナ物語の記事でも読んでいただけたらと思います。 ※※以下ネタバレ※

      • 仙台⇔いわき・青春18きっぷひとり旅「ここにいていい」

        青春18きっぷ 自動車免許を取得した19歳の時からずっと、無計画な長距離ドライブひとり旅が好きで、連休がとれればいけるところまで行き、仕事に間に合うように戻ることを繰り返していました。東北6県ぐるり旅の他、前述の奈良への思い付きの旅や、ふらっと日本海を南下し瀬戸大橋を回って香川県でうどんを食べて帰ってきたり、岡山・広島の旅や名古屋・金沢・新潟・千葉あたりは複数往復しています。いずれも疲れたら適当に車中泊・漫画喫茶泊・ビジネスホテル泊での無計画な旅でした。 それが、新型ウ

        • 在りし日の仙台↔︎奈良の旅(By軽自動車)・下

          前編はこちら↓ ・08:30 東大寺へ向かう地下道を出たら方向がわからなくなる。人並みの方向へ行けば解るだろと思ってたのに、朝早いせいか人が少ない。鹿煎餅売りのお兄さんが笑顔で道を教えてくれた。 ・東大寺入り口までおよそ10分のみちのり。暑い。まだ8時なのに暑い。鹿だらけ。金華山の鹿に肉をわけてあげてほしいくらい丸々と太っている。 ・東大寺到着。参拝料500円だなんてさすが世界遺産。たしか政宗の瑞鳳殿は550円だった。関係ないけど。 ・青空にどでーんと大仏殿!テンション上昇

        仙台⇔千葉〈小湊鉄道・いすみ鉄道〉青春18きっぷひとり旅

        • 「ノンちゃん雲に乗る」を読んで惨めでいいやと思う

        • 仙台⇔いわき・青春18きっぷひとり旅「ここにいていい」

        • 在りし日の仙台↔︎奈良の旅(By軽自動車)・下

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          在りし日の仙台↔︎奈良の旅(By軽自動車)・上

          お台場にガンダムがあった時代、そう、まだスマホがなかったあの頃。お盆に急に思い立って奈良の大仏を見にいったことがあります。お金もなかったので半分くらい下道でちまちま進んでおりました。アホな行動ではありましたが、そこで見たものは今でも感動の心と共に思い出されます。mixiに覚書としてメモしていたこの旅の記録が、いつか消えてしまわないよう、noteに転載しておきたいと思いたちました。 途中、東京に住んでいた友人に会い、そこからふらっといけると思っていた浅はかな私。お時間のある方

          在りし日の仙台↔︎奈良の旅(By軽自動車)・上

          うんちくんとおばけくんのだいぼうけん

          小学校1年生の時に、保育園の頃から仲の良かった友達と漫画を描き始めた。ムツゴロウの自由帳に定規で線を引いて…その名も 「うんちくんとおばけくんのだいぼうけん」である 最初はいちいちクーピーで色も塗っていたが、なんやかんやで3冊ほど続いてしまい、中盤から色を塗るのが追いつかなくなった。 内容は当時流行っていたテレビ番組「加トちゃんケンちゃんご機嫌テレビ」と漫画「燃える!!お兄さん」のギャグをパロったギャグ漫画で、うんちくんがトラブルメーカーとして何かをやらかすのをツッコミ役の

          うんちくんとおばけくんのだいぼうけん

          ポリアンナは何故よかった探しをしなければならなかったか

          世界世界名作劇場がだいすき 私は子供の頃から世界名作劇場が大好きで、日曜日の定刻は必ず見ていたし、平日夕方再放送も必ず見ていた。大人になってからは定額見放題のサービスを利用して(具体的にはHULU やアマゾンプライム)暇さえ在れば見返している。 名作劇場は基本的に全て流れが同じである。 まず第一に、不幸な少年少女が主人公。ふがいない大人のせいでいきなり1話目から不幸に見舞われた子供が、その後もろくな大人に出会わずさらに不幸になっていく。しかし、徐々に仲間や良い大人に恵ま

          ポリアンナは何故よかった探しをしなければならなかったか

          Fさんのこと

          Fさんは60過ぎの女性。独身。 仕事で半年に一度、訪問している70代の女性がいた。20年のお付き合い。彼女もまた独身で、小さな商店を営みながら1人で生活していた。伺うたびに1時間、お話をする。コーヒーとささやかなお菓子を用意してくれて、最近のこと、ニュースのこと、生まれ育ちのことを話してくれた。若い時に結婚しようとしたけど、直前に浮気されたので婚約を破棄した。男なんてぐずぐずしていて、頼りにならない。あんたも男になんてなびかず生きていきなさいよ、というのが彼女の持論。 ある日

          Fさんのこと

          わたくしのアルバイト年表

          私はとても貧乏な家庭で育ったので、高校に入ってすぐアルバイトを始めて就職するまでずっと働き続けていました。多いときは単発バイト含め5つのバイトをかけもちして働いていました。でもいつも貧乏でした。今日はそんな私のアルバイト遍歴を書きたいと思います。 郵便局の仕分け よくあることかもしれませんが、私が入学した高校は基本的にアルバイトが禁止でした。全生徒が必ず部活動に参加させられていたからです。しかし唯一、年末年始の郵便局のアルバイトだけは公認で募集がかかりました。高校1年生の

          わたくしのアルバイト年表

          私の仕事年表 成り上がりと失墜

          就職氷河期 私は就職氷河期まっただ中に就職活動をしていた年代です。 正しく言うと一生ニートでいいやと思って就職活動はしませんでした。なぜなら当時アルバイトでも月収25万を超えていたからです。それから自分が月曜から金曜の朝9時から17時まで、きっちり働くことができる人間だとはどうしても思えませんでした。学生時代でさえ同じ時間のバスや電車に乗ることが苦痛でした。こんな人間はふわふわ生きていればよいと思っていて目標や上昇志向など一切持ち合わせていませんでした。 ところが就職す

          私の仕事年表 成り上がりと失墜

          わくわくするほうへ

          表現が苦手 感情が無い、表情が無い、棒読み、とよく言われていました。自分では心から嬉しい!ありがとう!と思って言っても、思ってないでしょ!とよく言われていました。どんなにそう思っていても伝わらないなら、なにも言わない方がいいやと思うようになりました。 感情が無いととらえられる原因に、感情を否定され続けていたことがあると思います。笑っていると、親を差し置いて楽しんでいいと思っているのか、当てつけて満足かと責められました。泣いていると、それくらいで痛いわけが無いと否定されま

          わくわくするほうへ

          くだらないことに本気を出すことの楽しさ

          にんじん数ヶ月に一回、読み終わった本を売りに行く。 先日は9冊の本を売って1冊の本を買った。 ジュール・ルナールの「にんじん」という本だった。 20代の頃、この本を題材にした映画を薦めてくれたひとがいた。残念ながらその映画は古くて手に入らず、かわりに原作の本を図書館で借りて読んだ。そのとき手にとったのは舞台風に描かれたもので、私には読みづらく、薦めてくれた人が私に何を伝えたかったのか分からないままだった。 今回手に取ったその本は、2016年に訳されたもので、にんじん視点で

          くだらないことに本気を出すことの楽しさ

          しんでしまうことは時を止めること

          自分が29歳の時、30歳になったばかりの一つ年上の先輩が亡くなった。自死だった。一緒に仲良くしていた先輩から、泣きながら電話がかかってきて知った。留守番電話が入っていたことに気がつかなかったと。その留守番電話を吹き込んだ直後に彼は亡くなっていた。まだ雪が残る冷たい川のそばで。 留守番電話には、死を知らせてくれた先輩と私がいつまでも、仲良く居ますようにと吹き込まれていた。おちゃらけた様子で。でもそのすぐあと、私と先輩は仲良しではなくなってしまった。 その翌年大きな地震があって

          しんでしまうことは時を止めること

          かなしみを共有するということ

          最後の小生おじさん  小生は物心ついた頃から、悲しいことや辛いことがあった時に、誰かと共有することで気が安らぐという言葉の意味を理解できなかった。話すことで問題が解決するわけではないのに、それは悲しいね辛かったねと言われたところで、だからなに?わざわざ話したのにそれだけ?と怒りが先に立ってしまうのだ。聞いたからには何か解決策はないのかと。この思考が相手にとって理不尽に感じられるであろうことは、ドラマや小説や映画で学んでいた。どの物語でも、話を聞いてもらえた人物は「気が楽にな

          かなしみを共有するということ

          猫への懺悔

          ⚠️動物が好きな人や繊細な方は読むことを勧めません。 残虐な描写があります。全て事実です。 私のエゴで書きたくて書きます。 6歳の時、親が猫を連れてきた。 縞模様の猫で、子猫ではなかったから誰かにもらってきたのかもしれない。経緯は覚えていない。 昔の田舎のことだから、外飼いが当たり前だった。向かいの家に登って降りられなくなったのを近所の人総出で助けてもらったり、いなくなったと大騒ぎして探したら押入れの中で寝ていただけだったりして、周りの人にも可愛がられていたように思う。その

          猫への懺悔

          毒親だというひとを気の毒に思う

          私はネグレクトをされていたが、毒親だと思ったことは一度もない。また、両親を毒親だと表現したことも一度もない。今後もそれは変わらないだろう。 大学生の頃に仲良くさせていただいていた一つ上の先輩が、よく実家に呼んでくれた。 彼女のご両親は職場恋愛、職場結婚で、立派な家を建て3人の子を設けて、先輩はその末っ子だった。 大学卒業後もその自宅から弁当をつくってもらい出勤していた先輩は、犬が欲しいと言って大人の人間サイズに育つ犬種を、自宅の庭の一角に6畳ほどのスペースの犬小屋を建てて飼

          毒親だというひとを気の毒に思う