2010年8月2日A計画

昨日の朝スタートして92km走った。

切っ掛けは13年ほど前まで遡る。
所属していたジムの、僕を慕っていた後輩が亡くなった。
すでに所属していたジムを辞めていた僕は、人づてにそれを知って
彼の家がどこかわからないから成田山をゴールにして、
試合前に自宅のある成田まで走った。
試合後、彼の家を訊ねた。
両親には僕にまつわる思い出を色色聞かせてもらった。

その年の夏、往復走った。
彼の命日に、伴走する父の車に花を積んで走った。
彼の自宅の玄関に花を置いて船橋まで走って戻った。
感情を沢山こめていたから、走るなんてものではなかった。
成田からの残り30kmは苦痛以外の何物でもなかった。
それを切っ掛けに僕の成田走が始まった。

それから約7年後、予定していた試合が外されて先が見えなくなった。
引退が頭を過ったその年の1月、再び成田まで走った。
もう一度、僕は自信が欲しくて3週間後に往復を走った。
その年の12月、交通事故に遭った。
もう終わった、素直にそう思った。

もう一度試合がしたい、そんな気持ちを抱えたまま5年の時間が
流れた。
自分のジムの会員と成田走を再開した。
残念ながら、人の気持ちをそのサイズで誰もが受け取ってくれるとい
うわけではない。
でも、続けた。

これまで機会がなく、もしくはこれまで自信も切っ掛けも
ない人に、走ったことのない人たちに、その感動を教えたかった。
走ったことしかわからないストレスと葛藤、
そして言葉に出来ない喜びを教えたかった。
その視界から見える景色を変えてあげたい。
客観的に見える自分自身を変えてあげたい。
12歳の誕生日が来る前に、息子を完走させてやりたかった。
息子は完走した。
泣き言もなく走った。

結果、無事に全員完走した。

そんなわけで、今回でASSHI-PROJECT、
A計画成田走を終了する。
でも、また僕は成田まで走るから終わりな訳ではない。
次はどこまで走ろうか考えている。

これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。