戦争がなくならない理由の人類史からの答え
岡田斗司夫さんのYouTubeはまってたんだけど、その中でサピエンス全史の解説をやっているのを見かけた。サピエンス全史は読んだことあっておさらいのつもりで見たのだけど、読み飛ばしていた気づきがあってまた感動してしまった。
現生人類=ホモ・サピエンスの他に、何万年も前はネアンデアタール人とかホモ・フローレシエンシスとか、ようはドワーフとか巨人みたいないろんな人類が実在していて、今の我々ホモ・サピエンスより頭のいい奴らとか力の強い奴らとかがいたのだけど、ホモ・サピエンスは彼らを淘汰してしまったそうだ。そして残ったホモ・サピエンスには違う群れの匂いを嫌い気性が荒いという特徴があったという。
ここまで聞いてなぜもっと頭に残っていなかったのかと衝撃的だった。ここに長い間色んな識者たちが「なぜ世界から戦争がなくならないのか」と悩んできた永遠の課題の答えがあったからだ。
これが意味するのは、他の種族を力で捩じ伏せるのは生存戦略上有効で、そうでなかった平穏な種族を淘汰してしまったという裏付けと私たちの遺伝子の中にはもともと好戦的で争いによってより知能も高く力も高い種族より有利に立とうとする本能が存在している究極因の発見だ。たぶんこれから脳科学の研究が進んでいくと、他種族の存在に嫌悪感を示したり、戦闘に関して快楽を感じるというような医学レベルの根拠が出てくるに違いない。というか私が知らないだけでもう出てきているかもしれない。
これに気づいたからといってまあ政治的にやるべきことは変わらない。そもそもこんな好戦的な自分たちを核で破滅させないためにどのようにコントロールしていくか考えるしかない。残念ながらたぶんストッパーは遺伝子には刻まれていないだろう。遺伝子は絶滅した記憶は刻むことができないのだから。
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