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米ドルMMFのススメ

はじめに


現在ポートフォリオ入れ替えのために米ドルの現金比率が高くなっています。
このような現金比率が高く、しばらく様子見をする方針の場合に私は米ドルMMFの形で米ドルをもって置くようにしています。

米国の金利は高水準で推移しており、マネックス証券で購入できる”ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド USドルポートフォリオ”の年換算利回りは4.745%(2024年1月19日時点の直近7日間平均利回り:課税前)と魅力的な水準となっています。
米ドルの額面での元本割れのリスクが低く、かつ年利4.7%を受け取れるという恵まれた状況です。
私は昨年の7-8月にいったん指数ETFを売却し、10月に再度指数ETFを買い戻しました。その際に現金比率が高まったため、高金利に注目して現金を米ドル建てMMFに移していました。
その時に私が感じたメリットを挙げてみたいと思います。

追加のリスクをとらなくていい(米ドルのみで取引が完結する)

私はマネックス証券で取引を行っていますが、米国株取引口座から米ドルを振り替えて、その米ドルでそのまま外貨建てMMF購入する形になるため、購入タイミングでの為替は特に気になりません。
エントリーのタイミングによる損失が追加では発生しないため、米ドルを元本割れの心配は少ないまま高い利回りで運用する効果を感じやすいです。
またマネックス証券では売却する際も米ドルで受け取ることができるため、再び米国株取引口座に現金として戻す際にも為替の影響を受けません。

もちろんそれらの資金を最初にドル転したタイミングによる為替損益は出ていますので、あくまでMMF購入で追加のリスクがほぼないという意味です。

毎月のリターンがうれしい

当たり前の話ではありますが、配当などと同じで毎月リターンが見えると精神的な効果が大きいです。嬉しいです。
高配当株投資に根強いファンがいることからも、この精神的な効果の大きさ分かりますね。
現在のポートフォリオでは約30,000,000円相当(20,280,000口)の米ドルMMFを保有しています。
12月の実績から計算すると、1万口あたり0.379ドル(税引前)を1ヶ月で受け取ることになり、約769ドル(約113,800円)が再投資されます。
分配金が毎月発生し、さらにそれらが再投資されてさらに複利で運用されます。

現金で待機することの焦りが緩和される

株を売却して現金が手元にある状態では、ついつい株を買いたくなりがちです。
その点、米ドルMMFにしておけば売却の手間があることや上記の分配金が受け取れる嬉しさがあることから取引口座に現金で寝かせておくよりも焦ってトレードをすることが減ります。
昨年も10月の下落局面まで十分に待ってからの指数ETF買いを入れることができました。
もちろん機動的に買いを入れたい場面も想定し、一定額は現金として取引口座に残しておくなどの工夫をしています。
(売却・米ドル振替で資金を米国株に投入するタイミングが1日は遅れるため。これくらいの遅れであれば私はそれほど気にはなりません。)

マネックスポイントがもらえる(マネックス証券の場合)

私が使っているマネックス証券では投資信託保有額に対するポイント付与があります。
私も最初知らなかったのですが、このポイントが外貨建てMMFの保有額にもつきます。

【投資信託保有時のポイント計算例】
付与率が0.08%(年率)の投資信託を月中平均で200万円保有していた場合
200万円×0.08%÷12= 133.33ポイント
1ポイント1円相当の計算のため、133.33ポイント切上げで134ポイント/月 獲得

マネックス証券ホームページ

これで計算すると現在の保有額(30,000,000円)で計算すると、月2000ポイントを分配金とは別に受け取ることができます。
これま1ポイント1円でAmazonギフト券などに交換できるので、保有額が大きくなるとそれなりのメリットになってきます。

まとめ

もちろん米国の金利水準がいつまでも保たれる訳ではないですが、少なくとも現在は魅力的な金利水準です。
元本割れのリスクがほぼなく、年4.5%以上のリターンを出せる投資というのはかなり優秀だと思います。
しばらく待機させておくドルを米国建てMMFで保有することは現在の局面ではメリットが多いと言えます。

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