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香村純子イズム?のようなものを感じている気がする

大翔です。
「ヒーリングっとプリキュア」見終わりまして


この作品は主にスーパー戦隊で何作かメイン脚本をやっている香村純子さんが構成を担当して脚本を書いている。

そういう訳もあり、だいぶ香村氏の他の作品に似ている、通ずる部分があるなと度々思う所がある。

主人公の背景造り………というか変身して戦っていく上での精神的な部分が過去の出来事に大きく起因する所などは香村さんの作品らしさなのかなと思う。
生まれ持っての優しさ、強さで戦うヒーローというのも当然素敵だが、ただ単純な正義感だけではないからこその人の感情や意思が強く籠っているのを感じて共感………とは少し違うが伝わってくるものがある。

のどかは元より優しい子なのだと思うが、それ以上に自分が辛く苦しい時に沢山助けてもらった。励ましてもらった。だからこそプリキュアとして、してもらった以上に人を助けたいという思いがあった。
こういう紐づけは個人的により感情移入出来る事もあって結構好きだ(そればかりというのも好ましくはないんだけど笑)

ヒーローである事、戦士であることよりもまず先に人である事が描写されているイメージがある。故に、正しいという行動だけを選び取れない時もある。

ルパンレンジャーVSパトレンジャーでルパンレッドが「俺たちはこれしかないから怪盗やってんだ!」というようなセリフを言っていてこれが妙に頭に残っているんだが、これは正にそうだろうと思う。


自分の望みの為に、時に危ない橋を渡ってしまう。感情を優先した行動をとってしまう。
「1人の人間」として選択をする様子を描く事が多い

のどかがダルイゼンを救う事を拒否したのもプリキュアではなく、1人の人間として選び取ったものだ。
この件に関してはそこそこ物議を醸したようだが、個人的にはあれで良いと思うし、2人の争いによる顛末はまさに香村氏らしいつくりの話だなと思う。

どんなに強い力を持っても、世界を救う力を持っていても所詮は人間なんだ。好きも嫌いもあるだろう。痛い、苦しい思いもなるべくしたくは無いだろう。それでも戦う、守るために頑張るという選択をする権利があるのなら、そう出来ないという選択をする事だって許される筈だ。


プリキュアは縋る神ではないのだ

どちらにしたって自分の意思で選んだ答えなのだから
どう選んだって良いし、自分ならこうすると思ってもいい、ただのどかはそう選んだ。それだけの事

結果については善し悪しなどあるだろうが選んだ時点では決まっていない事なんだから、その時一番自分の大事にしたいこと………気持ちを優先していい

なんだってそんなものだ。人間の選択なんてものは


時にシビアで辛い、苦しい展開をみせて視聴者に沢山考える機会を与える香村さんの作品だが
最後は前向きに、なるべく幸せに終わっていく

苦しい事もある、でもその戦いの先には笑える未来がある。そういう思いが篭っているのだと感じ取れる。


また次は戦隊か、プリキュアか、はたまた別の作品か、どうなるか分かりませんが香村さんの手掛ける新たな物語を楽しみに待ってます。

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