シャドウバースエボルヴ-デレマスコラボメカニズム予想。
前書き
意外ではあったが、納得できるコラボ
シャドウバースエボルヴのコラボパック第二段はまさかのアイドルマスターシンデレラガールズだった。いつかは来ると思っていたが思ったよりも早かった。このタイトルはアイドルマスターというバンダイナムコのゲームシリーズのブランドの一つではあるが、それを題材にした二つのゲームの開発としてサイゲームスが関わっている。
シンデレラガールズ(以下デレマス)は元々はモバゲーのゲームだった。
実はシャドウバースの原作といえる「進撃のバハムート」と同じプラットフォーム出身なのだ。この二つには意外なところに縁があった。モバゲーのデレマスは今年3月にその長い歴史に幕を閉じた。今はもう一つのゲームの方がよく知られているだろう。それは「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」(以下デレステ)だ。
このゲームは音楽ゲーム×ソーシャルゲームの元祖であり、サイゲームスのビジネス的にも重要な意味があるゲームである。サイゲームスのモーションキャプチャー技術は秀でていると言われているが、その礎となったのがデレステである。実はこのゲームで得たノウハウは「ウマ娘プリティーダービー」のウィニングライブにも生かされていると言われている。
本文
メカニズムの考察
3つの属性とその意図
公式ツイッターによりスターターは三つあることが発表された。それらはcool(クール)、cute(キュート)passion(パッション)の3つの属性をテーマにしたデッキであるようだ。これらはデレマスに登場するアイドルのキャラクター性を三つに分けたものである。
属性のシンボル
それぞれのデッキにはユニット「ニュージェネレーションズ」に所属する三人のアイドルがそれぞれの属性の目玉カードとしてデッキに入っている。彼女たちは全員シャドバのクラスとしてはロイヤルのようだが、CP01「ウマ娘プリティーダービー」同様にタイトル構築ができるようだ。一部のエボルヴプレイヤーはタイトル構築に良い思い出がないかもしれない。しかしこの3つの属性は原作の要素を取り入れながらも、ウマ娘構築で起きてしまった失敗から学んでいる可能性がある。
属性でカードタイプによるシナジーを狭めたり、属性によって三すくみが成立するようになっているかもしれない。
シナジーを狭める
かつてのトップメタデッキであるウマ娘の「ミッドレンジウオダス」は、タイプがウマ娘であるカードたちによって強力なシナジーが生まれていた。スペシャルウィークやイクノディクタスでウマ娘カードを手札に加え、ウォッカとスペルで場のフォロワーを強化、そこにダイワスカーレットとアグネスタキオンの強力なアシスト、2コスト4ダメージは当たり前、後半には芦毛とシャドーロールの怪物が現れる。取捨選択が多く難度の高いデッキではあるが大会に出るようなプレイヤーにとっては安定性が高くまさしく上級エボルヴプレイヤーの登竜門のようなデッキであった。当然大会の採用デッキはほぼウマ娘一色といっても過言ではなかった。3つの属性はこのタイトル構築による過剰なシナジー効果を軽減する可能性がある。それは次に話す3すくみの成立にも関わってくる。
三すくみの成立
カードゲームのデッキタイプは大まかに三つに分けられる。
アグロ
ミッドレンジ
コントロール
の三つだ、これら三つはジャンケンのように相性有利と相性不利が存在する。だが、相性不利だからといって勝てないわけではないのがカードゲームの面白いところでもある(その逆も然り)。基礎的な話だが三すくみの関係を振り返る。
アグロはコントロールに有利
理由:コントロールは本領の発揮が遅い晩熟なタイプため、果敢に攻めるアグロには弱い、スペルなどの妨害も間に合わないことが多い。
ミッドレンジはアグロに有利
理由:ミッドレンジは安定性抜群なタイプであり、コントロールよりは早く本領を発揮できる、そのためアグロを十分に対処できる余地があり、アグロが得意な短期決戦がしにくい。
コントロールはミッドレンジに有利
理由:ミッドレンジは安定性は高いが決定打や逆転要素が少ない傾向にあり、長期線では手札が枯渇しやすい、そのため耐えれば耐えるほどコントロール側が有利になる。
三つの属性はこのいずれかのデッキタイプとして構築すると強いようにできている可能性はある。これにより、構築にそれぞれメリハリがつき、そして少しメタが周りやすいのではないだろうか。
以下スターターデッキから三つの属性がどのデッキタイプに該当するか考察する。
クール属性:アグロ
クールデッキの目玉である「渋谷凛」のコストは5である。アグロデッキでは低コストが中心のため、5コストはアグロデッキにとっては高コストといえる。クール属性は【泰然】の属性ともいえる。強い信念を持つアイドルが多く、恐れず攻撃するアグロのイメージにあっている。また「渋谷凛」はストイックな性格であり、やると決めたことには全力を出し切る。彼女の能力はアグレッシブな攻撃に全力を注ぐものだろう。
キュート属性:コントロール
キュートデッキの目玉である「島村卯月」のコストは7である。これはコントロールでフィニッシャーになりやすいカードのコストとして多い。キュート属性は【受容】の属性ともいえる。努力家なアイドルが多く、勝利の目標達成を目指すコントロールのイメージにあっている。「島村卯月」はアニメでは成長の物語の努力家な主人公として描写されており、彼女の能力は努力が報われるものになるだろう。
パッション属性:ミッドレンジ
パッションデッキの目玉である「本田未央」のコストは6であり、ミッドレンジデッキではキーカードになりやすいコストだ。
パッション属性は【先導】の属性ともいえる、個性的だが慕われるアイドルが多く、多様性のあるデッキになりがちなミッドレンジのイメージにあっている。また「本田未央」はムードメイカーでリーダーとして適性も高く、友情を重んじる明るい性格だ。彼女の能力は味方を鼓舞し先導するものになるだろう。
余談:この三人のコストをよくみてみると765(ナムコ)である。これに気づいたとき、ゲームのイースターエッグを見つけた時のような気分になった。
属性以外のメカニズムの考察
属性以外にもデレマスおよびアイマスを象徴する要素が取り入れられる可能性もある。以下その例をいくつか挙げる。
ファンを増やす
デレマスだけではなくアイドルマスターというゲームシリーズを象徴する目標である、ファンの数を表すアミュレットトークンを生成して、能力でファンカウンターを増やし、ファンカウンターの数に伴った能力を誘発したり起動できるようになる可能性がある。
これは典型的なコントロール向けの能力で性質はネクロチャージやスペルチェインに近い。
もしくは、ファンがフォロワートークンとして場に出たりExエリアにおかれる。アイドルたちがファンの生成と強化を行うタイプかもしれない。また、ファンは群衆であることを表現するため、スタックのように一つのトークンに圧縮できてもよいと思う。処理としては
ファンファーレ:場に「ファン」があるならこれを破壊する、自分の場の「ファン」を一体を選ぶ、それを+x/+yする。xはこれの攻撃力に等しく、yはこれの体力に等しい。
これはかなり強くなりそうなため、ファンは攻撃を行うとエンドフェイズ時に消滅するなどの制約があってもいいだろう。だが、せっかく蓄積しても破壊や消滅で水の泡になりかねないのため、ファンが攻撃するタイミングを見極めるなどの駆け引きができそうだ。
もしも前者ならアグロ。後者ならコントロール向けのメカニズムになるだろう。
営業
アイドルを仕事に起用するデレステの要素、様々な報酬を得ることができる。例えばEXエリアに置くことで常駐型能力が働くなどといった手札からアイドルを派遣するようなイメージで働く能力。その代わりに制約があってもいいかもしれない。EXエリアは第二の手札的な領域ではあるが公開領域である以上、能力で応用することができそうだと思っている。
ユニット
アイドルたちはユニットを組んで楽曲を歌うことがある。ユニットに所属しているアイドルが場にいる時にシナジー効果をもたらすなどがよいだろう。また、ユニットを能動的に作るメカニズムでも良いだろう。たとえば、ウマ娘の「にんじん」のようにユニット結成に必要なリソースをエボルヴデッキに入れることができる。能力でそのリソースをつかうことができ、それによりユニット状態であることを活かした能力を誘発させてもよいだろう。例えば、久川姉妹(久川颯・久川凪)はおたがいがユニット状態であるときにある効果が発動するなどだ。
担当
担当はいわゆる推しのアイドルことである、アイマスではプレイヤーはプロデューサーであるためそのように表現される。担当のアイドルを贔屓することができる能力があると担当を重んじる人にとっていいだろう。例えば担当に選んだアイドルはリーダーがなんらかの対価を払うことで破壊される代わりに手札やEXエリアに戻るなどだ。
派生:センター効果
デレステのライブでは編成でセンターに選んだアイドルのセンター効果が誘発する。
場のアイドルが効果でセンターにいる状態にすることで誘発する状態や能力だ。
上記の「担当」と性質が近く言い換えともいえる。
あとがき
私はコントロールデッキを好んで使うため、コントロール的なファンを増やすメカニズムが実装してほしいとおもっている。
また、私の担当は「白坂小梅」だ。
彼女は原作シャドバでネクロマンサーのスキンになっている。彼女は私の好きなナイトメアクラスに追加されるだろう。彼女がネクロチャージ軸を強化してくれることを願っている。
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