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あの子と話したいのは未来か過去か

友人たちと過ごす休日はどれも楽しい。でもたまに今日は本当に行ってよかったなと思う日がある。そういう日のグッドな雑談を残しておきたい。
あー、わたしも今日は行ってよかった、また会いたいと思ってもらえる人になりたい。まだまだだけど。ディズニープリンセスみたいな歩くパワースポットになりたい。

今年の春、久しぶりに二人で会う友人に聞かれた。
「未来と過去、どっちのことを考えることが多い?」
わたしは答える。
「今で精一杯すぎて、あんまり何も考えてないかも」
「じゃあ、不安や悩みの種は未来のことと過去のことどっちが多い?」
考えしいだからそんなのどっちも悩むよと思って彼女の話を聞いていると、
恋人がすごく未来を見ている人でびっくりしたというのだった。

彼女はどちらかというと過去を見ていて、恋人と出会った時もこれまでどんな風に生きてきたかを知りたいと思うようだ。悩みもあの時こういう伝え方をすればよかったとか、もっとこうできた、とか変えられないことを引っ張り出してクヨクヨしたり自分で勝手に苦しくなったりしていた。けれども恋人は逆だった。相手がこれまでどうしてきたかよりも、今何を思っていてこれから先どうしたいのかということに興味があり、過ぎたことはそんなに気にならない。準備はこれで万全かなどこの先起こることに対して不安や悩みを持つらしい。

そこまで聞いて、あー、わたし過去のタイプかもと思い始めた。他にも話しているうちに色々な考え方の違いに出会って、とても面白かったので今年は色んな人に未来派?過去派?を確かめるような質問をしてみた。
わたしが質問を受けた時のように最初は彼女と同じように、その後以下の二つの付け加えて聞いてみた。
「楽しい予定は先にある方が頑張れる?その思い出を糧に頑張れる?」
「好きな人に聞きたいのはこれまでの話?これからの話?」
わたしの周り(少数だけれど)ではどちらも半々で、明確に何がそうさせるかはわからないけれど未来派の子は明るく切り替えが早いなとか、過去派の子はマイペースだけど機微に気づくなとか、なんとなくの共通項がありそうだ。
こういうことがあってね、と説明すると「考えたことなかったけど確かに全然違うし、新鮮ね」と言ってくれる人が多かった。
改めてふつうはふつうじゃないし、わたしたちはないものねだりをしてしまう生き物だと感じる。この話をしてくれた友人は、少しずつ恋人の真似をして過去を引っ張り出してきて悩むことが減ったそうだ。自分と違う人のそばにいる良さってそういうことだよね。

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