31歳女、初めてマッチングアプリで会った男性Bさん②
Bさんとの2回目。
1回目はこちら
マッチングアプリで、2回目のデートは夜でも良いという話を聞く。前回と雰囲気を変え、仕事終わりに会うことにした。
それまで、1日で返ってくるメッセージは1回程度だったが、会ってからは少し返事が早くなった気がしたのでナシではなかったのか、と嬉しかった。
プロフィールの好きな食べ物に「焼肉」と記載していたため、気を遣って「次は焼肉でどうですか?」とも提案してくれた。
お店はこちらが選んで良いというので、相手が普段どのくらいの価格帯のお店を選ぶのか確認し、安価だがハズレがなさそうなホルモン屋さんを予約することにした。
しかし、その2回目までは、2週間以上日が空いてしまう。
メッセージを止めるのは考えられなかったので、趣味の話を広げながらその間を乗り切ることにした。
異性との食事という慣れないことをしたこともあり、私は恥ずかしながらBさんのことがしばらく頭から離れなかったが、相手は他にも10人以上と会っていると聞いたため、次に会うまでの間はもやもやした気持ちのまま過ごす事になった。
「2回目をオッケーしたのはどのくらいの人数なのだろうか」「今日はメッセージの返しが遅いが、自分に興味がなくなったのだろうか」「あの後もたくさん他の女性と会っているのだろうか」という、嫉妬心を抱くことになった。
たった3時間半話しただけの、ついこの間までは赤の他人だった人のことをここまで考えてしまうのか、と、単純な自分に少し嫌気が差した。
そしてようやく迎えた2回目。
前回と同じような場所のお店だったため、待ち合わせは同じ場所にすることにした。
前回同様、Bさんは到着予定の電車を教えてくれたので、それよりも前に待ち合わせ場所で待機する。
仕事終わりだったため、ろくに化粧直しができず、夏場であったため汗だくになってしまった。
「仕事終わりなので顔面がいつも以上に終わっていてすみません」とはさすがに送らなかったが、そんな保険をかけたいくらいには終わっていて辛かった。
少しすると、Bさんが人混みをかきわけてやってきた。遠目からみても、やっぱりイケメンだしスタイルがいい。
終わっている自分を恥ずかしく感じながら、予約したお店に一緒に向かった。
少し前にお店の前を通ったことがあったため、店まではスムーズに案内することができた。
店につき、予約の名前を伝えるところで気がつく。
本名を教えていない。ここでバレるのか。
マッチングアプリあるあるだろうと思うが、こんなところで隠すわけにもいかなかったため「19時に予約していた、あそうです」と仕方なく苗字のみ伝えた。
しかし店員さんは元気に「あそうきぬさんですね!お待ちしてました!」とご丁寧にフルネームを言ってくれた。はい、あそうきぬです。
Bさんは特に何も言ってこなかった。
お店では、趣味やプライベートな話をした。
やはり、話していて落ち着くな、と再確認できた。変に取り繕わず、素の自分で話すことを心がけるようにした。
しかし2時間程度話したところで、Bさんに「前回の方が、恋愛の話をしていましたよね」と言われ、ハッと気がつく。
普通、もっと恋愛の話をするものなのか。
過去に独身男性と恋愛を前提に食事をすることがなかったため、恋愛トークをするべきであった、という当たり前のことが完全に抜け落ちていた。
ただ、自分としてはあくまで、まずは人として好きになれるかが大切であって、恋愛話以外がしたかった、と伝えた。納得はしてもらえたと思う。
その後、恋愛話をしてみることにしたが、Bさんは人を恋愛的に好きになったことがないと言っており、2回会った程度で好きなのかがわからない、と正直な話をしてくれた。
私自身は割と恋愛体質で、すぐ人を好きになってしまうため「人を好きになったことがない」という感情はわからなかったものの、たった数時間話した程度のほぼ他人と、付き合ってもいいのか?とは考えていた。
ただ、3回目会うならば、告白をしなくてはならないですよね。と悩んでいたため、それぞれだとは思いますよ、と返しつつ、駅についたときには3回目に会う約束をして別れた。
この日も3時間半ほど話し込み、時間を忘れさせてくれる人だなぁと思っていた。
これは、次回である程度の答えが出るのかしら。
と、思いながら、1週間と少し先のその予定までの間に、心の準備をしておかなくてはならないな、と思った。
次回ラストです。
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