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『チェリーブロッサム!』きらら発下ネタから始まる男主人公ハーレムラブコメ

■紹介(POP)

花好きの高校1年生「日吉大咲」を迎え入れた園芸部は、ボインとパワーと下ネタに満ち溢れた世界だった。逆セクハラ、鼻出血、暴走したらアウト・・・・・・チェリーボーイにはつらすぎる状況の中、彼が持つ素の包み込む優しさが、周囲との関係を大きく変えてしまうことに。
高校の園芸部を舞台に繰り広げられる、学園ハーレムラブコメディ、ここに開幕!

■基本情報

著者:茶菓山しん太
巻数:5巻

■関連リンク(2019/11/17時点)

※自分が読んだものだけに絞っています。

■個人の感想

今回紹介するのは、まんがタイムきらら系では異色な作品となる『チェリーブロッサム!』。どの点が異色なのかと言いますと、
・男主人公
・ハーレムラブコメ
・下ネタ
といったような要素がある所でして、唯一無二という訳ではないですが、こんなのもあったんだという感想は素直に出るぐらいではありますね。ちなみにきらら発下ネタ全開物としては『火星ロボ大決戦!』という、なかま亜咲先生の作品もあったりします。

絵柄からは想像もできない怒涛の下ネタ展開から物語は始まっていく訳ですが、とはいえ『日吉クンチェリーっす!』という程々?に抑えられたレベルのものなので、性的興奮とかなしに素直に笑えます。恋愛要素は序盤はそこそこ、中盤から終盤にかけて下ネタと恋愛の比率が逆転していく流れです。

ハーレム物というのは難しいジャンルだと個人的に思っていて、結末として「全員まとめて相手する」か「特定の1人に絞る」かのどちらかになるため、前者は都合の良い世界に思われがちだし、後者はハズレを引いたキャラの事で色々揉めがちです。そんなだから人に勧め辛かったりするのですが、それでもこの作品の根幹として、
・各キャラクターの強い個性
・序盤から終盤までぶれない結論
それらのものが非常にしっかりしていて、それがライトな下ネタで鮮やかに彩られているため、誰かに見てほしいという気持ちが強くなるんですよね。断捨離のタイミングでも、捨てる事が出来ませんでした。口に含んだ時の味と、咀嚼し飲み込むまでの味がまったく違う、でも不快じゃない、そんな作品です。

最後に、単行本のカバー裏にあるオマケ漫画「ささののお兄ちゃん今日も大好き。」は、口にした時に楽しくなる良い題名ですね。内容も面白いので、そちらもお忘れなく。