全部気圧のせい。

低気圧で具合が悪くなる。

そんな話は、わりと一般的に聞く。
数年前までは、何を言ってるのか全く理解できなかった。ある日突然、すごく影響するようになった。

・ガンガンと響くような頭痛。後頭部に大きな石を乗せられたように頭全体が重たい。
・からだが怠くて重くて、時に起き上がることすらも難儀になる。
・息ができないような感覚で苦しい。吸っても吸っても酸素を取り込んでいる気がしない。(医学的にはちゃんと問題なく呼吸しているのだろう…)
・重力がどちらに向いているのかわからない感覚。歩いていても、地に足がついている感じがしない。
・心が重たくてしんどい。切羽詰まって絶望的な気分になってくる。
特に、台風のときはほんとうにしんどい。上記のことに加えてさらに、猛烈に寂しくて苦しくて、生きた心地が全然しなくなる。

一番ひどいときはこんな感じだが、影響はその時によって全然違う。本当に何も影響せず低気圧や台風の存在に一切気づかない時もある。

気にしすぎることは良くない。
けど、完全に無視できる程度のものでもない。

私は普段、できるだけ気にせず過ごし、どうしてもしんどすぎるな、これは流石におかしいなと感じたときだけ、天気図を見るようにしている。
そんなとき、天気図に低気圧や前線、台風がうようよいると、心底ほっとするのだ。

良かった。いっぱいいる。これで気圧のせいにできる。って。

人のせいにしたら自分が心苦しくなる。
自分のせいにしてもしんどくなる。
けど、気圧は誰も悪くない。気圧のせいにしたところで誰も責められないし、どうにもできない。それが、すごくほっとする。

ずっとこうだったらどうしようと、不安に思わなくてもいい。じっと絶えてスルーしてていい。高気圧が来れば治るんだから。
そして本当に、ほとんどの場合、低気圧が過ぎればけろりと治る。

実際の原因は、低気圧だけじゃないかもしれない。
だけど、しんどいときにぐるぐる考えて原因を探しても、どんどん落ちていくだけである。
ならば、低気圧のせいにしたっていい。
また、同じく低気圧のせいで調子が悪い人の話を聞いて、自分だけじゃないんだなとほっとしていてもいい。

他に考えなきゃならない課題があるのなら、高気圧が来てからゆっくり考えても決して遅くない。

誰かひとりでも、今日しんどかったのは自分だけじゃないんだ、大丈夫だと、思ってもらいたいだけの粗雑な文章でした。