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真珠腫性中耳炎になった話 (SC-006)

しばらく間が空いてしまいましたが、前回に引き続いてのアーカイブです。
これまで同様、日付はその日の出来事や気づいた事(出来事きっかけとは限らない)をざっくりまとめた日です。

前回は入院直前~手術直後。今回は手術翌日~入院中まで。

0706

早朝、ようやく尿道カテーテルと圧靴下を外してもらう。用意してもらった蒸しタオルで全身を拭く。
看護師さん付き添いでトイレへ。ややふらついたが程なく回復。
(術後最初のトイレで看護師さんが付き添うのは決まり事らしい)

↓手術後の様子。診察と体を拭く前なので、手術着+耳カバー状態。

08:00頃 一日ぶりの食事はパン食+α。普通の質量。
術後に耳にカバーをかけられ眼鏡がかけられないので、数年ぶりにコンタクトをする。

09:30頃 診察で耳カバーを外され経過確認。血も止まっている。
鏡で見たら手術箇所がやや腫れ上がっていて変貌ぶりにギョッとする。
カテーテルが入ってた影響で小便した時に痛みがある。

11:40頃 昼食。

14:00頃 間食を試してみる。特に問題なし。

17:45頃 夕食。
食事の量が全体的に多いのと時間の間隔が短いのとで満腹感が凄い。間食は失敗したなーと思う。

まだシャワーに入れず、体が痒くてきつい。
何となく時間を持て余してしまい、もう退院したい気分。自宅と同じような時間の過ごし方をしていても何か決定的に違う。謎の物足りなさとよくわからない感情に少しくじけそうになる。
(これを書いてる今は、トイレやシャワーの制限がかなり堪えたと思っている)

未読だった本を読み進めて今日は終わり。
まだまだ眠りは浅いけど(何度か目が覚める)前日に比べたらよく眠れた。

0707

割とすっきり目覚め。普段通りの一日の始まり(洗顔・髭剃り・歯磨き・着替え・軽いストレッチ)をしただけで気分が劇的に変わる。
朝食、昼食とも今日はやや少なめ?むしろちょうど良いくらいか。

術後の腫れた感じはやや引いてきたかも。後頭部が時々痛い。筋肉を引っ張って接合してるそうで、その加減で傷があるかららしい。
前日に比べて気分はフラットだが入院にもう飽きが来てる。
そういえば、手術直後から聴こえてた脈打つような音が段々とシンセサイザー(KORG MS-20のピンクノイズ+LFO)っぽい音に変わってきた。

お見舞いあり、少しの間ながら普段のテンションで会話。これが良い。

2日ぶりにシャワー。身体以上に気分がスッキリした感覚。それはもう段違い。
シャワー後に後頭部と左手甲の点滴部が少し痛んだ。温度差からの血管や身体の伸縮?貼られてたテープ類の伸縮?

夕食もやや少なめ。間食にチョコ。
親に電話していろいろ報告、こちらも普段通り。親が行った病院先でブチ切れた人の話が面白かった。

夜の点滴を受けながらいつの間にか寝てた。
(手術以降、抗生剤の点滴を毎朝晩に左手の甲から受けていた。この間は点滴がスムースにできるようにアダプタを付けられた状態で過ごしていた。要するに針が入ったまま)
今日も眠りは浅い。これはベッドや枕の硬さ、部屋の光の入り具合(基本的に明るめで夜も廊下が真っ暗にはならないので、ずっと薄っすら明るい)などが要因かも。

↓点滴用アダプタ接続状態。点滴をしてない時はガーゼで包んで手首あたりに適当に固定している。

0708

眠気ちょっと残るが起きる。トイレ、歯磨き、洗顔、瞑想。

窓から空を見てたら、遠くの方であちこち旋回してた鳥の群れ(見た感じ50羽前後?)の動きが非常に綺麗で面白かった。でたらめな動きもなく乱れず、かといって同じループもなく、一定の秩序があると思った。時々見えなくなる(ように感じる)瞬間もある。ああいう軌道は何と言うんだったかな…フラクタル?また別の名?
けっこう長く飛んでた。

一昨日のナイーブを振り返る。不安とは決まって近視眼的な状態で見出される、と感じる。

術後の状態、鼓膜の状態などが落ち着いてくるのはおよそ一ヶ月後。手術時の様子を教えてくれたところによると、真珠腫は予想してた通り大きくてびっしり埋まっていて骨も一部溶けていたが、真珠腫そのものは綺麗な固まりだったので取り切れた。また、一度で取りきれたと判断して耳の軟骨を移植して溶けた骨の再形成を行った。状況次第では手術を二度に分ける可能性があったが(これは事前に聞いていた)、それは考えていないとの事。
「入院飽きたんで早めに退院できるならしたい」と伝えた。

シャワーが一日一回なのはきつい。細かい制限からの日常差に不便を思う場面に多々気づく。
一方、3日ぶりに髪が洗えた。シャワーとは別で、看護師さんが行なってくれた。

Studio OneとiPadで少し作業、数曲のマテリアル作成。非常に気分が良い。

食事は昨日と同じくらい。
今日で抗生剤の点滴は終わり。全て当初の段取りのまま。

担当医さんや看護師さんに全く不満はないどころか感謝ばかりだが、ところどころ対応の過不足を垣間見るところがあり、めちゃくちゃ大変だと感じた。
また、病室エリアのトイレやシャワールームが昭和~平成初期という具合の年季の一方で別エリアは最新設備だったりして、インフラの差も実感。
どうにかならないものかなあ、と考えたりした。

あと、入院先の周辺で毎日21時以降くらいに暴走族(音聞く限り1〜3台ほど)が通過。完膚なきまでにひっくり返れば良いと思う。

0709

相変わらずぐっすりは寝られないまま朝になる。

相部屋の誰かがイヤホンなしでテレビ見てて気になったが、間もなく看護師さんからの指摘があったらしく解消。
自分の隣のじいちゃん(70前後くらい?)、元々皮膚科の流れで入院してるみたいなんだが、糖尿病と頻尿もあるらしくかなり辛そう。看護師さんといろいろ話してたのが聞こえてきたんだが、身体とかお家の事とかもあるらしく、若い時の後悔とか漏らしてて何とも切ない。バリバリやってきて責任感も強いけど弱気になってるんかな、とか想像する。
(そういえば入院患者さん同士のコミュニケーションみたいなものがフロア全体的にほぼ皆無だったと退院後に気付いた)

自分は割とフラットな心持ち。本読んで過ごす。
思いつきでStudio Oneでトラックを少し作成。

ひとまずここまで。SC-007へ続きます。

電子音楽や諸々を創作しつつ、反射された記録(活動、思考、日記など)を概ねランダムに残しています。もし何かの拍子に気に入っていただけたら幸いです。