わるぐち王国

わるぐち王国(RPG型コミュニケーションゲーム)

■ゲーム概要
対象年齢:小学生高学年 ~ ※大人も可
プレイ人数:4人~
所要時間:30~45分程度
開発者:「SDGs世代に贈る!こどもと社会をつなげるゲームデザイン」プロジェクト2021年度メンバー

わるぐち王国の王様と,隠されたわるぐちレベルを持つ国民(3人以上)に分かれ、「わるぐち」を考える国民と,それを見破る王様が知恵比べするコミュニケーションゲームです。国民が困ることをしでかしちゃった王様に対して,国民プレイヤーがレベルに応じた「ちょうどいい悪口」を投げかけますが,果たして王様はそれぞれの国民のわるぐちレベルを見破れるでしょうか!?

わるぐちをいうゲームということでギョッとされる方も多いと思います。わるぐちを言うことを推奨してしまうのでは?わるぐちを言うのに慣れてしまうのでは?・・・などなど。そのご懸念はもっともです。

では,わるぐちは言っても,考えてもいけません,というだけでこの世からわるぐちはなくなるのでしょうか?

私たちは,意図しない状況も含めて,人を傷つけてしまう言葉を投げてしまうことや,傷つけられてしまうことがあちこちで起きている現状を見て,「わるぐちはダメ」というだけでは解決できないと考え,わるぐちを相対化できる知識と視点を持つことが重要だという結論にいたりました。

ネットでも現実世界でも,わるぐちはどこからやってくるかわかりません。「ちゃんと」わるぐちを学んで,こんな言葉は人を傷つけるかもしれない,自分はこんな言葉は好きじゃないんだ,と自覚することで,不意に人から言われた言葉で過剰に傷つかなくてすむかもしれません。人を傷つける可能性がある言葉を口から出す前に,一瞬立ち止まれるかもしれません。

わるぐち王国は,言葉のちからと言葉のこわさ,言葉によって救われる可能性を考える,そんなゲームを目指して開発されました。

■ゲームのツボ
・王様と国民の役になりきって,架空のシチュエーションでわるぐちを言うことで,自分自身の言葉でなく,役の言葉としてわるぐちを言うので,一緒にプレイした同士であとくされを残しません。

・わるぐちをレベル分けすることで,むしろ思いやりのある言葉を考える時間にもなります。

・わるぐちのレベル(強さ,弱さ)は,簡単に見破れるようで,意外と見破れません。同じ言葉(わるぐち)でも,人によって感じる強さはこんなにも違うのか!という言葉と受け止め方の多様性を経験できます。

・このゲームをするときは必ず大人がファシリテーターとして参加します。

【ゲーム利用について】

「わるぐち王国」をやってみたい、授業やイベントで活用したい、と思われた方は一般社団法人アソボロジーまでご相談ください。

 ⇒  https://asobology.org/

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