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『哲学あそび』#5

2024年1月28日に『哲学あそび』というイベントの第五回を開催した。
今日も商店街の一角にある静かなお寺へ向かう。ご住職が「お茶もお菓子も、良かったら」と、くださった(今回に限らず、よくくださる)。ほんとありがたい。
一応私もお菓子を持っていくのだが、毎回といっていいほど、参加者のどなたかが何かを持ってきてくださる(もちろん、特にお願いしているわけではないのですが)。いつもとても嬉しい。ありがとうございます。
そんなこんなで、今年最初の哲学あそび。
 
哲学あそびがどんなものであるかは、過去のnote(『哲学あそび』#1)をご覧いただければ嬉しいです。
 
――下記に当日使用したイベント内容の用紙より一部掲載する。

【はじめに】
哲学あそびは、テーマについて唯一の結論を出そうとするものではありません。
いつもより深めに自分に潜ったり、自分以外の様々な思考や感覚にふれたりして、そうする前の自分(また、自分と他者との関係)から、ほんの少し変化しようとする試みです。

【今回の流れ】
まずは、「風」の感覚やイメージから教えてください。
(一言でも長文でもOKです。特に決まりはありません。付箋に書いてホワイトボードへ。複数OK。)

それらの感覚やイメージについて潜ってみます。
(誰かの感覚やイメージへの質問や感想。自分の付箋を改めて見て、しっくりくるかどうか。など。このとき、自分が書いた以外の付箋の内容についても、汲み取ろうとしてみてください。)

あとは流れのままいきましょう。
(他の感覚やイメージを同じように扱ってもいいですし、風のそれだけにめっちゃ潜ってもいいです。特に司会はしませんので、各々のタイミングで話し、お互いに耳を傾けてください。)

感想タイム。
(最後に今回の感想を教えてください。)

2024.01.28 哲学あそび

――というものだった。
 
今回は少人数だったこともあり、予定を変更して、付箋への記入ではなく口頭での言語化で進めていくことになった。だからかもしれない。皆、連想ゲームのようにどんどん思いつく。こんな感じで、概ねどんなふうになっても良い、それが哲学あそび。
 
どんどん湧いた言葉や話の一部をホワイトボード(noteに共に掲載した画像)へ。
黒字が先に出た言葉で、赤字はその言葉あたりに潜ったもの。
 
風の感覚やイメージから始まると、温度や匂い、肌触り、何を象徴するかなど、色々な話が出てきた。
「あれ?ふうぶんってどういう字ですか?」
「日本は季節風だから、色んな方向から風が吹くよね」
「風の入ってる字、飄とか颯とか嵐とか」
「松籟の意味格好良い!使いたい。何かしらに……」(←皆して言う・笑)
「流れるもの、留まらないもの……いや、留まることもある、か?」
「考えがまとまった瞬間とかに風が吹くんですよ。割と」
「風が強いと不穏な感じしますよね」
「逆に不穏に思ってるから、風を強く感じるんですかね?」
「どっちもありそうですね」
などなど。
今回の内容に “それらの感覚やイメージについて潜ってみます。(誰かの感覚やイメージへの質問や感想。自分の付箋を改めて見て、しっくりくるかどうか。など。このとき、自分が書いた以外の付箋の内容についても、汲み取ろうとしてみてください。)” と書いたのは、私は『自分の言葉も他者の言葉も、それだけ多様なニュアンスを含んでいる場合がある』と思っていて、自分のことも他者のことも『汲み取る』という意識にフォーカスする回にしようと考えたからだ。
そのあたりにも、少しだけど触れられたと思う。風のイメージなどを介しての皆様との会話も楽しかった。そうして今回もお蔭様で、良い哲学あそびになったのでした。
 
お越しいただいた皆様、ご協力いただいた皆様、気にかけていただいた皆様、ありがとうございました。
今年もたくさん遊びましょう。よろしくお願いいたします。

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