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東京ディズニーシーでアトラクション制覇チャレンジをしたら前回の3倍に!?「asobi基地ユニバーシティの遠足」レポート

2023年1月の成人の日、asobi基地ユニバーシティではプログラム参加経験のある子たちを対象に、遠足企画を実施しました。

asobi基地ユニバーシティの遠足なので、ただどこかへ行って体験したり遊んだりするだけでは終わりません。発案も子どもなら、現地での主導権も子どもたち。

今回のお題は、東京ディズニーシーでいくつアトラクションに乗れるかチャレンジ!

実は2回目の開催なのですが、前回5.5個(最後、センター・オブ・ジ・アースに並んでいる途中で時間切れ)だったのが、今回はのべ15個(!)に大躍進。

どうしてこんなすごい結果になったのか、その要因と、子どもたちの戦略について紹介したいと思います!

東京ディズニーリゾートには子どもたちを飛躍的に成長させる要素がつまっている(だがしかし使い方次第)

自然体験でなくても子どもは飛躍する

よりかね隊長です。「石垣島7日間生活」が一番人気であるように、asobi基地ユニバーシティ=自然体験プログラムというイメージを持っていらっしゃる方も、きっと少なくないのではないかと思います。

実態としてこれは間違っておらず、法人設立初年度だった2022年は、最も経験豊富でプログラムの作り方もわかっている自然体験方面に注力してきました。

しかし、自然体験でなければいけないわけではまったくありません。

asobi基地ユニバーシティの根本にあるのは、子どもが自分で世界を広げていく力を伸ばすことであり、そのための環境を全力で作っていくこと。

だから、石垣島7日間生活のように、子どもたちが主導権を持って活動し、自分で決めてやってみたことに夢中になり、楽しんでいるうちにどんどん伸びていく……そんな状況を作り出せるのなら、自然とは無縁の街中やテーマパークに行ったって別にかまわないのです。

懐の深さ・厚みのある魅力がすごい東京ディズニーリゾート

東京ディズニーリゾートといえば、言わずとしれた国内ナンバーワンのテーマパークです。関東から近い中山間地域では「ほとんどの子は東京ディズニーリゾートに行ったことがあるのに、地元の観光地に行ったことがある子は少ない……(地元の魅力を知らない)」なんて話が出てくるほど(実話)。

そして入園者数やアトラクションの楽しさではユニバーサルスタジオジャパンが猛追しているとはいえ、単にそれだけではない、徹底したブランディングや作り込み、ホスピタリティなど、「ディズニーならでは」が明確にあるのは、きっと多くの方が感じているのではないかと思います。

ひとことで言うなら、ディズニーの魅力は一面的ではなく、深みがあります。掘れば掘っただけ出てくるし、気がつけば沼にどっぷりハマってしまう……そんな人もいます。

かく言う私も、最初は混雑が苦手で大嫌いだったのですが、妻に連れられて行っているうちに、「ブランディングやマーケティングがおもしろい……」というところを入り口に興味を持つようになり、いつしか年間パスポートで通うようになり、ついには仕事にまでしてしまった過去があります。

別に私はミッキーマウスやダッフィーが好きなわけではないし、アトラクションに乗るのがそれほど楽しいというわけでもないんですが、それでもここはおもしろい。こういう懐の深さ、多様さ、厚み、というのが本当にすごいわけです。

「主導権を持てる」「夢中になれる」「頭をフル回転させられる」三拍子そろっている

子どもたちにとってみると、まずは単純にテーマパークとして楽しいという感情が先に来る子が多いでしょう。ここにいると楽しい、熱中してしまう、夢中になれてしまう、というのは、とても大切なことです。

もしここで、頭をフル回転させられるような課題があったら?asobi基地ユニバーシティに関心を寄せてくださっているみなさんなら、もうおわかりですよね。

今回の遠足のテーマ「アトラクションにたくさん乗るチャレンジ」がまさにうってつけの課題になるわけです。

いま東京ディズニーリゾートでは、ファストパスがなくなり、有料のディズニー・プレミアアクセスだけになっていますが、これがゲームのレギュレーションになります。さらに公式スマホアプリのマップ上でアトラクションやショップ・レストランの位置がわかり、待ち時間もリアルタイムでわかります。

どこが混雑しているのか。この先どう変化するのか。奥行きのある偏った園内構成を踏まえどういう順番でどのように回るのがベストなのか。

与えられた条件の中で、仮説を立て、実際にやってみて検証し、また刻々と変化する状況にあわせて作戦を修正し(さらには、子どもグループ内での意見の違いやトラブルにも対応していたようです)最大の成果を出す方法を模索する。

もはやこれは複雑すぎて、大人でもまったく正解がわかりませんし、いやそれ以前に東京ディズニーリゾートじゃなく学校のテストで出された課題だったら「ええ……めんどくさ」と投げ出したくなるほど難解です。

そしてオマケですが、東京ディズニーリゾートにはキャスト(従業員)の存在があり、困ったときには頼ることができるケースも多く、子どもだけでも活動しやすい環境があります(asobi基地ユニバーシティスタッフは、子ども用スマホの位置情報を確認しながら遠巻きに見守り、なにかあったときにすぐに駆けつけられる態勢をとり、あえて同行や引率はしません)。

子どもたちが自立・主体的に活動できる場でもあるわけですね。東京ディズニーリゾートも、使い方次第なんです(これはアウトドアフィールドも同じ)。

ただアトラクションに乗りたいから遊びに行く。もちろんそれでも楽しいんですが、多くの場合はそれだけで終わってしまい、ちょっともったいない。

だから「自分たちで考えて自由にやってみなよ」と自由と裁量(そして少しの責任)を委ねて、めちゃくちゃおもしろい課題を設定してあげる(というか発案は子どもなので少し整えてあげる程度)と、ただ楽しかった以上のものを吸収し、びっくりするほど成長するんです。

補足:しかし混雑しているときは無理(成人の日はガラ空きの特異日)

とは言え、どれだけ子どもたちが夢中になれる環境を整えようとしても、すべてを台無しにされてしまうことがあります。というより、そういう日のほうが圧倒的に多いのですが……すなわち大混雑が問題になります。

前回アトラクション5.5個→今回15個という飛躍があったわけですが、後述するように子どもたちの作戦も見事でしたが、それだけではこんなに伸びません。

実は、マニアには常識なのですが、成人の日は、毎年のようにガラ空きになる、休日の特異日なんです。

理由は簡単で、年末年始休みがあり、さらに三連休と続く休日の最終日。翌日から学校や仕事が始まるという人も多いでしょう。懐具合的にも、体力的にも、レジャー控えが起きるからなんですよね。

参考までに、前日の日曜は、ソアリン・ファンタスティックフライトは最大210分待ちになっていましたが、成人の日は最大130分程度、夕方近くなると55〜80分程度で推移していました。タワー・オブ・テラーは30分くらいでしたね。

カレンダーまわりや前後の天気にも多少影響されますが、本当に毎年これくらい空くんです。

これだけ空く日にやろう、というのも、子どもたちが前回、5.5個という記録に終わり、大混雑で思うように楽しめなかった実感があったからこそだったりします。こうやって少しずつ、asobi基地ユニバーシティの遠足は、子どもたちが発案し、改善され、完成度が高くなっていきます!

大人チーム大敗北!子どもチームの作戦が大当たり

成績発表!

子どもチームの成績:のべ15個
9:17 海底2万マイル①
9:32 スカットルのスクーター②
9:44 ジャンピン・ジェリーフィッシュ③
9:51 ブローフィッシュ・バルーンレース④
9:58 ワールプール⑤
10:12 フランダーのフライングフィッシュコースター⑥
10:38 シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ⑦
10:55 昼食
11:13 ジャスミンのフライングカーペット⑧
11:41 レイジングスピリッツ⑨
12:55 トイ・ストーリー・マニア!⑩
13:43 タワー・オブ・テラー⑪
15:09 ソアリン:ファンタスティック・フライト⑫
15:29 インディー・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮⑬
17:26 ソアリン:ファンタスティック・フライト⑭
18:00 タワー・オブ・テラー⑮

ソアリンとタワー・オブ・テラー2回ずつ含めて15個というのは、なかなか見事です。

実は今回、子どもたちが複数グループに分けるほどの人数ではなかったので、大人チームも参戦しました。

大人チームの成績:10個
10:31 ソアリン:ファンタスティック・フライト①
11:10 昼食
11:34 昼食2
11:49 タワー・オブ・テラー②
12:55 トイ・ストーリー・マニア!③
13:10 ビッグシティ・ヴィークル④
13:23 ディズニーシー・エレクトリック・レールウェイ⑤
13:33 アクアトピア⑥
13:45 ニモ&フレンズ・シーライダー⑦
14:08 インディー・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮⑧
14:52 センター・オブ・ジ・アース⑨
16:00 夕食
17:04 タートル・トーク⑩

なんか食事が多い😂とはいえ、完敗です!

「人気アトラクションへの対応」と「人の流れ」の読みで明暗

この日、いつもの東京ディズニーシーと違った要素は2つあります。1つは休日としては通常ないくらい空いていたこと。もう2つは、成人の日で浦安市の成人式が開催されていたこと。

そうなんです、浦安市の成人式は東京ディズニーリゾート内で開催されるんです。晴れ着の新成人の姿をたくさん見ました。そして彼らは式典時以外はパーク内で自由に遊ぶことができます。

子どもたちはこれを見て、「きっと成人式の人たちの動きには一定の流れがあるはず。一時的に人気アトラクションの待ち時間が伸びても、その後は空いてくるのでは?」と考えたそうです。

一方で大人チームは、混雑時の経験上、一番人気のアトラクション(ソアリン)はお昼過ぎや夕方になっても待ち時間は減らない、逆に伸びていることすらある、と判断。開園とほぼ同時に入園できたこともあり、真っ先にソアリンに並びに行きましたが、これが大失敗でした。

結局1日を通してみると開園してすぐが一番待ち時間が長く、大人チームがソアリン1つに乗り終わる頃には、子どもチームはすでに7つもクリア!この時間ロスでほぼ勝負あり。

おまけに子どもチームは、パークが奥行きのあるつくりであることを考慮し、わりと奥側のアトラクションから攻略していったため、待ち時間がほとんど発生しないうちにマーメイドラグーンの全アトラクションを制覇→アラビアンコーストへと進むことができ、数を稼げています。

お昼ごはんのタイミングもいいですよね、レストランが混雑する前の11:00ごろに早めに食べていてロスがありません!見事な完勝です。

次は点数制に?15個以上を目指せ

今回、子どもたちは、ソアリンとタワー・オブ・テラーに2回ずつ乗っています。楽しくて乗りたくなったから、ということでした。

大混雑時のパークしか知らない方は「羨ましい……」と思うかもしれない結果ですが、実はこれ、よく考えるとルールの盲点になっています。

つまり、待ち時間がほとんどなく・短時間で終わるアトラクションをぐるぐる周回すれば、数はいくらでも稼げてしまうわけです。

アトラクションは1種類につき1回までと制限すれば解決ですが、子どもたちには同じものにまた乗りたいという気持ちがあるわけで、これを叶えながらもきちんとチャレンジとして成立するやり方のほうが望ましいですよね。

よって第3回は点数制にしよう、というアイデアが出ています。待ち時間が長いアトラクションほど高得点に設定すれば、短時間で終わるアトラクションを周回したほうがいい、とは言い切れなくなります。たとえば、スカットルのスクーター1点・ソアリン8点というように。

そしてそして、今回のべ15個という成績でしたが、これが限界というわけではありません。目指し甲斐のある目標にはなっているはずなので、15個以上にチャレンジしたい我こそは!という子にぜひ遊びに来てほしいなと思っています。

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