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「人狼ゲーム」で高まる3つの非認知力

(2832文字/約5分で読めます)

おはこんばんにちは!現在Lv.26のゲーミフィケーションくんです。

先日こんなツイートをしました。

「人狼ゲーム」が楽しい非認知力トレーニングとして最適だという内容です。

というので、今日の研究日誌は「人狼ゲーム」で高まる3つの非認知力ということを書こうと思います。

■批判的思考

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「人狼ゲーム」では、誰が嘘を言っているか分かりません。

・批判的思考とは?

そもそも批判的思考はなんなのかを整理しておくと、こちらの記事によれば、

クリティカルシンキング(critical thinking)は、批判的思考とも呼ばれるものであり、感情や主観に流されずに物事を判断しようする思考プロセスです。

とのことです。要は、「客観的に判断する思考」です。

「物事を批判的に見る」ということだと思われがちなのですが、厳密には「客観的に判断をする」ということが批判的思考の意味のようです。

・事実誤認のパターン

「客観的に判断をする」と言う点なのですが・・・。

よく人は事実を見誤ります。たとえば、A君がこんなことを言ったとします。

A君「B君は嘘をついているよ」

このような時、事実は、

A君が「B君は嘘をついているよ」と言ったと僕は思った。

ということになります。

誤答例としては、

・「B君は嘘をついている」
・A君が「B君は嘘をついているよ」と言った

となります。この2つの事実誤認をしたとき、見逃す可能性としては、

・A君に騙されている可能性
・A君は言っているのはDくんのことだった可能性

などがあります。

このように、「人狼ゲーム」では客観的に事実を整理して判断する「批判的思考」が必要です。

・世の中は嘘であふれてる

「人狼ゲーム」で培われた「批判的思考」は、たとえばメディアリテラシーにも効いてきます。

フェイクニュースなどの言葉がありますが、本人たちも嘘をつこうとしてついているわけではない場合があります。本当にそう思っているということは多々あります。

というので、事実にいろんな主観が入ってきて、結果的に「嘘」になってしまいます。なので、世の中は基本的に嘘であふれることになります。

「人狼ゲーム」では「嘘」をついていくことが基本ですから、その「嘘」に備えて「批判的思考」を結果的にしていくことになりますが、実際にニュースを見る時や人の話を聞くときも、それは事実か、あるいは自分の認識をも疑っていくことが重要になってきます。

■コミュニケーションスキル

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「人狼ゲーム」では、コミュニケーション(≒会話)が全てを握っています。

・コミュニケーションはすごく大事

コミュニケーションがどうして大事なのかという点なのですが・・・。

人は一人では生きていけないというのがあります。

フリーランスだろうと何だろうと基本的に何かの線で人とつながっています。島で自給自足する場合は?というのもあるのですが、一人で生まれることは不可能です。

どこにいようと、他の人はいるわけで、無人島にいようといつか誰かが来て、どこかへ行ってくれと言う必要があります。

というので、一人で生きていきたいかは別問題として、一人で生きていくのは原理的に不可能なわけです。

なので、コミュニケーションスキルはあらゆる面で効いてきます。

・交渉術

というので、コミュニケーションの質的問題を考えた時、「交渉術」というのがあります。

「人狼ゲーム」では、適当にコミュニケーションしても負けます。

そこで、自分の職業を明かすか、嘘をついておくか、あるいは何も言わないかという交渉術を発揮する必要があります。

たとえば、「人狼ゲーム」では「占い師」という「人なのか人狼なのか見破れる職業」があるのですが・・・。

事実かどうか批判的に見て、「自称占い師」に対して「A君を占ってくれ、彼が人狼なら僕は人でしょ?まずはそれを見て決めよう」というような交渉ができます。

ちなみに、これは実際に「人狼ゲーム」で起こったのですが、「自称占い師」は人狼で、僕も人狼で、A君が人狼ということにしてもらって、その様子を見て「本当は自分が占い師だ!彼は人だった!」と言ってきた本当の占い師も「今更名乗るってことはこいつも人狼だ!」みたいなあるあるの交渉ができます。

■自己主張スキル

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自己主張というのは、そもそもコミュニケーションが0か否かの問題です。

・自己主張しないと損をする

日本人は自己主張が少ない、というのがよく言われているのですが・・・。

よくあることとして、「言えばいいのに」と思うことがあります

「誰かがこんなことを言ってきた」というのをよく聞くのですが、じゃあ傷ついたって言えばいいのになあと思ったりします。

なぜかというと、そもそも相手に悪気があるか分からないからです。言ってみれば、「ごめん、そんなつもりはなかった」ということがあります。

その可能性をつぶしてからじゃないと何も始まらないのですが、「傷ついた」と自己主張しないと何も分からないです。相手にとっても、もし誤解ならいい迷惑です。

「~してほしかった」「~が手伝ってくれなくて困ってる」「~って意味なんじゃないか」と思うのはいいのですが、考えても推測の域を出ないので、「責めるわけじゃないけど、言えばいいのに」と言ってしまいます。

LINEでふつうに、「今手が込んでて、代わってくれない?」などと言えば、案外人は優しく助けてくれます。

・コミュニケーションスキル<自己主張スキル

「人狼ゲーム」では、必ず自己主張を求められます。

何も言わずにゲームを終えることは無理で、「自分は人だ」ということを主張していかないといけません。

人狼だという疑いをかけられれば、なんとか解消しないといけません。自己主張が苦手な人でも自己主張をする必要性に駆られるのです。

よく「コミュ力がないから・・・」と言う人がいるのですが、コミュニケーションの質的問題というより、そもそもコミュニケーションしていないパターンが大半です。

コミュニケーションの力が50か100かではなく、していないから0だということです。

言い方が下手でも、相手はがんばって意味をくみ取ろうとしてくれますし、まずコミュニケーションの質を問うより、0から抜け出すことが課題の場合が大半です。

しかも、世の中でいうコミュニケーション能力が高い人は、話が上手いというよりコミュニケーションが0でない人を指しますし、0でなくなればだんだんうまくなっていきます。

なので、「コミュニケーションスキル<自己主張スキル」です。

ということで

「人狼ゲーム」で高まる3つの非認知力について書いてみました。

先日このようなツイートをしたのですが・・・。

「経験しないと知識は身につかない」ということです。

「非認知能力とはどのようなものか」を考えたり、授業を受けたりするのは存在を知るだけで、身にはつきません。

コミュニケーション能力というケースの存在を知るだけで、中には何も入っていないという感じです。

というので、「人狼ゲーム」おすすめです!

では!

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