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CAN・DAY・A・SORT 15話!!

「その名もヒョードル・スパイク」
私(●>●)はそう呟いて格好をつけた。びしっ!以前、ファッション雑誌の表紙を飾っていたーーあのかっこいいーーあら?て、君よ。

(・A・)
「だいじょぶですかあああ!!キャンディさああああんん!!」

ーーなんて泣きながら自らの[18禁18禁18禁]にこすり付けている。やれやれなんて非ハードボイルドなやり口。滑稽も程があるんだぜボーイ。

( ◍_◍ )「うほほーいふっかーつ!!」

ーーばびょ~んと背後に文字を表し、キャンディなる小娘がジャンプあらたに大復活。フッ。なかなかハードボイルドしてるじゃねえか。それからギュッと抱きしめ合うーーあ~チュッチュしてる…うらやまーーいやいや。ハードボイルドたるもの、そんな軟弱うつつを抜かしてはーー

( ◍_◍ )
「ありがちょ!!」

と、アラレちゃんポーズで俺にお礼を言い出す。
わかったわかった。正直に言おう。

                          『惚れたぜーー』

しかし、その彼女は依頼人ーーしかも恩義ある者の彼女である。この気持ちは我が胸の内にしまっておこう…探偵が怪盗側のものの喩えをして心苦しいのだが、ルパンがラストでクラリスを抱きしめる大チョンボなどーー

(・A・)「キャンディさ~ん♡」
「ジテン~♡」( ◍_◍ )

ーーとか言ってる場合じゃないぜ、お二方よおおおーーちょいとそれはやり過ぎじゃあないのかい??抱きしめあってヘコヘコするな!!それも人前でだぜ!!全くなんという非ハードボイルディック!!
正直うらやましいぜぇぇーーああーー抱きしめたいぜ、クラリス…

(・A・)
「みたいな感じで俺達の事見つめてくるんで先進みますしょーか」

( ◍_◍ )
「んだね!」ーーと、シュピッ!!あーしはジテンの愛しい愛しい愛くるしいちょっとだけ臭い胸元からくるくるくーんと回って離脱!!よっす!!こっからまともな話すっぺか!!

(●>●)
「それはそうなんだがよーー奴さん、もう姿がないぜ…」
俺はクールに決め込む。へそから出た緑色の葉っぱをなでなでしつつだ。これがなかなかなんでここから生えているかは分からない。最初は困惑したものだが、今にして思えばーー自慢の部位である。

(・A・)
「うおい!ほんとじゃん!!」  
俺はばびーんを背負い、小さいサイズになって飛び退く!
「どこ行ったあやつ!!」

(●>●)
「あんなやろー、何処へ行こうと構いやしねえ…」
俺はアロハからそっと葉巻を取り出し、燻らせる。相変わらずカッコイイぜ俺ーー何がカッコイイかって、こういう時にスっと燻らせるなんて言葉が出てくる辺り、俺もいよいよハードボイルドとして松田優作と肩を並べーー

(・A・)
「奥へ行ってみましょうか」

ーーなるほど、ジテンという若造…中々キモが座ってやがるーー。危険を顧みず、やつの生贄となった者達コレクションを探しに行こうって腹積もりだなーー野郎ーー見込みがある!!ハードボイルドとしての才能がーー

                       『こいつにはある!!』

やれやれ。俺はなんて運がいいんだ。こんなところでまさかこんな才能と出会えるとはなーー幸運の女神に投げキッスを贈りたいくらいだ……そして何よりもう一つだけやれやれな事がひとつーー俺は古物店の開け放たれた戸を潜り、そこあったベンチにどっかと腰掛けるーーして、只今宇宙に耀く星々にウインクをしてーー一言。

「どうやらオイラーー置いてかれちまったみてーだ」

          この空間に俺一人しかいねえーー!!

そんな状況にも関わらず、俺はふーともう一吸い。

ふっ。ご両人は隠し扉をみつけて先に進んだらしい。ひらひらとしている隠し扉がそれを物語り、俺をそちらへと促し唆す。

                        『誘ってやがるーー!』

嗚呼まるで敵地で出会った蠱惑的なダイナマイトバディ女。敵の女幹部ーー分かった分かった。行けばいいんだろ、ハニー。

俺は吸いたての葉巻を宇宙に投げ捨てーー(あ。もちろん、環境にいい素材で出来ているぜ安心しな、紳士淑女共)ベンチから重い腰をあげ、二人の後を追う。なんでかってーー??

      「それはーー二人だけでは心配だからなーー」
        (それはーー二人だけでは心配だからなーー)
 
ーー俺は何故か、心の中でもう一度それをリフレインさせ、頭からグイッと店の中へ入る。

                 「待ってろよ、子猫ちゃんーー」  

俺はこの状況に合ってるんだか合ってないんだか、おそらく全然合ってないカッコつけたセリフを吐いてーー二人の後を追おう。へこへこ~。


                          CAN・DAY・A・SORT

( ◍_◍ )
とたたたとたんとあーしらは暗がりの中の階段をとたたたん♡ちょっと怖いけどだいじ~び♡だってあたしにはジテンが居るんだもん♡思っきし目ん玉ハートマークずびどぅば♡

( ◍_◍ )
「アッジ!!」

(・A・)
「何してんすかキャンディさんーー」

( ◍_◍ )
思わず伸ばしたハートマーク目ん玉、燭台の火に捩じ込んじってメラつき大やけど!!もう!!
それにしてもその燭台と階段をおりる、とたんたとんとんに応じて足元から飛び出す、とたんたとんとんの小さな文字が影を生んでなんだかとってもいい感じ!なーんか冒険家と古代の遺跡を一生に巡ってるみたい!!

                            だ~
                                     か~
                                               ら~!!

くるんと回って衣装チェンジ!!びしっ敬礼!!いつものジャージから探検服に大早変わり!!どうどう?似合う??草野さ~ん!!スーパージテンくん一丁!!ってーー

( ◍_◍ )
「見ろやコラあああああ!!」
ドゲシ!!思わず、ジテンの後頭部をドロップキック♡

「うぎゃああああああああああ!!」ーーって転がり落ちてく愛しのジテン♡

いっけね!またヤッチッタ!!コツンと探検帽被った頭を小突いてテヘペロ!!舌ぺろ~ん☆


                            CAN・DAY・A・SORT


(・◊・)
だむん!だむん!!だむん!!
「いぎゃぎゃぎゃぎゃああああああ!!」
俺は顎とか色々肘とか痛えな!!ぶつかりながぶつけーーあああああいでえよ説明出来るかあ!!とにかく階段おっこちげえええ!!
上の方からキャンディさんによる「うほほ~い」なる声が聞こえる。ふっがけんなメスガキ!!アラレちゃん気取りやがって!そー言えばさっきもアラレちゃん気取ってやがったな俺以外の男ににもう!!あたしそーいうの嫉妬しちゃうんだから!!( ᵒ̴̶̷̥́ ᯅᵒ̴̶̷̣̥̀ )

( ◍_◍ )
追いつけ追い越せ!あーしはミニマムサイズになってジテンが待つ暗がり地獄の中へダ~イブ♡ちゃんと受け止めてよあたしの王子様♡

                            〝どぎゃん!!〟

(・◊・)
ーーそれを俺はおもくそ蹴り上げる!!
「沈め赤い彗星!!」

                            〝ごちーん!!〟

(・◊・)
ま、跨ぐらにヒッツ!!コイツはやりすぎたか!?あや、ここまでする気はーー

( ◍_◍ )「キャスバル!!」
ーーって、意気揚々と飛び降りたら、いきなりケツ蹴りあげられたーーこ、肛門部がイテェ~~ちょっとめり込んだんぢゃねーのか逆脱腸!だっちょ~の!!

(・◊・)
みたいな感じでケツ抑えてへたり込んでる。ざまーみそらせ!!って感じなんだけど、可愛そすぎるしオレは手を伸ばす。一年戦争は終わりを告げたんだ。もう傷付く人はいないーーって画面がゆらり

( ◍_◍ )
「どらあああああああああああ!!」
そこをあ~しは起き上がり手を取りこやつをいきなり背負い投げ。ごちーん。頭ごちーん。今ごろ天地歪んでんだろ。ーーってこれやり過ぎたよね?って思わず介抱したくなるけど身の危険を感じて行かない。

(・◊・)
「こいよくそが!!」
くそがあああああ!!傷ついたカタチで(本当に頭は痛いものの)それを見せびらかして誘い込んで‪✕‬‪✕‬‪✕‬になだれ込んでやろうと思ったけどやめて起き上がる!!なぜなら本当に雪崩が!雪崩野郎が気やがったからだ!!

(●>●)
「どうしたんだいお二人さんーー」
先程よりも傷付いているーーこれはどうやら俺が吹かしこんでる間に相当な戦いが行われていたようだーー済まない…たんこぶとか絆創膏が身体のあちこちでもこもこしていやがるじゃあねェかーー依頼人そして命の恩人をまたもや危険に晒してしまうなどーー全く以てハードボイルドな行ないじゃあねえーーハードボイルド門外漢だぜ、ハードボイルドしっかくだぜ!!

(・◊・)
………見つめ合う3人。というか探り合う面々。戦いの中じゃねーし、ちょっと冷静にクールに静かに進行しよ。

(・◊・)
とりあえず、俺たちの目の前には一枚の扉がある。だから俺は

(・◊・)
「扉ありますね」

( ◍_◍ )
「んだな」

(●>●)
「行くしかなかろうーー俺が先陣を斬るーーパンピーに体は張らせないーーむしろそれらを護るのがーー」

( ◍_◍ )
「はやくいけよ!!」
〝どげし!!〟

(●>●)
ーーオレの背中に強い圧力がかかるーーしまった罠だ!

(・◊・)
「すんません、キャンディさんです」

(●>●)
ーーその勢いのままに、俺は転がるようにしてーー

( ◍_◍ )
「ほんまに転がってんだよダボが!!」

(●>●)
ーーみたいな、なにゆえそこまで言われる必要性が!?なんて考えてる暇もなく、俺は壁にはビタン!!強かに打ち付けられ、一時的にペライチになる。

                   〝ひらんひらんひら~ん〟

(・A・)
そんな尊い犠牲を払って、俺達は部屋の中へ。…アーメンーーみたいに十字切ってますが、おたくがやったんですよ?キャンディさん。

( ◍_◍ )
ンなワキャで、あたしらはどすどす踏み入る。ペラペラになるってる雪だるまのこやつ火ィ付けて燃やしたろかな?

(・◊・)
コラ

( ◍_◍ )
わーってるわってる。こんなんでも一応命の恩人ナンダロ??てなわけであーしは小脇からストローを取り出しおケツにブツンパ。そんでもって空気を思いっきり送り込んでやる。ううううんぷううう!!吹き込む!!

(・◊・)
「いいな~」
そんなゴヨーすを指咥えて見てるボキ。

( ◍_◍ )
…羨ましがるとこ間違ってねーかそこ!!
と、あたしはちっちゃくなって飛び上がリアクション!!
「ったくーー」
も一度ユッキンにあたいの愛の吐息を送り込ミング。
あたしの息遣いに乗じてぷく~っと膨れ上がるユッキン♡

( ◍_◍ )
「おいどーしたぺっ」

(・◊・)
「うわつばはいた」

( ◍_◍ )
「くんくん」

(・◊・)
「うわこの人自分で自分の吐いたつば嗅いでるよ」

( ◍_◍ )
「くっ!せ!」

(・◊・)
「そらそうだろ」

( ◍_◍ )
「…い、いかん」

(・◊・)
「どしたんすか震えて」

( ◍_◍ )
「ボッキしてきたーー」

(・◊・)
「はあ?」

( ◍_◍ )
「自分の吐いたつばにおいでたらボッキしてきたーー」

(・◊・)
「なんでだよ。てか、あんたボッキするモノ持ってないだろ」

( ◍_◍ ) 
「…ちょっとはしっこ行ってくるから先進めといて」

(・◊・)
「何だこの状況!!」

ジテンは頭をぽりぽりとかいて寝そべるユッキンに声をかけます。

(・◊・)
「だいじょ~ぶ~??」

(●>●)
「お、おうーーだがちょいとこのままにさせといてくんなァーー何しろ薄紙一枚になったのは今しがた初めてだからよーー」

(・◊・)
「うん、わかった。そこで寝といて」

(●>●)
「何から何まですまねぇなーーぐぅ」
ーーと言って俺はネムーー

(・◊・)
「え!?ガチ寝!?寝とくってそっちの寝とくなの!?ただ横になるとかではなくて!?」
(ーー仕方ないなあ)
(えーっとお?見渡すにアレだなー石壁作りのただの暗い地下室だなあ~)

見にくい。ジテンはそう思います。

(・◊・)
(ーー寝とけば治るものでもなかろうに~)

ジテンが見る限り、ユッキンはうつぶせになってすやすやと寝息を立てています。

ジテンはとりあえず、石壁をさらさらさ~と撫でて回ってゆきます。
 
(・◊・)
(うーん…なんの変哲もない壁ーー地下室があったのはいいケド、肝心のクグーツあいつに関するものや他に人形にされてそうな人はーー)

                                     〝こつん〟

(・◊・) 
「んお?」

ジテンは足元に違和感を感じました。

(・◊・)
「なんじゃらほい」

拾ってみるとそれはーー薄暗の中で分かりませんが、人型をしていました。

(・◊・)
(おいおい、これってひょっとして!!)

ジテンは見えない中で、こすこすと人形を一擦り二擦り~の!!

                             〝きゅぽん!!〟

と音がして、〝とさっ!〟とジテンの前で音がしました。

「どうじゃ。咄嗟にしては綺麗なY字バランスじゃろうて」
 
ジテンの目の前でしわがれた声がしました。

(・A・)
「…すみません。暗いのでよく分かりませんーー」

「なんじゃい。嘆かわしいーーせっかくワシの、この齢6億2万とんで2ちゃいの体幹にしては美麗なる曲線美を描きに描いたーー」

(・◊・)
「…あの、すみません。とりあえず名乗って頂けませんかね」

「描きに描き抜いたーー!」

(・◊・)
「もういいから!!」

「…ワシの名はコブツ・ショージじゃ。ホレ。これを使ってワシのバランス曲線美をよぉ~く目に焼き付けんかい!」

〝しゅっ!〟と風を感じ、それを受け取ったジテン、頭に被せます。

形でなんとなくゴーグルだと分かったからです。

(・◊・)
(暗視ゴーグルかなーー)

と、思い色々と触ったところーー〝パチリ!〟ライトが点きました!!  

(・◊・)
「うおあお、びっくりした!」

「ぐわああああああああ!!」

その瞬間、しわがれた老人に何かが起こりました!!

(・◊・)
「だいじょぶですか!!」
  
ジテンは思わず、光の中の老人に駆け寄ります。

しゃがみ込む老人
「長い事ここに居たからまぶちい!!来るな来るな!」

(・◊・)
「………」

ジテンの背後に〝ホゲ~〟の文字が浮かんでちゅうに〝ぱちっ〟と消えました。




                        CAN・DAY・A・SORT





                        CAN・DAY・A・SORT

「まあ、そんなワケでワシはあの変なシルクハットの男にとっつかまったのじゃよ」

和服の男、コブツ・ショージはそう語る。自分のつま先まで垂れる白い自前のヒゲを擦りながらだ。

( ◍_◍ ) 
「おぢちゃん、その白いの邪魔じゃないの??」

(●>●)
「何言ってんだいキャンディ嬢。こいつは肉襦袢じゃあなくって、正真正銘の俺のボディさーー鍛え上げられたなーー」

( ◍_◍ )
「さすっていい~い? あたし意外とおぢいちゃんっ娘なんだ♡」

きゃぴ!そんな文字を浮かべながら、キャンディはコブツのおひげを抱きしめます。飛びつきぃ!!

コブツ
「ほっほっほ~!若い娘にこのような事されるなど、捕まってみるもんじゃあ~のォ~」

(●>●)
「……」

(・A・)
(ーーこいつしくったんで、自分で自分の二の腕ぷにぷにしとる)
(ーーというかーー)

ジテンは考える。
(ーーこの人、ヒゲが長すぎてそれで巻かれてとっ捕まってたんだよな~)

(ーーと思ってたんだけどーー)

(どーやらちがうみてェだ…)

(足元までヒゲっつったけど、それは正確じゃあなくて、全身ヒゲでぐるぐる巻き。こいつ。なんつーのかチョココロネっつーかネジっつーかスプリングって感じの出で立ちなんだぜぃ)

( ◍_◍ ) 
「わーいわ~い」

コブツ
「ひょほほほほ」

(・A・)
(なんつってキャンディさんはヒゲを解いて、ブランコみたいにして遊んでる)

( ◍_◍ )
「ね~明日の宇宙の天気占ってい~い?~♪」

コブツ
「ここは宇宙なんだぞい。いつだって天気は宇宙だぞ〜い」

(・A・)
(ヒゲブランコに跨るキャンディさん。そしてそれを後ろ手に押す祖父兼ブランコ)
(ーー祖父兼ブランコ??自分で言ってて訳分からなくなりましゅ)

(●>●)
「…そんな事はどうだっていい」

(・A・)
(みたいな感じでユッキンカットイン)
(孫孝行・・・をバックに俺に話しかけ)

(●>●)
「…解決編だ」
(そう、俺は腕を組んで、壁にもたれクールに決め込む)
「あのシルクハット野郎は一体なんだったんだろうな」

コブツ
「さあのお…突然ワシの店に現れてーーきいこきいこ」

(●>●)
「俺は気付いたらここに居た。改めて礼を言わせてもらうぜ」

コブツ
「なあに、きいこきいこ。対した事はしておらんよ」

(・A・)
「あんたじゃないんだよ!!」
ジテンは怒りマークを携えて叫ぶ。
「言っとくけどホントーにあんたなんもしてねーかんな!!頑張ったの俺!!功労者No,1俺!!」

コブツ
「なんじゃい、きいこきいこ、わしゃ二番かい、きいこきいこ」

(・A・)
「あんたドベ!!ドベイチ!!あんたとっ捕まってただけなんだから!!」

コブツ
「でも、こういう考え方も出来るーーきいこきいこ」

(・A・)
「なんだよ」

コブツ
「この店があったからこそーー小僧が、きいこきいこ、活躍することも出来たーーつまりワシが一番ーー」

(・A・)
「めちゃくちゃなルールだな!!」

そして、ジテンは大きく息を吸って叫ぶ。

(・A・)
「そんでさっきからちょいちょい、きいこきいこ言ってくんのなんなんだよ!!」

コブツ
「あ?これ?…雰囲気出し」

(・A・)
「雰囲気出し??」

(●>●)
「大方、あれだろうーーお嬢が乗ってるブランコのーー」

(・A・)
「あ、音役やってんの!?」 

( ◍_◍ )
「わーいわーい」

コブツ
「そうじゃそうじゃ」

(・A・)
「ったくーー」
(ーーみたいな感じで俺が腕を組んでると、俺の視線の先に何かが混入してくる)
「んが?」
(って注視してみたところ、キャンディさんの上履きーーがぽつりと落ちてだーーって立直ぅっゥウウウウ!?)

(●>●)
(…微動だにせず直立してるな…)

( ◍_◍ )
「ありゃりゃ。明日の天気はブラックホールだ…」

(・A・)
「あんた何余計な事してくれてんだよ!」

( ◍_◍ )
「いやでもこんなん占いじゃん。遊びの一環じゃ~ン??」

(・A・)
「俺こういうの気にしいなんですよ!!」

(●>●)
「さあて、一波乱来る前に俺もお暇するかねーー」

(・A・)
「お~気取り屋。あんたも気にするクチ?」

(●>●)
「いいや。俺はそんな非科学的なものは信じないーー」

(・A・)
「え~それ、宇宙に生きる民が言うかね~」
(バリバリ不思議にどっぷり浸かる者々じゃ~ン)

(●>●)
「ーーお前何人だ?」

(・A・)
(ユッキンの眼光がサングラス越しにもきらりん)

( ◍_◍ )
「あ、その子ね~地球人」ーー半分だけね〜

(・A・)
(その声に導かれ振り向くと、いつの間にやらキャンディさんたら、ハイジフォームに。…てか、コブツもオンジになられとるよ??)

(●>●)
「なるほどなボーイ」

(・A・)
「小僧とかボーイとか、俺一応四十路なんですケドォ!」

(●>●)
「そんなもの宇宙人の俺たちからしたらまだまだ赤子だぜベイビー」

コブツ
「そじゃそじゃ、きいこきいこ」

(●>●)
「ーーそういうワケだ。お前にとっての不可思議は俺達にとってのリアルだ。俺は目に見えない物は信じないーー」
「ーー俺を満足させてくれるものは証拠と危険な女と一本の湿気た煙草さーー」

                           (決まったーー!!)

(・A・)『その、決まったがなきゃねっ』コブツ( ◍_◍ )

(●>●)
「おいおい!心の中透かすのは反則だろう!アルプスズ!」

(・A・)
「誰がアルプスズよ!」
                                                   「しゃーねーだろ」
               「それがあたしらのリアルなんだから」( ◍_◍ )

コブツ
「きいこきいこ」

(●>●)
「おいおい。俺は聖徳太子じゃねーんだぜ。そう一斉に捲したてるな」

(・A・)
(なんで知ってんだよ)

(●>●)
「ま、ゆくゆくは一万円札に載るオトコなんだがなーーまずは一円玉から攻めてゆくぜ」
(そう言って俺はタバコを吹かすーー)

(・A・)
(ーー俺は刀を握りながらーー)
                                   〝どんっ〟
「タバコを吹かすじゃねんだよ。硬貨には肖像画ねーよバーカ」

(●>●)
「…そんな物騒なもんどこから取り出したんだハニー…」
ーー俺の頭が麦わらハットから真っ二つに凹みーーと思いきや。事実そう思っただろう?これを読んでいる子猫ちゃんハニーたち。俺の頭上には第三の手がある事をお忘れ??そこで真剣白刃取って難なくセーフさ。まあ、ジテンが叩きつけてきたのは刃面でも峰鞘でもなければ、取っ手の部分だったんだけどもなーー

(・A・)
「そこら辺にあったんだよーー」
見回せば、そこら中にありとあらゆるアイテムがーー品々が転がっている。

コブツ
「ああ。これらは店に置けなかった品物達じゃよ」

(・A・)
「へえ~こういう刀も扱ってんだな~」
と、俺は刀を抜こうと試みるーー
「んぎぎぎぎ!!」
ーーッが!!
                                  抜
                                     け
                                        な
                                           い
                                                 !
                                                   !

(・A・)
「ンだよコレィ!!全然抜けねえじゃねえか!!」
                             〝ばキャッ!!〟
俺が投げた古刀がぼんぼんぼんぼぼ~ん☆狭い暗室を跳ね返ってーー
                               〝まぎあ!!〟
俺が捉えきれなくなったところで後頭部に重打!!

(・A・)
「いでェ~ーー」

( ◍_◍ )
「たんこぶ出来とるよ」
ーーと、あーしはブランコから飛び降り、〝さすりさす~ん〟。ジテンの頭をさすってあげる。

(・A・)
「あ、ありがとごじます…」

                                 ぐららっーー
(・A・)
ーーありり?
俺の視界が揺らぐ。これは打ち所悪かったのかーー?

( ◍_◍ )
(ーーどーやら違うようだぜーー)
って、あーしが念波で喋りかける。
「おめーが頭を打った所為ぢゃネー……実際に震えてるZE!!」

                〝バキバキバキッ〟


(・A・)
(ーーなんだこのきしむ音ッ!!)

コブツ
「わ、わしの店がーー」

(・A・)
とへたり込む爺さんには一瞥のみッ!!大事なのはその目線の先ッ!!

                                   ーー?!

( ◍_◍ )
「いぶりょらリィイイイイイイイイイ!!」
あたしは淑女である事も忘れて飛び上がりーー少しだけおしっこ漏らすーーほ、本当は全開ーーとか格好つけてるバヤイジャナイッ!!

(●>●)
ーーメリメリメリと音を立てて、壁が敗れーーそこから何か黒い何かに飲み込まれているッ!

(・A・)
「ぶぶぶぶりゃっきゅほ〜るじゃァ!!」

(●>●)
…ジテンもチビっちまってるーーか、勘違いするなよ?俺は〝も〟と言ったが、キャンディ姫の御無体シーンは視界に入れてはいねえ。これは俺が敬愛する探偵の中の探偵松田優作氏に誓ってだーーここだけの話、あの人も宇宙人でーーって事はさておき、探偵は鼻が利く。こんな人参鼻でも、だ。ニオイで分かっちまうんだなコレがーー…これ別の場面で言いたかったなァ!!

( ◍_◍ )
「違うぜこれは!!宇宙オーゲルだ!!」
ーーあーしはジテンに返答せし!!慌てふためいてる間に、いつの間にやらハイジから、それでもギンガム少女になっている!んとね、宇宙人ってのは心で姿を変えるからーー動揺するとうまく今の姿を保てなかったりするんだ!!頭の三角巾と横の三つ編みをふりふりしながら、古物が並んだ吸引に備えてる!!

(・A・)
「いや、宇宙オズルって言われても地球上にオーゲルって存在しないッ!!」

(●>●)
「一度、上に上がれ!!」
俺は足元を凍りつかせ踏ん張り、手で合図し、みんなに呼びかけるーー!

( ◍_◍ )
「もう間に合わねえよ!!」
あーしはヒゲに捕まり、宙ぶらりん。そのコブツひげのおじちゃんはどうなってるかと言うと、見事にヒゲをで階段の柵にがんじがらめ!!こういう時助かるゥ!!だからあーしは安心して
「クジラとイルカの学術的な境目ってねーだろ!?」
ーーこのまま堪え切るた耐え切ればーーッ!!

(・A・)
「あ、ハイ…違いは明確になくて大きさだとかーー」

( ◍_◍ )
「オーゲルはクジラのもっとでっけい番だ」

(・A・)
「あ、な〜るほどね」
って、あまりの合点具合に俺はぽすんと手を叩いてしまう。

(●>●)
「おいバカ!!」

(・A・)
って事はーー

(・A・)
「うびゃああああああああ!!」
俺はあの空間で泳ぎ平すいんおあやっぱだめええええええええええええええええええええ!!

(●>●)
「ちぃ!!」
俺はぐいんと第3の手を伸ばす!!が、ダメ!!もう少しって所でジテンの掌をーー掴み切る事が出来なかったッ!!クッーーいつもそうだぜーー俺は証拠品まであと一歩というところまで行ってーー

(・A・)
「短い間でしたが出会えて楽しかったですううううキャンディさんをよろーー」

                                   〝スポッ〟

( ◍_◍ )
と、大口を開けた宇宙オーゲルの中に吸い込まれてしまうーー!!

(●>●)
「ーー!!」

( ◍_◍ )
ーーってユッキンが自らダイビン(グ)!?…すっぽり…はいっちったーー
「ごめんねッ!」
あーしは迷わず、コブツおじちゃんのおヒゲを〝キャンディヨーヨー・マカロニック〟(トゲトゲソーサー付き)で引きちぎってあちしもダ~イブ!!
「おじちゃんはそのままで!!」
あたしは〝キャンディ・ストライク〟を取り出し、

                       

             〝 BACIKOOOOON!!〟


アメコミチックな吹き出しを生み出しつつブッ叩ああああくッ!!
痛みに悶え、口を閉じる宇宙オーゲル。まんまとォ!!
「おぢちゃんは来ないでね!私たちの帰りを待っーー」

コブツ
…そう言ってーー彼女らはわしの目の前から姿を消したんじゃ… 


                        CAN・DAY・A・SORT
                                    第15話
                 終わり~ん☆彡{ウワー     🐳{オーゲール~

今回のタイトル絵!!

















お願いシマチューホームズ行ったことない! うそ! ホントはあるかも! 断定しかねる!!