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EV放浪記1.0

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自宅に充電設備がないのにうっかり電気自動車を買ってしまったら…。野良EVの日々を記録。夕刊フジでの2021年8月〜2023年5月連載分。 2023年6月〜EVsmartブログに掲…
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2021年11月の記事一覧

【009】長野・白馬村に電気自動車が大集合

 全国各地から電気自動車(EV)のユーザーが集まるイベント「ジャパンEVラリー白馬」が23、24の両日、長野県白馬村のエイブル白馬五竜スキー場で開催された。マイカーのホンダeで初参加してきたので、どんな様子だったかご報告。  主催はEVの普及活動をしている市民グループの日本EVクラブと白馬EVクラブ。年1回開催で8回目となった今年、ラリーの参加台数は60台となり、なんと昨年から倍増。コロナ禍からの回復という要素もあるはずだが、EVへの関心が高まっていることも見逃せないだろう

【010】魅力はサステナブルな野生

日本EVクラブ代表理事・舘内端さんインタビュー  「サステナブルな”野生”なんだよ、大切なのは」。電気自動車(EV)のユーザーが全国から長野県白馬村を目指して走る「ジャパンEVラリー白馬」。その創設者で日本EVクラブの代表、舘内端さん(74)はそう話し始めた。  「移動というのは人類に必要なもの。車の運転には、生命をいきいきさせる要素がある。それは野生の本能ともいえる。でもエンジンを積んだ車は、二酸化炭素(CO2)や有害物質を排出する。EVに切り替えたら、環境負荷を減らし

【011】旧車をEV化 滑るような走りが魅力

OZ MOTORS代表・古川治さんインタビュー  2021年度のグッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)が発表され、横浜市のガレージビルダー、オズモーターズが作る「コンバートEV」が金賞を受賞した。ビンテージカーを往年のデザインのまま電気自動車(EV)にカスタムし、環境負荷を低減したエコカーとして乗り続けられるようにする。同社代表の古川治さんは「古いものと新しいものを組み合わせてできる、まったく新しい何か」とその魅力を語る。  「ビンテージカーは、デザインやシンプルさが

【012】「路上で充電」今後のスタンダードに?横浜市が社会実験

 横浜市で、電気自動車(EV) の急速充電スタンドを公道上に設置する社会実験が行われている。日本ではこれまで路上に充電器はなかった。EVに乗って半年あまり。使ってきた充電スタンドを思い返せば、たしかに駐車場の一角に置かれたものばかりだった。  初の路上充電を試してみようと、ホンダeで出動。東京から国道246号を西へ1時間ほど走る。実験地の横浜市青葉区しらとり台は、郊外のベッドタウンという雰囲気。住宅地のそばには農地が広がっている。  神奈川県道170号に「社会実験実施中」

【013】待ち時間をもっと楽しく 充電+グルメ「EVごはん」

 電気自動車(EV)のデメリットとして、真っ先に挙げられるのが充電時間の長さだ。急速充電はだいたい一回30分、普通充電だとさらに長時間、車を充電器につないでおく。内燃車の給油は5分で済むのに、という指摘だが……。  「30分もかかるなんてありえない、とか言われるんですが、そんなに不便さは感じていない。むしろ30分じゃ足りないことも多い。充電時間を楽しめるかどうかじゃないですか」  そう話すのは、マーケティングコンサルタントの石井啓介さん。充電時間をもっと楽しむためのSNS