苦手な音の話

ざわざわした音が苦手なことがここ数年で分かった。

私は元々、破裂音が苦手である。ピストルの音や打ち上げ花火、風船が割れる音、クラッカーの音が本当に苦手で、怖くて、嫌い。小さい頃、お店で風船を渡されても頑なに受け取らなかったし、花火大会なんて絶対に行けない。小学生の頃テーマパークに行き、ショーを見た際打ち上げ花火が沢山あがる演出があったのだが、その間ずっと耳を塞いでしゃがみこんでいた。その位苦手なのである。大人になったら平気になる例もあるようだが、残念ながら私にはそれは難しいみたいだ。未だに風船を持つ子どもを見ると割れないか不安で少し距離を取るし、ドラマや映画を観ていて銃が出てきたら他の部屋に逃げるか早送りする。

最近はこの破裂音恐怖症(勝手に名付けた)に加えて、ざわざわした音が苦手であることが徐々に分かってきた。

ざわざわした音が苦手なことに気がついたのは、高校生の時である。
学年集会があり、先生が何か面白いことを言った時に盛り上がってザワっとした時とか、教室の中でテンションが上がって大きな声で笑ったり、大声で喋っているのを聞き、私の心の中もざわざわっとすることに気がついた。
元々音に対して敏感な性質だったので、一過性の物(たまたま今、ストレスが溜まっていたりしてより音に対して敏感な時期になったのかもしれない)と考えてやり過ごそうとしたのだが、段々大きい音や声に苛立ったり、耳を塞ぎたくなったり、その場から離れたいと思うようになってきてしまった。

結局それは一過性のものでは無かった。
今でも、大学で過ごしている時、休憩時間の喧騒に胸がざわざわして疲れてしまう。
幸いにも今は大学生で、校則も無いため自由にワイヤレスイヤホンをつける事ができる。そのため最近は、教室で過ごしていて(これあかん…)って思ったらすぐイヤフォンをつけるようにしている。
ただ、高校時代は校則も厳しく、そしてそれを破る勇気もなかったためワイヤレスイヤホンやイヤーマフを持ち込めず、じっと耐えて過ごしていた。今思うともっと親に相談して、もしこの特性に特別な名前がつけられなかったとしても、イヤーマフや耳栓を持ち込むことを許可してもらっても別に良かったのかもなー、と思っている。受験期のストレスもあり、何度か結構しんどい時期があったからである。

こんな風に苦手な音があり、そしてそれを自分自身で知っているため、自分が疲れるかもしれない場所にはなるべく近づかないようにしている。
正直、大学に入ってから喧騒はもっと苦手で嫌になったけど、イヤフォンという自分を守るアイテムを使えるようになったことが凄く嬉しい。これからは自分で自分を守りながら生きていくことができる。しんどくなる前になんとか防御して過ごしていきたい。

私と同じような性質を持つ人や、何らかの性質でしんどさがある人が皆健やかに過ごせることを祈ってこのnoteを締めくくりたいと思う。

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