信じる心と猜疑心

高校時代の英語の先生が言っていた言葉で忘れられない言葉が一つある。

『先生は将来の夢を考えるとき、警察官と教師で迷った。けど警察官は人を疑う仕事で教師は人を信じる仕事だから教師になることを選んだ』と。

この言葉を聞いた時、15歳ながらに深く感銘を受けたことを覚えている。高校時代、一番印象に残った言葉と言っても過言ではない。


人を疑うことは簡単、けど信じることは難しい。まさにそうだ。

人を信じることができる純粋な心の持ち主は素晴らしいと思うが、人を信じたいという気持ちを持つ事の方がもっと素晴らしい。しかし自らの意志で人を信じようとするには困難も伴う。信じたくても信じられないっていう人が多い中、『自分はこの人を信じる』っていう強い意志を持つのはすごい。もしかしたら裏切られるであろうというリスクを考えながらも信じるのだから。

逆に猜疑心だらけの人もいる。え、もう少し言うこと信じてくれても良くない?って思う人。そういう人はそういう人で別にいいんだけどね。人を信じられない悲しい人だと思うだけだから。



信じた先にあるのは真実かそれとも嘘なのか。それは本人だけにしか分からない。猜疑心と信じることは表裏一体。そういうものなのかもしれない。疑うも信用するも結局は自分の判断次第だと思うのだ。

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