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AS muffinのこと

AS muffinは妹と2人でスタートした手作りマフィン専門店です。今は少し体制を変えて、マフィン職人である妹がメインで運営しています。

開業時に2人で話したことひとつが「終わりイメージの共有」でした。

お互いの性格は熟知していて、面白いくらいに真逆の発想をするので、ずっと一緒は現実的じゃない。2人で決めた終わりイメージは「余裕を持って次に備えたいね」ということ。

開業3年目あたりでAS muffinとして今後あり得る展開と、お互いのパターンが読めてきたこともあって、徐々に「次の」準備を始めていました。
なかなか踏ん切りがつかなかったのは、ひとえに私の弱さだということを自覚しています。

やっぱりねー、家族というのは難しい。
どうしても感情が入るし、“お姉ちゃん”役から抜け出せない。
妹への過剰な心配と、自分が独り立ちすることへの不安がごっちゃになって、決断に時間がかかりました。

そんな中、2020年。
営業の見直しを余儀なくされ、リアルな「終わり」を考えたとき、やっと、AS muffinを客観視することができました。
この商品を、この美味しいやつを、終わらせちゃいけない!と。

食べ物はメディアで、食べることは誰もができる情報発信です。
野菜マフィンには、いま見えている以上の可能性があるし、これからはじまる海藻スイーツは、既に迎えている新しい価値観の中でのスタンダードな商品になると思ってます。

ワクワク楽しい食べ物、お菓子。
お菓子を作る人も食べる人も、ワクワクし続けるにはどうすればいいか?
たくさんたくさん…げっぷが出るほど考えています。
「苦行」じゃなくて「工夫」が必要。