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『草』が苦手な話。

『草』が苦手なんです。
自然の方の草ではなく、ネットスラングの方の『草』。

草とは、ネット上のスラングで笑いを表す「w」のことです。「w」はもともと、(笑)=waraiを縮めたものですが、これをたくさん並べると見た目がまるで草のように見えるため、転じて「笑=w=草」と言われるようになりました。

『草』って、全く感情がこもってないように見える。
ファミレスでスマホいじりながら片手間に、「はは、それウケる。やば」って言ってるような感じ。

『www』は『w』ならクスッだし、『wwwwwwwwwwwww』なら抱腹絶倒みたいに、量によって表現に幅があります。ということは、量によって自分の笑いのレベルを表現しようとする、その人の感情が反映されているように受け取れます。
でも、『草』は無機質。『大草原』『草不可避』も同様です。「草」系は一律で、感情を感じない。

たぶん、LINEの文章に「!」を付けたくなるのと同じ感覚です。「面白い。」よりも「面白い!」の方が、ちょっと距離感が近づいた気がする。「。」でなく「!」を選んだ、その人の感情が現れているような。それが今や「草」の一言です。なんということだ。趣がない。
(そういう話でいうと、「www」はイコール「笑い」ではなく、感嘆符の一種として認識しているのかもしれませんね)

僕は、なるべく安易に「草」に頼らないようにしたい。日本語を駆使して、『笑い』をネットスラングにも感嘆符にも頼らずに、相手に伝えられる文章力を身につけるのだ。目標遠すぎ。草。

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