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糖尿病の約2割弱の人に、慢性的な下痢が合併します。 糖尿病性下痢の特徴は、発熱や腹痛はなく、下痢が正常便や便秘と交互に生じるなど、断続的に症状が出現する点です。 糖尿病性下痢の原因は、多くは消化管の自律神経障害によるものと考えられていますが、原因は明らかになっていません。 糖尿病性下痢の治療は、一般的に、ロペラミドなどの下痢止めが用いられますが、原因によっては、抗生剤や、膵酵素の補充などを使用する場合があります。 下痢が続く際には、糖尿病以外の原因により、下痢をきたし
便秘は、糖尿病の一般的な合併症です。 便秘は、糖尿病患者の約11%から約56%の人に認めます。 糖尿病の人が便秘になりやすい原因としては 高血糖による大腸(結腸)の自律神経障害 高血糖による直腸・肛門の機能障害 糖尿病の医薬品(GLP-1製剤・SGLT2阻害薬など)の副作用 が考えられます。 糖尿病の血糖値の管理が悪いほど、糖尿病の神経障害などの合併症は進行しやすくなります。 そのため、糖尿病の便秘解消の治療は、はじめに、良好な血糖コントロールを維持することが大切