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BAD LANDS 感想メモ(ネタバレ含む)

「勁草」原作を先に読んだがゆえにその違いが目に入ってたけどそうだった。沖田総司。そうだった新撰組。見てるし経緯も知ってるけどすっかり抜け落ちていたというか…

友情出演で岡田准一様いらっしゃった時にうわぁーー!!!と思ったのに池田屋の下りには気づかなかった…。

序盤 :原作は男ばかりの荒々しい感じで、出てくる老人も教授、曼荼羅といった印象的な名前と言うよりかは普通に名字でいくらでも代わりがいる弱者、という印象。あんな綺麗なイケおじが受け子やると思っていませんでしたほんとに。新宿とか渋谷とか、繁華街でみるホームレスのイメージが原作は近い。印象的だったのは、月曜日の破魔矢の女、頼りになる曼荼羅。ここが大きな違いだと私は思った。
というか燃えよ剣と原作全てを総合しての考えだから原作も、映画 「燃えよ剣」もぜひ見てほしい……。血が大丈夫なら。

映画としての話の順序はバラバラになるけれど、まとまった話として展開していこうと思う。

・まず第一に大まかに最終的に亡くなる役は同じ
・ネリ 原作ではそのまま橋岡 は国外逃亡 で同じ
・男だけの橋岡と矢代にはなんの関わりもなく、矢代が一方的に絡む程度であり、絆もへったくれもない
矢代⇒後先考えず突き進む頭のイカれた実行派
橋岡⇒段取り、起きたことの始末は完璧 堅実

なイメージ

映画では最終的にジョー⇒ネリへの愛がキーポイントになってて、そこを軸にした、沖田総司を呼び起こした結果原作の、愛も何も無い残ったのは金と大量の底辺位置の死人 の無味乾燥感は無くなった気はする。

月曜日の破魔矢の女、これは全てはネリverの逃げられた理由を作るための大きな布石で、定期的にハイタッチする場面がなるほど…と思ったし、映画だからこそ見所というか伏線として機能するものだったと思う。

【高城殺し】
原作:矢代が金欲しさで、高城が愛飲するスピリタスを使って火事を起こし、自分がやったくせに後始末は橋岡にも負わせた。 車や印鑑のくだりはそのまま(スピリタスのくだりは後に出る猪勢組?の幹部部分で映画では使われた)

映画:ジョー(矢代)は姉>>>金、銃使用。ピンチになり、ネリは虐げられてきた実の父親 高城にトドメをさし、ジョーを選んだ。ジョーのネリへの愛がとてつもなく伝わる場面

【闇バイト&賭場】
もう名前忘れたけれどあの兄弟はいた。

原作:闇バイト仲間の兄弟の名前もあった記憶。けれども、尺を使うほどのエピソードはなし。
賭場は確かに、どこかで皆で集合して目隠しして車で廃れたところに連れて行かれた。
矢代散財。 勝手に橋岡を連帯保証人に。もちろん賭場の締めも確か男。真面目に橋岡は可哀想なだけ。
映画:闇バイト部分多め、その時間が全て賭場と高城殺しの伏線にもなっている。矢代ジョー散財。
ネリは姉として自分からジョーが負けるとは思わず、思っていたとしても姉弟だからこそ連帯保証人に。

【道具屋、いせい組】
おおよそそのまんま。
原作:道具屋に詰められて二人共があたふたでっちあげ
映画:バレてはいるけれど、ネリは上手く対応していた。

原作:全然普通にジョーが徳ちゃんボッコボコにしたし、別にただたんにけしかけられたし、いても不要だからボッコボコにしただけ
映画:ネリがタイマン。原作では高城パートのスピリタスのくだりを使ってネリは逃げた。あの辺はすごくリアルだし殺気迫っててよかった。


一旦この辺で〆


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