『生音系』のすゝめ
※当記事は「Anti-Aging Record Advent Calendar 2019」9日目の記事です。
※音源とかいろいろ貼るからイヤホンを用意してね!
皆さんこんにちは,前代表のあずきバーです!
今,巷では「生音系」のDTMが話題になってますよね!
今回は「生音系DTM」とは一体何なのか?どのような音楽なのか?どうやって作っているのか?必要なプラグインや音源などを実際に調査してみました!
この記事を読めば読者の皆様も生音系の音楽がバンバン作れるようになるかも??
「生音系」とは?
「生音系」,よく聞くワードですが,いったいどのような意味の言葉なんでしょうか?実際に調べてみました!!
Wikipediaで検索したのですが,特に記事はヒットしませんでした!
Yahooで検索してみても「楽器の録音」の話が引っかかってしまい,DTMの話はほとんど出てきませんでした!
うーん,難しいですね・・・・
周りの生音を作る人に聞いてみた!!
自分の周りには「生音系」でDTMをしてる人はほとんど居ませんでした!
なので実際に聞いてみることもできませんでした・・・・
いったいどうしたら「生音系」のことがわかるんでしょうね!
まとめ「生音系ってなに?」
頑張って調べてみましたが,「生音系」のことはよくわかりませんでした!!
やはりそれだけ作るのが難しいということなのでしょう
いかがでしたか?
生音系の音楽を作る手助けになればうれしいです!
よろしければ「スキ」やTwitterでの「シェア」をよろしくお願いいたします!!
すまんて
改めまして,AAR前代表のas key_です
ご存知の通り(?)所謂「生音」と呼ばれるジャンルの音楽をDTMで制作しとるわけですが…そろそろ同士を増やしたいなあということで
・クラブ勢が生音DTMを始めるには
・生音DTMのクオリティをそこそこ高めるには
といった側面で役に立つ記事(個人的な趣味趣向を織り交ぜつつ)を書いていきたいなあと思っています
(もともとお強い生音DTMerの方々は腕組をしながらやさしく見つめてください.)
この記事を読んで,生音系DTMerの第一歩を踏み出してほしいな,という所存です.来たれ駆け出し生音DTMer!!(?)
それでは,さっそく魅力にあふれた生音DTMの世界に飛び込んでみましょうか
生音DTMで作る曲ってどんなの?
さて,実際に「生音DTM」をやるためには,目標として「生音」がどんな音楽なのか知っておきたいですよね
しかし,この問いには「知らねえよヴァーーーーカ!!!」と答えざるを得ません.
というのも,そもそもの「生音DTM」というワードは
・Jazz,Rock,Metalといった少人数編成の楽曲
・ピアノのソロ
・オーケストラや吹奏楽など30~100人ほどで演奏する楽曲
など,きわめて広いジャンルの楽曲の制作を指す言葉だからです(「電子音楽」がHipHopからスピコアまで多様なジャンルを内包しているのと同じです)
俯瞰的に生音全体のお話をしてもよいのですが,おそらくふんわりと生音すごいんやでみたいな話しかできないと思います…
というわけで,今回は自分の得意分野(?)である小~中編成のバンドサウンド系に焦点を当てながら生音DTMのお話をしていきたいと思います.(これでもだいぶ広いですが…)
というわけで,改めてこのページの指す「生音」サウンドはこんな感じの楽曲になります↓↓↓
とまあこんな感じです(全部DTMではないですがね)
「生音系」改めてどんな印象でしょうかね
普段よく耳にするサウンドですが,改めて聞き直すと
・楽器から出たの音の持つ印象
・生演奏による繰り返しの中のアシンメトリー性
なんかが特に電子音楽とは違う魅力を持っているのではないでしょうかね
さてさて,次は実際にこのサウンドを作る方法をお教えしましょうか
アァ^~生音ォ^^^~
さて,このような生音系サウンド,どのようにできているのでしょうか.
その秘密をいくつか列挙していきます
「生音」を電子音楽と区別する最も大きな要素は【楽器の音色】となります
適切な楽器を選んで鳴らしてあげると、生音サウンドは比較的カンタンに作ることができます
実際には、大まかに下の楽器中からいくつか使うと大体バンド系の「生音ォ^~!!」なサウンドになります
(上に行くほど与える生音感は顕著です)
・ドラム(ドラムマシーンではなくドラム)
・エレキベース,ウッドベースなど(シンセベースも場合によっては…)
・エレキギター,アコースティックギター
・ピアノ,シンプルな音づくりのシンセ
・弦楽器(バイオリンとかチェロとか)
・管楽器(トランペットとかサックスとか)
【その1】「生音」サウンドは「楽器を使って演奏するサウンド」です.
さてさて、これを踏まえたうえで、それぞれの楽器がどう使われるのか実際に聞いてみましょう
下の曲は
・ドラム
・エレキベース
・エレキギター
・ピアノ
の編成で演奏されています
例えばイントロでは、ギターがメロディを奏で、ドラムがリズムを刻み、ピアノがアルペジオでコードを展開してベースがローエンドを支えます
音色がシンセから楽器に置き換わっただけで、電子音楽とそんなに変わりませんね
ただ、生音にて電子音楽と比較して特徴的な部分は、この役割が曲の部分によって入れ替わると言うことです
4:00の辺りでは、ピアノがメロディとなり、ギターがコードを持っています
イントロの逆ですね
もう一つこの曲
編成は大凡
・ドラ厶
・ギター
・ベース
・シンセサイザー
・トランペット(管楽器)
・サックス(管楽器)
・トロンボーン(管楽器)
と言ったところでしょうか(正しくは更に分かれますが…)
曲の雰囲気が目まぐるしく変化していますね
楽器に注目すると、イントロから爽やかなギターが目立ちますが、0:46からは管楽器が目立ち、ギターはシンセ、ベースとユニゾンのフレーズへと移ります
その後、もとのテーマに戻ってきますが、メロディを支配するのは管楽器です
一度落ち着いたあとは1:55辺りからはギターが主張を始め、2:20からはドラムのソロが始まります
楽器の持つ役割が頻繁に入れ代わっていますね
さて、特筆すべきはこの曲調の変化にも関わらず、
①使う楽器(=使う音の種類)はそこまで膨大ではない
②基本的にどの楽器も曲を通して使われ続ける(音色自体は大きく変化しない)
という点です
これが示すのは【楽器奏者】の存在です
用意できる奏者は(小人数編成なら)限られますし、途中から奏者が棒立ちすることも基本的にはありません
〈音楽の要素〉に対して『音色』を当てはめるのではなく、『奏者』が〈音楽〉のパフォーマンスをする、というと電子音楽と対比した生音音楽の姿勢が分かるのではないでしょうかね
【その2】生音音楽には「奏者」が存在する
音色は有限であり、奏者が音楽を演じているのである
さてさて、生音特有の音の鳴らし方はこんな具合ですかね
グダグダと書き連ねましたが、要するに
・生音を生音たらしめるのは【楽器】の概念
・曲の主体は楽器であり、楽器は様々な構成要素を担当しうる
と言った具合ですね
さてさて,次からはお待ちかね「打ち込みTips」となります
「それっぽい」打ち込みを作る技術を少しでも披露できたらなあ,という感じです
【打ち込み技術】イントロダクション
さてさて、生音DTM初心者の抱えるモヤモヤの1つは「なんかダサい」では無いでしょうか
これを解決する手段の1つが、打ち込みにリアリティを付与することです
先の章で述べた通り,少人数生音音楽には奏者が存在しています
一方で,DTMにおいては,奏者の存在しない「打ち込み」のパートが存在します
このギャップが,生音DTM特有のダサさの根源の一つなのですね
これを埋めるために,MIDIの演奏にあたかも実際に演奏しているかのようなリアリティを付与してあげるのです
このリアリティの付与は様々な方法で行われます
・演奏によって生じる様々な効果を再現する
・実際の楽器の仕組みを理解して,現実的な演奏をさせる
・リバーブ等のエフェクトをうまくかけて「演奏」の空気感を演出する
・高い音源を買う
といった具合ですね
こういった諸テクニックを楽器別に書いていきたいな,と思っております
(ちなみに上記テクニックの中で一番キくのは音源を買うことです)
また,楽器には楽器の「カッコイイ鳴らし方」が存在します.
この部分は電子音楽と大した差異はないのですが,こういった知見も交えていきたいなあ,と思います
とはいえ,私あずきバーはへっぽこDTMerな上に,演奏経験があるのはピアノとトランペットだけなので,間違ってたり大したことを教えられなかったりします.そこは優しく見守ってください
さて,ほんとはこの後各楽器の打ち込みについてのTips的なのを載せたかったのですが…一つの記事にしては長すぎるのとアドベントカレンダーの締め切りがやばい(あと2時間)ので,,,詳しくは叉の機会に,ということにさせてください,,,申し訳ないです
【打ち込み技術】ドラム編
というわけで,ドラム編です
ドラムがかっこいい曲を添えつつ始めていきましょう
ドラム,かっこいいですよね
ダイナミックでワイルドな響きは生音ドラム特有かと思います
ここからは生音ドラムの打ち込みに際して使える知識をあれこれたれ流そうかと思います
・ゴーストノートを使え
ドラムの打ち込みを格段にリアルにする要素としてゴーストノートがあります.
ゴーストノートとは,生音楽器の打ち込みでよく出てくる概念ですが「バチが太鼓に軽く触れた音」「弦に指が触れた音」のような感じでとらえてください.楽譜に書いてあるわけではないが,リズムを刻むうえで鳴らすと自然な音といった感じなのでしょうか(演奏できないからわからない)
ともかく,こいつを適切に入れるといわゆるグルーヴ感(下唇を噛みながら)の演出につながります
グルーブ感の正しい意味はあいまいでよくわからないのですが,,,演奏のノリに通じてくる概念となります.
実用的な話として,ゴーストノートの入れ方を話しましょうか
先の曖昧な話と同じに,明確な入れ方が決まっているわけではなく非常に感覚的な入れ方をするのですが,
・16分音符の裏
・シンコペーションで弱拍になった1拍目
など,ビートの刻みの裏にそっと添えるのがよくある使い方な気がします
ドラムの打ち込みにおいて,自分はよくスネアドラムにそっと添えます
・ドラムの足は増える
ドラムの打ち込みをしていて心配になるのは「コレ,腕増えてね?」「足増えてね?」といった内容です
実際,ドラマーの手足を忠実に再現する(スネアが鳴る拍はハイハットを鳴らさない,クラッシュシンバルとハイハットの刻みは同時に鳴らさない,とか)のは大事なテクニックとなります
しかし,工夫次第でドラマーの手足が増えるのもまた事実です
例えば「ブルータルデスメタル」というジャンルでは,32分音符でバスドラムを刻んだりしますし↓,
菅沼幸三というドラマーの方が手足の増やし方の教習動画を作ってたりします(ネタですがね)
結論としては,手足は割と増えると認識してまあ間違いないでしょう(?)
・音源を買おう
正直な話,ドラムの打ち込みのクオリティはかなり音源に依存します(まあ生音全般に言えるのですが)
ドラム音源を買ったらクオリティとモチベが急上昇した,みたいなケースもあるので(ソースは俺),生音をやっていて早い段階で買うべき音源の1つだと思います
【打ち込み技術】ベース編
生音楽曲のベースは,ダンスミュージックのそれと大きく異なる存在です
特に「生音らしいベースの動かし方」は,生音らしさを上げるポイントの一つですので,是非マスターしたいところですねぇ
とりあえずベースのかっこいい曲を2曲どうぞ
・電子音楽と生音曲のベースの役割の違いについて
ベースはご存知の通り,低域を埋める楽器です
それは電子音楽だろうが生音だろうが共通しているのですが,生音のベースには他のの役割もあるという点で,シンセベースと区別されます
生音におけるベースは低域埋めに加えて
・メロディに対する対旋律(カウンターメロディ)を奏でる
・ドラムに加えてリズムを刻む
という使命を背負っています
もちろん,ベースの動き具合はジャンルによりけりですが,上の二つを意識してベースを打ち込むとおいしいベースが仕上がるのではないでしょうか
・エレキベースの奏法について
エレキベースには様々な奏法が存在します
奏法というのは,文字通り演奏の方法のことで,例えばベースには「指で弦をはじく」「親指の付け根で弦を叩く」「指板(ベースのネックの部分)を指で押さえて音を出す」などの奏法があります
先の「生音におけるベースの役割」を表現する引き出しとして,様々な奏法を知っておくのは重要でしょう
参考動画としてどうぞ(この方の動画,奏法の理解にめっちゃ役に立ちます)
ちなみに…「奏法」の概念は生音DTMにおけるもっとも厄介な概念となります
というのも,基本的に出音が全く違うためMIDIで奏法を表現できないからなんですね
優秀な音源には,奏法を切り替えるキースイッチがついてたりしますが,だとしてもいちいち切り替えるのは面倒なものです...
これの解決策は「自分で引けるようになる」「他人に弾いてもらう」の二つしか解決策を知りません
【打ち込み技術】ギター編
バンドの花形,ギター編です
ギター,かっこいいですよね
音の作り方次第で様々な表情を出せるのもこの楽器の魅力です(下に全く違うギターがかっこいい曲を用意しました)
しかし,この特性がDTM的には極めて厄介となるのです
打ち込み最難関と名高いギター打ち込みですが,とりあえず少ない持ちうる知識を適当にひけらかしていきます
・エレキギターの音の出し方,「アンプ」という概念
もしかしたら,ギターの音を出そうとして「フリーギター音源」を落としてきて,イメージから明らかにかけ離れた「ペヨ~~ン(笑)」という音にキレそうになった方もおるのではないでしょうか
ギターのあのかっこいい音は「アンプ」という機械を通すことで作られています
DTMer的にわかりやすく言うとディストーションのOverDriveのギター用のやつです
DTMでかっこいいギターの音を出すためには,くだんの「ペヨ~~ン(笑)」に「アンプシミュレーター」と呼ばれる類のエフェクトを差さなくてはならないんですね
して,まだいくつかトラップが存在します
例えば,リバーブ
アンプシミュレーターは音を増幅してバキバキに歪ませるFXです
もし生の音にリバーブがかかっていたら...?
聞くに堪えない爆音のノイズがギターを鳴らすたびに響き渡るわけですね
わかる人が効いたら「当然ぢゃん(笑)」と鼻で笑うような内容ですが,めちゃくちゃ躓きやすい内容と思います(ソースは俺).とりあえず知識として知っておきましょう
・エレキギターのバッキングについて
もう一つ,自分が躓いたところとして,ギターバッキングの作り方があります
先に上げた「Inevitable Struggle」のイントロギターや,初めに上げたtoconomaの「relive」のイントロなど,かっこいいバッキングギターの作り方も,意外とわかりにくいのです
結論としまして,ギターのバッキングは様々な奏法とWah等のエフェクトをひとつのフレーズに織り交ぜて演奏しとるわけなんですね
具体的には
・「ミュート」を交えてリズムを刻みながら「ワウエフェクト」を操作して音程に浮遊感を持たせる「カッティングギター」
・「ズンズン」と形容される,ギターに手のひらの付け根を押し当てながら演奏する「ブリッジミュート」
とかなんですかね(説明を放棄)
ともかく,ギターを扱うのは,ほかの楽器と比べて特に知識量が必要になります
幸いにも,ギターは初心者人口の多い楽器です
ネットにもそこそこ情報が転がってますので,探すが吉,,でしょうか
うーんひどいな
すいません,ギターはわからんのです...許してください
ギターはたぶん打ち込まずに自分で弾くか,飯代を対価に弾いてもらった方がいいです
【打ち込み技術】ピアノ編
さてさて,ギターとは打って変わって打ち込みが楽な楽器筆頭,ピアノです
とりあえずピアノがかっこいい曲を貼っておきます
ピアノの演奏は「鍵盤を押すこと」で為されます
すなわち,MIDIというデータ形式と非常に相性がよろしいのです
しかし,リアルなピアノ打ち込みには相応に技術が必要です
それではTipsをいくつか紹介していきましょう
・得意なことと苦手なこと
ピアノはほかの楽器に比べてメカニカルな機構が目立つ楽器です
それゆえ,ほかの楽器と比べて得手不得手が少しわかりづらいんですね
というわけで,改めてピアニスト的に「意外と簡単」「意外と難しい」をまとめていこうかなと思います
・連打はめっちゃ難しい
有名なのははシューベルトの魔王ですかね
曲中,ずっと左手で三連符を連打しています
同音の連打はギターやベースで弾く分にはそこまで負荷にならない演奏なのですが,ピアノは「鍵盤が返ってこねえ」という問題があります
音が一つでもずれていれば途端に簡単になるのですが,同じ音はピアノの偉大なる弱点です
まあ弾ける人はいますけど(上の「水琴窟」とか)
・音域の跳躍は厳しい
基本的に,片手で演奏できる範囲は1オクターブ程度です
それ以上の音の変化は手の位置をずらして対処するのですが,これが連続するとクソエイムが発動して音を外しやすくなるわけですね
特に1オクターブ以上離れた音を交互に演奏するとかは非常に難しいです
まあ弾ける人はいますけど
・「発狂ピアノ」系は意外と何とかなる
打ち込みゲーム曲とかでよく見かける発狂ピアノ,あれは意外と弾けます
ただし,一つ気を付けたいのが「ベロシティ」です
高速ピアノを全部同じ音量で弾くのは人間にはできません
美しさ的にも,ベロシティには抑揚をつけましょう
コツとしては,フレーズとしてのまとまりに緩やかなカーブをつけてあげること,でしょうか
他にも,中音域のベロシティを少し下げるだけでも割と様になります
・右手と左手
ピアノ未経験者のピアノでありがちなのが「片手だけのピアノ」「伴奏がただの全音符」というのがあります.
よりリアルなピアノ感を出すためには,伴奏にもある程度バリエーションをつけてみましょう
基本的に「1オクターブ+α」程度の範囲に収まるコードアルペジオが適当な伴奏として採用されがちです8分音符でコードを順番に鳴らすだけでもだいぶ様になると思いますよ
【まとめ】
さて,本当は「ストリングス編」「管楽器編」も書きたかったのですが,いかんせんアドベントカレンダーに遅刻してしまうので,このあたりでいったん筆を置くことにします
気が向いたら続きも作りたいなあと
というわけで,さらっと「生音の魅力」「生音の作り方」を書いてみました
文章が下手なのでどう読まれるのか不安ですが,,,これで「よっしゃ生音作ったろ!」となれば幸いです...
この後はあずきバー的雑記となります
読むも読まぬもご自由に…
どうもありがとうございました.
そもそも「生音DTM」ってなんなん?
よく生音系,生音DTMといわれますし,実際この記事でも生音DTMという表現を多用しましたが...実は自分はこの表現が嫌いなんですよねえ
ということで一つ
曲を挙げましょうか
先に上げた toconoma - reliveです
↑この曲は生音でしょうか
使われている楽器は
・ギター(ソロのみ)
・ベース
・ドラム
・キーボード(シンセサイザー)
ですね
「楽器が使われてるから生音やん!!」ですって?
ごもっともです.
楽器が使われていますし,ちゃんと演奏もしています
が,この曲のMVを見てみましょう
キーボードの人が颯爽とMacBookを広げているではありませんか!
MacBookは楽器ではありません,さてどうしましょう
もう一つ果たしてシンセサイザーは生音に分類されるんでしょうか?人の手で演奏していますが,シンセから音を出すことはMIDI信号でもできます.
もっと言うと,ギター,ベースは生音なのでしょうか.
ギター,ベースは弦の振動をコイルで拾い上げて電気的に増幅,フィルタリングした音が聞こえています
生の音ではないんじゃないですかね?
さらに突っ込むと,そもそも生演奏じゃなくてマイクで拾ってミキサーでMIXした音源だから【生】音じゃ無くね!!??と解釈も可能です
さて,この曲は生音曲なんでしょうか
もう一つ,改めて「生音曲」とは何なんでしょうか
何をもって【生】なんですかね
結論としまして,
ひとつ,この曲はこの記事で取り扱った「生音曲」に間違いなく分類されます
ふたつ,「生音」というワードのさす意味は文脈によって異なります(これが言いたかった)
生音というワードについて例えば,カラオケでは「実際に演奏を録音した音源」を指しますし,打ち込みの対義語として「生演奏」のことを生音と表現している例もありました.エレキギターとアコースティックギターを対比させるワードとして「生音」を用いているものも見たことがあります
さて,改めて「生音系DTM」に話を戻しますと,やっていることは極めて「生」からかけ離れた概念なんですよね
打ち込みとなればなおさらです
そして,そこまでしてつけた「生音」がさすものは極めて広い範囲を持つしかもあいまいなジャンルとなります
まとめると
・全く「体」を表してない名
・詳しく語るうえで全く役に立たない抽象性
が気に食わない,といったところでしょうか
まあただの個人的な考えなのでどうしろ,ということもないですがね
(最初の茶番はこの考えをもとに生音系を皮肉ったかんじです() )
僕の個人の希望としては,「生音」から一歩掘り下げた名前でやり取りしたいよなあ,という気持ちです
「Jazzつくってます」「オーケストラ作ってます」「カントリー作ってます」「ヤバめのメタルつくってます」とか
ええ,締まらないですがこんな感じですかね...
改めて,最後まで読んでいただき本当にありがとうございました
ほんとはもっといろいろ語りたかったので...どこかで続きをやる…か
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