小声で言いたいSNSのアイコンの話。

SNSのアイコンの話

2019年、Twitterでは星野源さんのこの話が話題になったことをみなさん覚えていますか?

もしかしたら知らない方もいるでしょう。
ここまで明確に「アイコンに私を使わないでくれ」というメッセージを出すアーティストも結構勇気が必要だっただろうなと思います。

シンプルに考えて、もし自分の顔を他の人がアイコンに設定していたら、と思うと怖いですよね。それくらい、SNSのアイコンとはそのアカウントを印象付けるもので、アイデンティティが反映される場所でもあるということです。

なので、他の人間の写真を利用してアカウントを運用している時点で、見る人によっては他人のアイデンティティを借りてる状態にも捕らえられますし、そのアカウントで発信される情報は他の人が見たときに、そのアイコンの人物の発言と捕らえかねられないですし、発信された情報の印象やイメージや、そのアイコン本人に向けられる可能性もあるわけですよね。

そう考えると、やっぱり他人のアイデンティティを間借りするような行為自体、よくないわけですから、もっとポジティブに考えて「自己をアピールするアイコン」にした方がいいんだと私は考えます。僕は猫ちゃんが好きなので、家で暮らしている黒猫ちゃんにしているわけですね。

競馬写真はいいのか?

この話をすると、「競馬写真で馬をアイコンにするのはいいのか?」と思われる方ももしかしたらいるかもしれませんよね?

上段でも書き方は気を付けたのですが、我々は人間であり、SNSを利用するのも人間なわけですから、人間が馬のアイデンティティを借りるというのはちょっと難しいですよね。仮に馬のアイコンの人を見たとしても、「あ、この人はディープインパクトのアイデンティティを借りている!」とはならないと思います。

というより、あるとしたら「それは自分で撮った写真なのかどうか」ですし、もし他人が撮った写真を勝手にアイコンにしているようであれば、それは他人の著作物の無断利用であり、写真という著作物に込められた創造性というアイデンティティの間借りをしているわけですから、よくないよね、という判断に至るわけです。

特に怖いのは、アイコンや名前をその動物や馬自体に合わせて、なりきった運用をしている場合です。ということは、その馬自体は馬主さんの財産なわけですから、そこへの許諾があるのかという話になってきます。

なので、出所不明ななりきり垢を見るたびに、大丈夫なのかな……という不安に駆られるのです。

自分の事

いうて僕も、昔はプリキュアやHALOが大好きな少年(※成人)だったので、mixiやTwitter初期のアイコンはゴリゴリに著作権違反をしていました。私の場合は誰かが指摘するとかはなくて、次第にSNSで活動していく上で動画クリエイターになったので、アイコンも自分の制作物に自然と変わっていったので、さほど責められたりといったことはありませんでした。なんならなりきり垢やなりチャという古の文化でそのキャラクターになりきって……

すいませんこれ以上は書くと死ぬので止めておきます。



タイトルにも書いた通り、小声で言いたいというのは誰もが通ってきた道だと思うから無暗に指摘もできないのです。「私も全然そうだったよ。」というのは、この場所で改めて共有しておきたいと思います。

ただ、誰しもが通る道だからというのを理解した上で、アカウントの開設日が5年や10年以上前なのにいまだにこのアイデンティティの在り処を明確にできていないアカウントを見るたび、防衛反応が働くというのもあります。

InstagramのURLじゃなくて、スクショをメディア欄に貼るのも他人のアイデンティティの間借りだと思いますし、一切自分の言葉に変換されていないし、特にネットミームでもない言葉をそのままパクるのも、よくないことだと思います。

ただ僕もそうだったことは過去ありますし、気が付いてもらえると嬉しいなという話。

そんな小声でした。

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