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初心者フリーランスになって料金設定を決める事の難しさに気づく。皆どうしてるの?

皆さんは自分の時給をどうやって決めていますか?

兼業フリーランスになってから、依頼のあったお仕事に対して時給で引き受けるのか固定料金で引き受けるのか決めなくてはいけない場面が増えました。今までは雇い主から提示される給与(バイトでも正社員でも)でしか働いたことのなかった私にとっては、非常に難しいと感じるテーマです。

相場・最低賃金以上・生活に必要な額から逆算して決めるなど、色々基準になる助言があっても、それだけで簡単に決められるというわけでもなく。

能力が高いほど時給が高くなるのはわかるけど、終わりの基準や制限がない場合はどうすればいいのか?

例えば、習い事でレッスンを受ける場合、いずれもレッスン時間が1時間と決まっているなら、

A先生 (20年ベテランで知識がすごい) =  1時間 1万円
B先生 (2年目でまだ経験が浅い) = 1時間 3千円

という感じで経験とノウハウに合わせて設定するのは簡単だと思います。他にも、"凄腕の成功率100%の弁護士が時給5万円"だとか"唯一無二のアーティストが時給2万円"(※金額はあくまでも想像です)だとか、明らかに「その人だからお願いする!」とか「結果を手に入れるためにはお金を惜しまない」という場合も比較的簡単なのではないかと思います。

ただ、私の場合のように、似たような能力のウェブデザイナーがうようよいる世の中では、価格帯が相場もしくは相場以下でないと普通の営業範囲ではお客様を獲得するのは難しいのではないかと考えます。

固定制と時給制、結局どっちがいいの?

現状は、大きなお仕事(例: ウェブサイト作成)に関しては、(まず含まれる業務内容を先に明確にしたうえで)固定料金で受けています。値段は相場をもとに、一案件入ったらその月はそこそこ嬉しい副収入だな位の設定です。

というのも、1ページ当たりや各作業にどのくらいの時間がかかるのか・・というのは内容によって変動しますし、依頼があった時点では想定する稼働時間×時給からの見積りを立てるのが現状難しいからです。なお、固定料金に含まれない業務を追加要求された場合は、別途で時給稼働分を計上しています。この際の時給は、最低賃金に少し毛をはやした程の設定をしています。

固定料金での私のメリットとしては、稼働時間の長さに関係なく確定した収入があること。効率よく仕事を終わらせられたら、その分得をしたことになります(=時給が上がる)。

クライアントのメリットととしては、最初からかかる費用が明確なこと。また、最初に打ち合わせした制作物が仕上がるまでは、私が夜中まで働こうが、長時間勤務しようが先方は知ったこっちゃありません。

これが時給計算ベースになると、そう簡単ではないと感じるのは私だけでしょうか?

また、クライアントが時給ベースで人を選ぶとき、どこを気を付けたらいいのでしょうか?

ウェブデザイナーの相場を調べている頃に、クラウドソーシングなどで時給を4000円~6000円(※日本ではなくヨーロッパです)と設定している人を結構見かけました。私としては「ひえー、これだけウェブデザイナーが飽和状態のご時世ですご!」と最初は思っていたのですが、以下のようなケースがありゆることを考えるとそうでもないのかな?と思ったりもしています。

例えば、とある時給3000円の人が2時間(計6000円)で終わらせられる仕事を、時給の安さだけで判断→ケチって時給1200円の人に頼み、結果その人が同じものを作成するのに6時間(計7200円)費やしてしまったとしたら、クライアントとしては損したことになります。

私もお仕事内容によっては時給で働いているので、実際に稼働した料金は完成後の事後報告になるのですが、幸い今のところクライアントからは「なにこの請求書!この仕事、時間かかりすぎじゃない?」と言われたことはありません。

ですが、特にデザインのような、若干は好みなどの主観的な要素も関わってくる事だと、クライアントの満足度と発生した費用が一致するかどうかも関係してきますし、あながち起こりうるトラブルなのでは?と不思議です。

時給計算っていっても、今は実際に費やした時間より請求額低めに提出すること多いんですけど・・・私だけ?

駆出しのフリーランスになると、クライアントから新しい問い合わせがあった時「お、これは私はまだやったことない事だぞ・・・」と思うような事でも、できるかぎりは引き受けるという人が多いと思います。

私もこういう場合は自分のスキルアップだと思って、なるべく引き受けるようにしていますし、今のところまだないですが、最悪手に負えなくなったら、私から更に(自費で)外注に出すという手段で乗り切るのもありだと思っています。

このような未経験/不慣れなお仕事を対応するときは、作業↔勉強(ググったり、オンライン講座を受けたりなど)↔試行錯誤の工程を何度も行ったり来たりしながらになるので、後々、どの部分が時給計算していい"作業時間"でどこまでが"自分の勉強"なのかを切り分けて計算するのが非常に難しいのです。

そうなると例えば、実際は5時間費やした作業の場合も「えーと、最初の1時間はトトリアル見て勉強して、その後の1時間位は色々不慣れでモタモタしてたから、実際の作業時間はまあだいたい2時間半位としておくか・・・」
という感じで請求書を出したりしています。

弱者根性丸出しですが、私としては、お金を頂きながら、同時に実務経験として勉強できる機会をもらえているとポジティブに捉えるようにしているので、今の所、割に合わないとは感じていませんが、皆さんはその辺りはどうやって対処しているのかとても気になります。

この感じは、他の仕事においてのサービス残業とちょっと似ている気がします。もちろん、明日に回しても支障がない仕事を無駄にさせられたり、上司がまだいるからという理由で残業するというのは論外ですが、自分の(現状の)能力が及ばないがゆえに作業が経験者より遅いなら、今後の成長につなげる為に残ってでも働くという一過性のサービス残業はあってもいいと個人的には思っているからです。

このように現状、個人的には、稼働時間をクライアントから設定されない中での時給契約はなんとも難しく、明確に決定した固定料金の中でのほうが、のびのびと時間を気にせずクリエイティブになれるというのが感想です。

といっても、結局は私の経験不足という所に落ち着くわけで、これからもレベルに併せて料金を都度更新していくのがベストかなと思っています。

ちなみに、今の所作業時間管理アプリはこれを使っています!


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