冬が持ってくるもの
帰り道に東京でも星がよく見える冬の日はちょっと得した気持ちになる。
見えると言っても地元で見ていたような小さなキラキラが集まってるような星空じゃないし、偶然に流れ星が見えるわけでもない。
それでも冬の冷たい澄んだ空気の中で見える星は綺麗だ。
そしてちょっと切ない気持ちにもさせる。エモい曲を聞きながらの帰り道だと余計に切なさが押し寄せてくる。忘れていた悲しいことを思い出させたり、どうしようも解決策のないもやもやを引き戻してくる。
そんな胸がきゅーんとする帰り道が苦手だ。こんな風に感じる人はいるのかなあ、そもそも今日の空は星がよく見える!とかお月様がまんまるで綺麗だ〜〜なんて気にするひとはどのくらいいるんだろう、東京に。
こんな些細なことをシェアできる人は意外に少ないように思う。
他の人に比べて天気や気候に気持ちが左右されやすい私は、曇り空が多くてすぐに日が落ちていく冬が嫌いだ。冬は私がいつの間にか1年の間に溜め込んでしまった暗いダークな部分を一気に広げてしまう。
ポジティブで大抵のストレスはその他のハッピーなことでカバーできてしまうのだけれど、きっと前向きに進んでいてもどこかでマイナスな気持ちもストックしてしまっているように感じる。
そして、それって考えてもどうしようもないよね?って言い聞かせていったんは心のどこかに置いている。そんなダークな部分に気づかないように毎日を忙しく、充実できることに費やしていたけれど、今年は考える時間が多すぎて逃げきれなかった。笑
自分に余裕が無くなってしまっていることを感じるし、自分のご機嫌をとることなんて得意なはずなのに上手くいかず、嫌な夢もみる。
だから夏には見れないキラキラの星空を見ても、どこからともなく悲しい気持ちがやってきてしょんぼりしてしまう。冬を好きになれるコツがあれば教えて欲しい。
冬が持ってくる試練は大きい。
まあそんなことを考えて落ち込んだり、悲しくなっても何も変わらないので美味しいコーヒー飲んで、可愛い猫の動画を見て、ちょっとお出かけして元気を出すのだけど。
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