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その場を楽しむ

1月の後半、池袋リビングループのボランティアスタッフの学生メンバーと会う機会があったときに、オーストラリアの方がオーナーをされているMIAMIAというカフェを教えてもらった。リビングループにも出店しているお店で西武池袋線の東長崎にある。気になったので翌日立ち寄ることにした。

朝の10時くらいに立ち寄ったけれど、私が訪れた日は、日本に旅行に来ていたオーストラリアで建築を勉強しているという学生の方が20名以上いらっしゃっていた。そのほかにも数人お客さんがいたが、大きい机を囲みながら違うお客さんどうしがコーヒーを飲み、カヌレやドーナツをつまみながら交流をしている。最初、この雰囲気に少し緊張したけれど、注文を済ませ席に座ると、スタッフや常連の方をはじめとするお店にいる人たちが自然に輪の中に入れてくれた。もちろん私だけではなく、ほかに新しくお客さんが入ってくると交えてまた自然に話が弾んでいる。そして最後には、お店周辺の東長崎の街を一緒に歩いて紹介までしてくれた。

以前ゼミの中で「カフェ」というものについて話し合ったことがあったが、一緒に訪れた人との会話を楽しんだり、個人が黙々と作業をする場所としてのカフェではない、コミュニティーとしてのカフェであり、サードプレイスのような場所の感覚を初めて体感したような気がした。カフェという空間を通して、初めて会った人たちが肩肘張ることなくゆるく繋がっていっている雰囲気は本当に自然な様子であったと思うし、その空間にいることや会話を交わしている時間が私自身も純粋に居心地が良く楽しかった。それと同時に、そういった空間をそこにいるみなさん一人一人が意識して作ってくれているのだと感じていた。

初めての人と話したり、既存のコミュニティーの外側に行くことは私自身、ワクワクよりもドキドキが勝ることの方が多いけれど、どんなところであったとしても楽しむ努力をすることは重要なことだと感じている。自分がその空間をいかに楽しんで過ごせるかを考えることは、今回のMIAMIAのように、他の人をどのような振る舞いで迎え入れるかということにも繋がっていくのではないだろうか。

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