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β-156 いっぽんだけ

時刻表に1日1本しか列車が来ない例なんてあるんですか?

あるんです、正確には「ありました」というのが正しいのかな。

画像を見たら一発で分かった方も絶対に多いだろうけれど、札沼線の新十津川駅です。

いまは、名称の前に「旧」を入れなくてはならないんだけどね。

札沼線は、北海道医療大学までは、学生さんももちろんだし、沿線住民の方もしっかりと利用されている路線(だと認識しているけれど)、今年の4月に廃線となってしまった北海道医療大学から新十津川までの区間は、石狩月形までで2本、そして新十津川まで向かう列車は上下1本ずつという「これ、なんのために存在してるん?」感の強い区間であったことは間違いない。

実際、私も2017年の夏に訪れたんだけど、もちろん札沼線でね。

でも、折り返し列車には乗らずに滝川まで歩いて行ったっけ。

そんな思い出つき。

新十津川は、来る用事もそれほどないし、せっかくだからしばらく滞在しておきたかったし、地図を見ると、それほど遠くもない距離に函館本線の滝川駅があったことから、「役場で到着証明書をもらって、滝川に向かおう」という構想が浮かんだんだけどね。

それくらい滝川と新十津川の距離はとても近い。

川を挟んでるので、ソーシャルディスタンスは守っているようだけど。

でも、国鉄時代に赤字83線と認定されてしまった路線でありながら、よく今年まで戦い抜いたなと感じてはいる。

当該沿線の自治体も「やむを得ない」という認識でいたそうだから、ほぼ一部のファンを除いては廃止の方向に向かうという様相はあったそうだけどね。

ただ、なんというか、今年のあるようでなかったとされているゴールデンウィークにイベント列車を運行して最後は華々しく歴史に幕を下ろす予定だったんだろうな、沿線自治体の住民や鉄道ファンに見守られて。

でも、ご存知の通り、とくに北海道では全国に先駆けて独自の緊急事態宣言が発令されたこともあり、本来の廃止の日であった5月7日に先立って、4月17日の定期列車を持って北海道医療大学~新十津川は廃線となってしまった。

「ラストラン」もできず、いまよりも不要不急の外出自粛が要請され、なおかつ、県外に出ていくなという状況下でもあったので、ほんとのラストの姿を見た方は、当初の予測よりもずいぶん少なかったように思えるし、仮に見て、その様子を伝えたくても「なに行ってんだ」というような雰囲気に呑まれる情勢であったため、致し方ないにせよ、人間視点から見ると、無念に包まれた最後だったなと。

ただ、JR北海道や沿線自治体にとっては、他の場所からくる人々のマナーなどを懸念している方々を中心に、ひっそりと終わらせることができたことに安堵しているかもしれないけど。

いまでも、滝川から行こうと思えば、新十津川にアクセスできるけど、ちょっと物足りないかな、駅名標なども撤去されているだろうし、現在の姿を見るのもちょっぴり怖く感じている。

ここに限らず、全国様々な場所を再訪したいと思っている箇所も多いので、いつになるかはわからないけど、生涯でもう一度は訪れたいという約束されてない約束を交わして、締めたいと思います。。

以上、あした・の・β<ベータ>でした。

ここまで読んでいただいてありがとうございます(人''▽`) 間髪入れずに言ってみますか・・・ よろしければ!でもまさかね・・・