パンサラッサが変える未来のローテ

 2023年2月26日、サウジカップにてパンサラッサがセンセーショナルな勝利を飾りました。
 海外ダートで日本の芝馬が勝つという快挙です。
 もちろん賞金も凄いです。
 競馬はあらゆる距離や適正があるので、一概にどの馬が強いとか弱いとかの定義が難しいですが、獲得賞金というのはわかりやすいですね。
 スポーツ選手で言えば年俸ですので、プロスポーツたるもの一番お金を獲得した者が偉いのです。
 そんな賞金よりも、パンサラッサは来年以降の日本競馬のローテーションを変えたでしょう。
 芝の一流馬は挙って、サウジカップやドバイワールドカップ、秋はアメリカのブリーダーズカップへ顔を出すでしょう。
 ブリーダーズカップは招待競争ではない為、遠征費などのリスクがあり、一部のオーナーしか挑戦しない可能性がありますが、サウジカップやドバイワールドカップに招待されたら断る理由はないでしょう。
 日本のダートは砂、サウジ、ドバイ、アメリカは土、なので砂はパワー、土はスピードと、求められる適正が違うのですが、どうしても古いホースマンは同じダートだからダート馬をサウジやドバイに持っていくのが定説でした。
 それを今回矢作調教師は破りました。
 しかも、血統的にパンサラッサは特にダート得意には見えません。
 日本の競馬でも特にダート適正は見えませんでしたし、むしろ典型的な芝のスピード馬でした。
 しかもジオグリフも4着に来ています。
 これはたまたまではありません。
 日本の芝競馬に対応出来ればサウジカップやドバイワールドカップでも好走できるのです。
 正直パンサラッサは日本競馬では一流とは言い難いです。
 G1勝ってません。
 日本には総大将のイクイノックスがおります。
 日本の超一流馬は来年からサウジカップやドバイワールドカップに向かうでしょう。
 だって賞金が桁違いですし、リスクはほぼありません。
 北海道に馬運車で行くならドバイに飛行機で行ったほうが馬体にダメージも無いでしょう。
 来年から大阪杯な誰も出なくなるかもしれませんが、仕方ないでしょう。
 だって、13億円ですよ。

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