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2023.11.05 - ししゃもまつり

11月5日、本プロジェクトメンバーの岸上・上井・種石は、白糠アイヌ協会によるアイヌ伝承儀式第44回ししゃも祭(安全操業・豊漁祈願祭)に参加した。白糠アイヌの食に関する儀式について理解するためである。

ウレシパチセでのカムイノミ(火の神への祈り)のあと茶路川河畔広場に移動し、ヌサオンカミ(祭壇に供えられたイナウへの祈り)とイチャルパ(女性による先祖供養)が行なわれた。儀式のあとは、弟子屈町屈斜路古丹アイヌ文化保存会と白糠アイヌ文化保存会による古式舞踊の奉納が行なわれた。

舞踊の奉納後、ふたたびウレシパチセに戻り、アイヌ料理試食会と芸能交流会が行なわれた。

今年はししゃもが不漁ということで、冷凍保存されていたししゃもが供された。数種類のアイヌ料理を味わうことができたが、なかでもトノトの試飲に感動した。トノトはアイヌの伝統的な酒とされるが、白糠のものはノンアルコールで独特の味がする。発酵が進むと酒になるそうである。

芸能交流会では、珍しい6人によるエムシリムセ(剣の舞)、おどけた踊りである「橋渡し」などが披露された。(種石)

カムイノミ(火の神への祈り)供物
ヌサオンカミ(祭壇に供えられたイナウへの祈り)
古式舞踊の奉納
ししゃも


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