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都立高入試問題は大人が見ても「エニグマ」である

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さて、今年も、天候にも恵まれて無事に都立高入試が終わりました。4月から新たに中学3年生、中学2年生、中学1年生になる方は、それぞれ高校受験に向けての準備を始められるかと思います。

本日は、都立高校の入試問題全体についての、プチコラムです。私は、都立高校の入試問題は、ある意味で、大人が解いても「エニグマ」であると考えています。エニグマとは、西洋語で「大いなる謎」という意味です。ここでは、都立高入試問題が複雑であり、大人が解いても恐らく難しいと感じる、一筋縄ではいかない出題であるという意味で申し上げております。

ある意味で、都立高校入試問題で「素直に受け止められる」ことができる科目は、国語と英語だけです。でも、英語は、TOEICや英検のように純粋に英語力・語学力を見るものではなく、「読解力」「思考力」「選択肢を選ぶ力」「資料を読み解き、比べる力」「国語力」などが試される「21世紀型」の出題形式になっています。ですから、英語も、やはり一筋縄ではいかない、ひねった問題です。ですから、「エニグマ」の科目に入れることができてしまうのです。

典型的に「エニグマ」たる性質を持っていると言えるのは、数学と社会です。「数学と社会」というと、何の繋(つな)がりもないように感じられるかもしれません。確かに、その通りです。でも、そういった事情は、都立高入試問題の出題形式の「謎的性質」をより一層高めていると言えるのではないでしょうか。(「謎的性質」とは、ドイツ語の言い回しで、「謎めいた性質」という意味です。ドイツ語ではレーツェルカラクターといいます。)

社会に関して言えば、まず、地理的分野や分野融合問題を中心に、知識や暗記だけでは正答にたどり着けない、複数資料の対比対照読解の出題が出ます。これに関しては、ドイツ語やフランス語に直訳できない「社会科」という科目ならではの出題で、中学校の期末テスト対策勉強では歯が立たないものです。でも、専門的なトレーニングを積めば解けるようになります。

その一方、都立高校入試の社会では、日本史分野と公民的分野を中心に、知識を問う問題も出題されます。それも、ポツリポツリと、膨大な範囲から虫食いのようにごく一部が選ばれて出題されるので、「たまたま知っていたらラッキーである」という側面が否定できません。これも、都立高校入試の謎めいた要素の一つです。私立中学の入試や、一部の私立高校の入試のように、「全範囲の知識を一通り全て問う」という合理的なスタイルではないため、「どの範囲が暗記問題として問われるかわからないけど、通り一遍の知識を習得しておかなければならない」という状況に置かれます。

そして、数学はどうでしょうか。都立高校入試の数学の最大の特徴は、何と言っても、「根本的な論理的思考能力を高めなくても、過去問の解法を丸暗記しておけば、対策できる」という点であります。毎年、似たような問題が出題され、大問ごとに出題分野も決まっています。そのため、過去問の解法をすべて覚えておけば、出題された問題に応じて、覚えた解法の数字だけを変えて立式できるのですね。これでは、純粋な数学的・論理的思考能力を問う問題でなくなります。また、純粋なIQを測る問題にもならないのですね。「こういう問題が出たら、こういう風に解こうね(式を作ろうね)」とコツをアドバイスしてもらっていれば、解けてしまいます。中学受験の算数では、ちょっと考えられない形式が毎年続いております。

最後に、理科ですが、理科も出題形式に関しては社会にしているところがあります。つまり、リード文が非常に回りくどく、問題文も決して明瞭完結ではなく、パッと読んだだけでは、「どの範囲のことなのか、何を答えればよいのか、どこから考え始めればよいのか」わからないのです。どういう状況で何が問われているのかを理解するために、読解力や推理力や思考力や判断力が求められるのです。理科に関しても、都立高校入試に対応した素早い情報処理能力を身に着けるために、個別指導の塾などで専門的なトレーニングを積む必要があります。

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