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初期のテニプリの面白さについて

初期のテニプリが大好きだ。ツイストサーブやダンクスマッシュにバギーホイップショット。当然それらは中学生レベルではあり得なく、世界のトッププレイヤーの話だ。だがそれらはまだ許せた。まだ人間がテニスをしていた。徐々に技のインフレが凄まじいことになり、それはバトル漫画へと変貌を遂げる。無我の境地が出てきた辺りからあかんかった。あそこから凄まじく人間離れしていく。いや、それ以前もちょこちょこヤバかったか。ただ決定打は無我の境地だと私は思っている。

私が1番好きなのは、やはり聖ルドルフ戦だ。あの頃は良かった。テニスをしていた。特にダブルス。
桃城、海堂vs柳沢、木更津。一進一退のシーソーゲーム。あれだ、あれがテニスだ。空中で回転してドロップとかいうあの地味さ(充分ヤバいか、毒されている)。苦手コースを狙うとかコンビネーションとか相手の裏をかくとか、ちゃんとテニスだ。ブーメランスネイク、ダンクスマッシュに真っ向から挑む聖ルドルフ、凄くスポーツマン。顔面にダンクスマッシュを喰らって棄権するというのもリアル。後期ではありえない。場外に吹っ飛んで流血しても彼らはテニスを続ける。

歴代最高の試合の話に移る。大石、菊丸vs赤澤、金田。これがテニプリのベストバウト。オーストラリアンフォーメーション、ムーンボレー、ブレ球、嗚呼、なんて真っ当にテニスをしているんだよ。途中金田が赤澤に暴言を吐くシーンだったり、最後菊丸の体力が持たなかったり、凄い、めちゃくちゃテニスしてるやん自分ら。ゴールデンペアが割と地味目な2人に負けるという事態に、私はじんわりとショックを受けたが、その感じが妙にリアルで、やはりあれはめちゃくちゃテニスだったよ。その後ゴールデンペアは結構負けている。笑

あと海堂、神尾とか千石、桃城とか、千石、神尾とか、あの辺の小競り合いが面白い。あの辺だけで試合してたらめちゃくちゃ面白いと思う。全国区みたいな奴らは駄目だ。面白くない。テニスじゃない。

閲覧ありがとうございます。サポートなんてして頂いた日にはサンバを踊ろうかと思います。