世界に見放されて、僕は一人。仄暗い水の底で蹲り、時折ごぽごぽと気泡を出した。ひんやりとした水の冷たさにも充分慣れて、むしろ生暖かいとさえ思う。このままここでこうしていよう。僕はじっと身体を丸ませる。
 その時上の方から光が射した。きらやかな後光を浴びながら、君は僕に手を差し伸べた。僕は思わずその手を掴む。上へ上へと浮かびながら、僕は君のその眩しい後ろ姿を見ていた。そして思う。決してその手を離さないでと。

 みたいな荒川アンダーザブリッジの巻末みたいなことを書く。あれは一体なんだったのだろう。本編はギャグ漫画で馬鹿馬鹿しかったのに、突然意味深なポエムが現れる。まああれはあれでなんか良かったよね。作者絶対女だな。終わり。

閲覧ありがとうございます。サポートなんてして頂いた日にはサンバを踊ろうかと思います。