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No.20日本人の思い込み。幅広靴は履きやすい??

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足に合わない靴を履いて歩くと、靴ずれや爪の変形の原因になります。 

糖尿病では、小さな傷も大きなトラブルになりかねないことから、足に合った靴を選び履くことは 重要な足のケアといえます。 

スニーカー、ウォーキングシューズは足に良く歩きやすいと安心している方も、落とし穴があります。 その靴、サイズは合っていますか!?

足のサイズは⻑さだけではない!

靴のサイズは足の⻑さだけではなく、足の幅も重要です。 日本の靴サイズはJIS(日本工業規格)に基づいて足の⻑さ(足⻑)と足囲、または足⻑と足幅の2箇所 の寸法で表示するようになっています。

足の幅サイズ

靴の底をみると、⻑さのサイズの横に入っているアルファベット が「足囲」のサイズです。 Aが小さいサイズ(幅が狭い)、上の図のようにサイズが 表記されています。 なぜか?多くの日本人が「EEE」が好きです。「3E」と表記することもあります。

どうして、幅広の靴が好きなのか!?

タコ・ウオノメが痛いから・・・巻き爪だから・・・・

「幅広の靴を選んでいます!」 フットケア外来を担当していると、患者さんからよく出る言葉です。
実は、コレはNG!! です。 足幅はピッタリ、ゆとりのないものを選ぶのが正解です。
足のサイズよりも靴の幅が広いと、足が靴の中で動きます。 不安定なので、余計な力が入り足に負担がかかります。その結果、巻き爪になることもあります。 足が動くことで、摩擦や刺激が増えるとタコやウオノメの原因になります。

「3E」神話は誤解

なぜか幅広の靴が履きやすいと思い込み、3Eの靴を選ぶ人が多いです。 お心あたりありませんか? なぜでしょうか? 

おそらく歩きやすい靴を選んでいるのではなく、脱ぎ履きしやすい靴を選んでいるからです。

「歩きやすい靴は、脱ぎ履きしやすい靴とは違う!」

ハッキリ言うと、脱ぎ履きしやすい靴は、歩きにくいです!

靴を選ぶときは長さだけでなく、幅にも注目をしてみてください。

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