訪問自粛の施設からのご質問・・・変系爪のケア、おすすめのグラインダー ありますか?
新型コロナ騒動で、訪問フットケアが中止になっている施設の看護師さんから質問がありました。
訪問フットケアが中止になり、3ヶ月位上になりました。
看護師さんがこまめに確認しながら、できる範囲でのケアをしてくれています。
<質問内容>
変形爪の方のケアに、グラインダー を使ってみようかと思っているのですが、1万円程度でおすすめのものをご紹介ください。
フットケアを習得していない人が、変形爪をケアするとき、グラインダーを使えるか?
メールでのご質問だったので、ケアしたい方の詳細がわからなかったのですが、おそらく、厚くなった肥厚爪(ひこうそう)のケアでの相談ではないかと思います。
たとえば、このような爪の場合、ニッパーが扱える人でも一体、どこに刃を入れたらよいのか悩みます。
となりの指に親指の爪があたっているのですから、ケアしなくてはなりません。
硬そうですし、どちらに爪が向かっているのかもわからずに、ニッパーの刃を入れるのは怖いです。
ヤスリで削っていくのも時間がかかるので、グラインダー を使ってみたらどうだろう?と、ひらめいたのでしょう。
グラインダー は安全か?
厚みがある爪を削って、うすくすることはありますが、決して簡単ではありません。まず、グラインダーをつかう時は、用途に合わせたアタッチメントを選ぶことから始まります。
爪を削るアタッチメントにも種類があるのです。爪の形状や厚みによって、適したものを選びます。そしてアタッチメントが皮膚に触れずに、爪だけにあたるように動かしながら削っていきます。
金属の先端が高速で回転して、削るので皮膚に触れると傷になる場合があるので慎重に行う必要があります。
アタッチメント選び、回転数の調整、グラインダー の動かしかた、その他
それなりの技術が必要です。ニッパーと違い、刃物でないので安全性があるように見えるかもしれませんが、道具が別なので比べようがないのです。
正しくつかうことができれば、安全でとても便利な道具です。
1万円程度でおすすめのグラインダー ありますか?
今は安価で性能が良い道具が豊富にあります。Amazonや楽天を検索すると、1万円程度でも小型・軽量でそれなりの品物が購入できます。
しかし!残念ですがアタッチメントは別売りなのです。
数本、本体におまけで付いてくることもありますが、高齢者の変形爪に使えるようなものではありません。
別売を購入することになりますが、1本4000円以上するのが普通です。
それも1本(1種類)で足りるか不明です。
わたしたちは用途に合わせて、5種類以上をもち歩いています。
本体は1万円程度で購入できても、ケアする道具として一通り揃えると、1万円では足りません。
今回の質問への私の提案
弊社に使用していないグラインダー がありますので貸し出しできます。
手ごろなアタッチメントも付けられます。
LINEでケアする方の爪の写真を添付してもらえたら、詳しくアドバイスをいたします。通話しながらでもできますので、試してみてはいかがでしょうか?
購入して使いにくいのももったいないですし、試してみて必要なら購入すれば良いと思い、ご提案しました。
訪問はできませんが、遠隔でもケアに介入できるのなら嬉しいことです。
ご検討していただいたのですが、6月からフットケアが入れそうなので、それまで看護師さんが頑張ってケアして、バトンタッチしてもらうことになりました。
その間も心配なことがあれば、いつでも連絡をもらいアドバイスをさせていただきます。
<参考記事>
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