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片づけたくないから、片づける

その1:リモコン

片づけることが嫌いなライフオーガナイザーです。

「片づけ」が嫌いなのではなく、「片づけること」が嫌いです。なぜなら、片づけは人それぞれでラインもルールも合格点も違うから。

家族と過ごす時間が長かった私は、家族のルールが私のルールでもありました。ただ、それはその家の、その人数の、その関係性の中でこそのルールであり、「私」のルールではありませんでした。

一人暮らしを始めたとき、色々と戸惑うことが多すぎました。1Kのキッチンでさえ「まな板の置き場は?」「包丁の置き場は?」「鍋は?」「フライパンは?」と家のルールは当てはまりません。

そんな中で困ったのは「リモコン」でした。どうしても、どうしても探してしまうのです。1つの部屋に「エアコン」「テレビ」「ブルーレイデッキ」「照明」「扇風機」の5種。

長さも、厚さも、リモコンをかざす位置も違う。なのに、見つからないとイライラがたまるという生活必需品となったリモコン。ほとんど主電源がリモコンのようなもので、エアコンもテレビもリモコンがなければ、電源を探し当てなくてはいけないのです。

なので、1つのBoxに入れる・・・ことにしました。
これはみんなが思うことで「まとめればいい」という発想です。発想は10人並みでも、快適です。

しかし、その日の夜から問題発生です。照明のリモコンをベッドまでもっていき、ベッドに入ってから消灯するのが私の睡眠手順。そのため、布団の中から消灯し、リモコンは枕元。朝は明るいから点灯せずとも問題なし。リモコンは置きっぱなしとなりました。

帰ってきてから、壁のスイッチを二度切り替えないと点灯しないという小さい面倒くささ。春はそれで乗り切りましたが、夏になり、エアコンが必需品となるとこれが大きな面倒くささとなりました。

エアコンは起きたときに、暑いから手元に欲しい・・・ので、枕元に。枕元には照明とエアコンのリモコン2つが置かれるようになりました。でも2つを枕元におくのはイマイチだったので、枕元にもBoxを作りました。整理できてると思っていました。これが失敗。動線を考えると、ベッドは窓際で部屋の奥。帰ってきたときに、照明の二度切り替え点灯+エアコンのリモコンを入れるため、ベッドまで移動。1Kとはいえ、面倒くさい。

じゃぁ、朝起きたら、ベッド脇のリモコンを机の上のBoxにいれれば・・・これは朝のバタバタ感の中で優先順位が低くてNG。それでも面倒くさがりの私は悪しき習慣となった「リモコンを手元に置く」ことだけは癖漬けてしまっていたのです。

そこで、Boxごと移動することにしました。不要なリモコンもありますが、Boxごと移動すれば、入れ替える手間は省けます。そして、朝必要なリモコンもあるのだから、必ず持って移動するものです。

ベッド脇と机の上、どちらにもBoxを置くスペースを必ず開けておくようになりました。ちょい置きしても、寝る前にそのスペースだけは確保する。それは朝のバタバタ感の中で、スムーズに動くための第一歩。

朝のルーティンに組み込み、出かける前にBoxが机の上にあることを目視するようにもなりました。

私は、自分のスタイルを見つけて、当てはめていくことを「ライフスタイル」と呼んでいます。ルールを守ることが好きなわけではないけれど、自分の思うペースで思うことが出来ないとストレスをためます。体調不良にもつながることを自分の身体だから知っています。一人暮らしを始めると、体調不良も自分で面倒を見るしかないことに気付いて、そうならないためにも自分の空間ではストレスなく過ごしたい・・・これが私の片づけたくない理由です。

ストレスから身を守るツールの一つとして、「片づけたくないから、片づける」のです。

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