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高齢者と暮らすこと #2

コロナ禍となって、在宅勤務をするようになって早1年がたちました。
夫も私も、ありがたいことに在宅勤務で仕事が出来ているため、コロナ禍による収入減や仕事内容の変更等は今のところはありません。

ただ、在宅で仕事をするようになり、変わったのは義母だと思います。
今までは自分のペースで過ごしていた時間に無理やり入ってきた夫と私。
在宅勤務を始めたころは、私も夫も手探り状態だったこともあり、色々と音を立てたり、あちこち動き回ったりと義母は落ち着かなかったと思います。
そして、1年が過ぎてようやく・・・と夫も私も思ったころ、義母の様子がおかしいことに気づきました。
とにかく、朝起きてこない。
起きてくるのは11時くらい。
そして、お昼ご飯を食べていると眠ってしまっています。

血糖コントロールが上手くいっていないと言われましたが、義母に対していい感じのインスリン単位が医者でもわかりにくく、飲み薬も飲まずに隠してしまうし、インスリンも自分で打ちますが、打ってないのに打ったと言ってしまうのです。
これまでは、仕事で家にいることがなかったので分からなかったのですが、義母の生活サイクルは正直正しいとは言えません。

そんな中、糖尿病を持つ義母は眼科にも定期健診でいくことになってます。糖尿病からくる目の病気も一緒に見ていく必要があるからです。
以前に白内障の手術はしているが、糖尿病からくる目の病気には私も夫も少し無頓着でした。
外出時、まぶしそうにする義母を不思議に思っていました。
決して太陽の方を向いて歩いているわけではないのに、まぶしそうにしていたからです。
ただ、義母はあまり話をする方ではなく、どちらかと言えば聞き役になることも多く、こちらから話しかけても、うまく説明することが出来なかったのかもしれません。
そんな義母に対し、もっと症状を聞いておけばよかったと思いました。
今回の定期健診で眼圧が50を超えていたらしく、すぐに点滴をうったと義妹に聞いたからです。
定期健診は義妹が連れて行ってくれたが、いつもなら早く帰ってくるはずなのに、たまの外出なので、外食してくるのか・・・くらいに考えていたが、帰ってきて聞いたのは、眼圧が高すぎて、もしかしたら入院かもしれないとのこと。
ただ、点滴で落ち着いたので帰ってきたのだということでした。
それでも、夜はご飯を食べていたため、正直安心していました。目薬も義妹が見てくれて、30分毎、1時間毎と見てくれました。
それに、食欲も旺盛で、夕食も食べたいと言って自ら食べてくれました。
ただ、飲み薬もあり、まだ本調子ではなかったのだと思います。
次の日の朝、洗面所が汚れていました。どうや夜中に吐いたようでした。
慌てて洗面所を洗浄し、義母の様子を見に行くと、いつものように布団で眠っていて、苦しそうな感じもありません。
夜に食べたものが悪かったのか、それとも消化が悪いのかが分からなかったのですが、もう一度眼科に行くことになっていたので、起きてきた義妹に、夜吐いていたことだけを伝えました。
布団なども一応問題なさそうだけれど、義妹が見てくれて、なんともなかったみたいでしたが、起きた義母に聞いたところ、夜中に吐いたことを忘れていたらしいです。

こんなところでも認知症を実感しました。
短期記憶が出来ないこともあって、急激に認知症が悪化している気がするので、色々と気にしてみないといけないと思っていたところ、夫も同じように思ったようで、一緒に取る食事の時には必ず観察しています。
正直、そんなにじっと見てたら嫌がられるんじゃないかと思うほどに見ています。
夫が心配したのは、血糖コントロールが上手くいっていないから、食事中でも目をつむってしまうし、食事をする手が止まってしまうのではないかと思っているようです。
義妹が色々と世話してくれるおかげで、食事についてはフォローしてもらっています。麺類は比較的すすることが出来ているので、大丈夫そうですが、みそ汁やご飯といった複数の食べ物を前にしたときに、視野が狭くなっている分、見えないために食べることが出来ないということも、義妹と夫と私の共通認識になりました。
見える方に食べるものを置いて、義母のスピードで食べてもらうことにしています。

食べるものに対し、義母が満足いくやり方は義妹の方が上手いので、頼っている状況です。
お風呂や排せつについても、まだなんとかなっています。
と言っても、お風呂に入ったら、出てくるまでは義妹と私がそれとなく様子を見ているし、排せつは今のところ漏れたりすることはあっても、自分で処理をしているらしく、洗濯物で分かるという感じではあるけれども。
色々と前とは同じではないけれど、取り立てて騒ぐ必要はなく、出来なくなったことをメモしておく程度にとどめています。

そして、眼科の診断は「糖尿による眼圧の上昇」らしく、「血管新生緑内障」らしいということでした。
糖尿病の合併症としてまず挙げられるのは糖尿病網膜症たが、もうひとつ怖い合併症として緑内障。
眼圧が急激に上がるのは「緑内障」らしい。
実は私も今年の健康診断で目の異常を言われました。
人間ドックなどで指摘される「視神経乳頭の陥凹拡大」とはこの部分が大きいことを示しており、それは緑内障の疑いがあること。
でもそれほど重く受け止めてはいなかったのですが、眼科で検査したところ、右目に欠損があると診断を受けました。
もちろん、もともと視力が悪く、見えにくかったこともあるし、乱視も持っているので、チカチカすることもあり、その症状がどれだけのものかというのは分かりませんでした。
ただ、私は目薬でコントロールできるとのことで、一か月ごとに検診を受ければ問題ないとのことでした。手術も現状は必要なしとのことで、ホッとしています。

時を同じくして義母の目の病気。
これはとても大きい問題になります。
意識はしっかりしていても、目が見えなくなるということは、ずっと介護が必要になるということです。
そして、意識がはっきりしていて、歩けるということは、目が見えなくても動き回るということになります。
目が離せなくなる・・・ということです。
在宅勤務していれば・・・という人もいるかもしれませんが、そんな生ぬるいことでは介護は出来ないと思っています。
特に夫も私も打合せが多く、PCを見ながら話をすることも多いので、打合せのタイミングで義母が徘徊してしまえば、それはもう仕事どころではなくなるでしょう。
夫も私も在宅勤務だからといって、義母の面倒を十分に見れる環境ではないということです。現状は義妹も居て手伝ってもらっていますが、3人が仕事を持ち、自分で生計を立てている現状で、誰かが義母の介護のために仕事を辞めるという選択肢は私は持っていません。
義妹にやめろとも言いません。
夫にもやめろと言いません。
私もやめたくはありません。
きっと、もう少ししたら、決断を迫られるかもしれません。
義姉にも相談することになると思いますが、同居している夫と義妹、そして私に負荷がかかるような介護はするつもりがない。

義姉にはそういうと思います。

病院に入院してもらう、施設に入ってもらう、どんな介護になるかはわかりませんが、今のところは、自分でご飯を食べて、お風呂に入って、排せつも大丈夫。

出来なくなることを想定して、今後も見守っていくことにする。

早々、その後コロナワクチンを接種しました。
1回目は何ともなかったようですが、2回目後の方が副作用が出るとのことだったので、そこが心配です。

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