マガジンのカバー画像

働く犬+人のお話

4
低血糖アラート犬、災害救助犬、彼らとともに働く人のお話
運営しているクリエイター

#1型糖尿病

低血糖アラート犬と1型糖尿病を知ったきっかけ。

低血糖アラート犬という仕事をする犬のこと、1型糖尿病という病気のことを知ったきっかけは、久美さんと一緒に働くことで知りました。久美さんはキャビンアテンダントやホテルウーマンとして働いていた経験があり、気配り・目配り・心配りがそつなくできる本当に素敵な憧れの女性でした。香港在住の時には、動物の保護施設でボランティアもされ、犬がとても好きな方でした。一緒に働いていたある日、「アメリカ・カナダには糖尿病患者と暮らす低血糖アラート犬がいるんですよ。保護施設の犬たちがトレーニングを積ん

低血糖アラート犬アニモとの出会い

スペイン語で「頑張れ!」を意味する「アニモ」と名付けられたその子犬は奇跡的に助かったのだ。 愛護センターから保護された母犬は既に妊娠しており、まだ出産する様子ではなかったがセンターでのストレスからか早産をし、5頭が生まれた。未熟児のため自力で母犬のお乳を飲むことができず翌日まで生きていたのは1頭アニモだけだった。生後2日目のアニモを自宅に連れて帰り、猫用哺乳瓶での授乳を始めた。助かるかどうかわからなかったが、2時間おきの授乳とペットボトル湯たんぽ交換を続け、アニモはミルクを作