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ABEMA Prime生出演!メタバースにすでに人が住む世界があることを伝えたい【補足FAQアリ】 #アベプラ

12月13日、インターネットテレビ局「ABEMA」内のニュースチャンネル「ABEMA NEWS」内で放送されている番組「ABEMA Prime」では異様な光景が広がっていた。

VRゴーグルを被り、ベッドに寝転ぶ男性。あろうことかゴーグルを被ったまま手巻き寿司を開封する場面も。画面には、リアルタイムに喋る3Dキャラクターが2人。どうやら2人は最近急に耳にするようになったあの「メタバース」とやらの中にいるようだ。

コメンテーターからは様々な質問が飛び交う。「リアルの世界が鬱陶しいからメタバースにいるのか」「メタバース上で仕事をすることもあるのか」「後ろに映ってる女性はVR上の恋人なのか」「リアルとの境界線がわからなくなったりしないのか」「顔も本名も出さない自分というのはどういう風に感じるのか」。みな「メタバースに住んでいる」という彼の発言に疑問が尽きない様子だった。さながら、現代人が未来人にインタビューしているような状況だ。

そう、この「メタバースに住んでいる」と主張する人物こそが、私。メタバースライター兼VR文化アンバサダーのアシュトンである。

※本編無料視聴は20日まで

ついにテレビ出演してしまった...

ある日、突然「AbemaNews取材用」というアカウントからDMがあったときは、驚きとともに内心「ついに来たか......」と興奮が隠せなかった。この3月から9ヵ月あまりメタバース/ソーシャルVRの世界にどっぷりと浸かり、コミュニティーの中に自ら入り込まないと伝えられない魅力を伝えてきた。今後、5~10年で必ず人々がVR空間で生活することが珍しくなくなる。自分自身のなりたい姿でやりたいことができる、よりチャンスが掴みやすい環境が身近になる。そうした確信のもと、日々発信活動を続けてきた。

FacebookがMetaに社名を変更し、急速に膨張した「メタバース」ブーム。NFTやブロックチェーン、Web3.0思想など、これまでのバーチャル文脈の仮想空間とは違う勢力も入り混じり、追い風に喜ぶ一方危機感も感じていた。

そうした中、そこへのカウンターパンチ、アンサーとして「PANORA」に以下の記事を寄稿した。誤解のないように慎重に、しかし熱量を込めてこの9ヵ月のVR生活の集大成をぶつけた力作だ。時流もあり、新規層やメディア関係者、インフルエンサー、VR/メタバース関係者含め、多くの読者に届いた。これが目に留まり、今回 「アベプラ」への出演が叶ったのだ。

「VRChatに週100時間ダイブするドハマりプレイヤーが語る、もはや引き返せないメタバース生活」-PANORA

リアルアバター(生身の身体)の映像素材も含め、最大限協力し取材に答えた。すべては「メタバースにすでに人が住む世界がある」ことを伝えるため。そして、少しでもこの世界への理解を促進し、受け入れて、さらに言えば魅力を感じた人には足を踏み入れてほしいからだ。

補足FAQ 結局メタバースは普及する?ほか

ここからは、コメンテーターからの質問やSNS、ダイジェストのYouTubeコメントなどから見かけた疑問についてQ&A方式で答えていきたい。

Q.VRゴーグルを被るとすぐ気持ち悪くなってしまう。「VR酔い」はどうすればいいの?

A.これに関しては様々な要因が考えられますが、大きくはリフレッシュレートによって感じるラグや、視野角の狭さ、解像度の低さなどがもたらすと言われています。最新の超高性能VRゴーグル(Pimax Vision 8K Plusなど)は徐々に、人間の視覚能力の限界に近づいてきているのでお金をかければ解決できる問題になるでしょう。

現時点では、「慣れ」がもっともな近道だと思います。体質の問題もあるため一概には言えませんが、最初は1日30分もつけていられなかった人が、日々VRゴーグルを被ることでついには1日中つけても激しい動きを伴っても酔わなくなったという体験談はよく聞きます。最初は、市販の酔い止めなどを使用すると軽減できるでしょう。

Q.グラフィックがしょぼくて没入感がないのでは?

A.まず、前提として2Dの画面で見ることのできる情報量と3D(VRゴーグルを装着して)見ることのできる情報量は大きく変わります。グラフィックに対して「チープだ」と指摘する人も実際にVRゴーグルを被ってみるとその意見が180度変わることはままあります。

そのうえで、今回紹介した「VRChat」のゲーム内コンテンツはすべてUGC(ユーザー制作物)です。情報密度はオブジェクトによって大きく振れ幅があります。現状、最もグラフィックが綺麗なプラットフォームは「HeliosVR」というUnreal Engine製のアプリでしょう。しかし、そもそも体験価値(UX)というのはグラフィックのみでクオリティーが決まるものではなく、むしろ自身の動きに合わせて鏡の中のアバターが動くことや、人の温かみをアバターの動きから感じられることなどの方が重要度が高いと考えます。

Q.VRゴーグルをモニター代わりにしてるだけじゃないの?

A.そうした側面はあると思います。実際に、モニター代わりにVR空間を使用するケースもあります。視界いっぱいに広がる仮想空間に巨大なモニターを何枚も置くみたいなことは、現実でやろうとするとかなりお金のかかることなのである意味VRならではの利用といえますね。私もメタバース空間いっぱいに巨大ディスプレイを表示して、映画鑑賞をすることもあります。

ただ、モニターが2Dなのに対し、VRゴーグルは左右にレンズを搭載し立体視を可能としている点は大きく異なります。視界一杯に仮想空間が広がる感覚。始めて体感したときは2016年の「Oculus RiftS」の時でしたが、あの衝撃は忘れられません一度、先入観を抜きにして被ってみてください。

参考記事

Q.メタバース上に自分のAIを搭載したアバターをたくさん稼働したり、身体を拡張したりそういう未来はある?

A.大いにあると思います。ただ、それは現在私たちが住んでいる「メタバース」とはまたレイヤーが別の話です。現状のメタバースはかなりプリミティブなもので、VRコミュニティーとはいえ実際に中で行われているコミュニケーションはかなり人間臭い・泥臭いやり取りが多いです。発展途上で、「VRChat」に限ればアバターやワールドをアップロードするには開発者用ツール(SDK)を自らダウンロードし、ゲームエンジン(Unity)を操作するなど3DCGゲーム開発者の真似事をしなければなりません。

しかし、先日「PANORA」にて国内メタバース企業・バーチャルキャストのCVO・みゅみゅ氏、CTO・MIRO氏などが語っていた未来観はまさにそのような内容でしたし、国産メタバースプラットフォーム「cluster」が先日立ち上げた「メタバース研究所」では、身体情報学分野の東京大学・稲見研究所と、脳情報学分野の京都大学・神谷研究室の協力のもと産学連携でメタバースを利用した人間の拡張にまで踏み込んだ研究を志しています。このような研究領域は非常に"ムーンショット"的で具体的に20○○年代に社会に実装されるといったような予想は立てにくいですが、こうした最先端技術により「人間(ホモ・サピエンス)」といった枠組み自体を脱構築する時代がメタバースによって促進される可能性には大きな期待を寄せています。

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Q.結局メタバースは普及するの?それとも一過性の流行?

A.わかりません。
しかし、これまで「セカンドライフ」「MMORPG」「Oculus RiftS」「荒野行動」「フォートナイト」「Apex Legends」「Minecraft」「Discord」「常時接続型SNS」など様々な布石があったうえに今があります。もちろんVRゴーグルにはまだまだ発展の余地がある。ただ、アイバンサザランドが1965年に提唱した「Ultimate Display」はすぐそこまで来ている。人間の創造力がVR技術やメタバースによって加速するのは間違いないでしょう。

そして、すでに今我々のように「メタバースに住んでいる人」がいるのも事実です。「メタバース」には「インターネット」と同じくらい広い可能性があると思います。そうした中、今回紹介した「VRChat」はいわばインターネットでいう「2ちゃんねる」のようなものです。「2ちゃんねる」に入り浸るネット廃人が私のような「メタバース生活者」です。そういう意味では、放送内でも申し上げた通り、「全員が私みたいに(廃人に)なるわけではない」。

ただ、今生きていて「インターネット」に一切かかわらず生きている人がいないのと同じように、この「メタバース」(もしくは「仮想空間」と言い換えてもいいでしょう)という新たな生活圏に一切かかわらず生きている人というのは今後数十年でいなくなるでしょう。何かしらの関わり方をするはずです。マーケティングをバーチャルインフルエンサーに頼んだり、リモート出席の社員がアバターで出社したり、新しい販路を開拓するためにメタバース空間でアバター接客をしたり(ちなみに今あげた具体例は既に現実にあります)。自身がVR空間に入らなくとも、何かしらの形で間接的にでもメタバースに触れるというのは当たり前になるでしょう。というか、そういう未来の方がワクワクしません?私はします。そのために今日も前進していきます。

ネットの反響

「未来ってぬるっと来るよね、生活感もりもりで。」

こんなコメントがYouTubeのダイジェストにはあった。私もそう思う。だからこの「生活感」を全力で伝えている。「VRゴーグルが重い」「機器が高い」「グラフィックがしょぼい」「電脳化できるなら......」「無くても困らない」「現実でできること」言い訳はいくらでも思いつくだろう。ただ、VRの魅力はVRゴーグルを被って体験しないと伝わらない。ソーシャルVR/メタバースの魅力は、コミュニティーに入らないと実感できない。本当に「評価」をしたいのであれば、まず足を踏み入れてほしい。きっと新しい発見があるはずだ。

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