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AIと創作についてのエッセイ集

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AIと創作に関するエッセイのまとめ。
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AIと歩んだ創作の道:2023年のふりかえり

作家のあしざわです。そろそろ今年も終わりなので、色々ふりかえっておこうと思います。 通年…

葦沢かもめ
9か月前
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AIと小説の歴史をまとめてみた

AI執筆歴6年のド新人がAIと小説の歴史について語るなんて100年早いですが、ゆる~くご紹介して…

葦沢かもめ
4か月前
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【エッセイ】本屋にレシートを並べて売ろう ―「物語」をぶっこわして再定義してみる…

今回は私自身もあまりよく分かっていない話です。「変なこと言ってんな」と思いながらお読みく…

葦沢かもめ
5か月前
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【かもめAI小説塾】「ストーリー・エンジニアリング」という概念を提唱する

「かもめAI小説塾」が始まってからいくつか記事が出て、そろそろ私がなんかヤバいことをしてい…

葦沢かもめ
5か月前
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かもめ録 #3:小説コンテストでの検閲と作家の沈黙

2週間で漫画を制作してセルフアニメ化しましたこの2週間ほどで、画像生成AIのDALLE3を用い…

葦沢かもめ
7か月前
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かもめ録 #2:AIと文学賞

初めにちょっとだけ。 現在、葦沢は転職活動中です。今までは本業でAIエンジニア的なことをし…

葦沢かもめ
8か月前
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AIを利用して執筆された芥川賞受賞作『東京都同情塔』を私なりに解釈してみた(ネタバレあり)

第170回芥川賞受賞作『東京都同情塔』。作者は九段理江氏。生成AIを利用して執筆したことを記者会見で語り、話題となりました。 この作品のあらすじを新潮社のHPより引用します。 私がこの作品を読んだ感想を端的に表すと、暗喩を通して、生成AIを用いて執筆した小説で世界を支配したいという欲望と、それに伴う迷いや後悔、誹謗中傷の怖さとの間で葛藤する心を描いた作品かなと感じました。「ホモ・ミゼラビリス」が柱になっているので、裏テーマはイヴァン・イリイチの「コンヴィヴィアリティ」なの

かもめ録 #1:新年

人々のすなる「えっくす」だか「ついったー」だかいふものが自分のペースに合ってないなと感じ…

葦沢かもめ
8か月前
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神林長平先生の記事について思うこと

神林長平先生がAIについて語っている記事が出ていましたが、どうやら私の感覚は世間とは違うよ…

葦沢かもめ
9か月前
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AIアートグランプリに初めて参加した感想など

11月4日、土曜日。ベルサール秋葉原で開催された第一回AIフェスティバル。このイベント内にて…

葦沢かもめ
11か月前
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「著作権侵害チェック支援ツール」の課題

2023年10月16日に開催された、文化審議会著作権分科会法制度小委員会(第3回)。 ここで公開…

葦沢かもめ
11か月前
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AIと著作権の問題を解決するかもしれない「ライセンス市場」というアイデア

今回は、以前Twitterにて話をしたライセンス市場について、筆者の考えをまとめておこうと思い…

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【エッセイ】AIと芸術的感覚と社会的責任と

スランプ最近はスランプ気味で、AIをどう使って小説を執筆すればよいのか迷走していました。よ…

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AIを使った大量応募について、AIを使って大量応募した人が語る

SF雑誌Clarksworldへの小説の大量剽窃投稿がニュースになっていたので、昨年の星新一賞にAI(GPT-2)を使って100作の大量応募を行った私の意見を述べます。 まず先に結論を置いておきます。 AIを使って大量に生成した文章で迷惑をかけてはいけません。 また今回の件では、AIを使って既存の小説の表現を書き換えていたとのことですが、他人が著作権を持っている文章を入力してはいけませんし、ましてやそれに酷似した作品を作って剽窃してはいけません。 AIによる書き換えが