入院 6
こんにちは。午後も頑張りましょう。
それでは
担架に乗せられたところから…
病院
につき、凄い速さでPCR検査を終えた俺。
この時点で身体の痺れ〜等の自覚症状はほぼ消え、「これ帰れるんちゃう?」(宮川大輔 星空レストラン)になっていたが、担架に乗った途端
自体が急変した。
なんかわらわら集まってきた!!
アタフタアタフタ(プルプルプル)
A(男、メガネ、このチーム(?)のリーダーっぽい)「バイタル安定(多分言ってない)…芦屋さん大丈夫?今日は何月何日ですか!?」
B(女、若い、料理が下手そう)「はーい芦屋さん目を見ますね〜 うん!大丈夫!じゃあこのペン見て!」
C(男、若い、ダーツバーに居そう)「前の病院からのデータは?うん!うん!そうか…これホニャララ(なんか難しい話してる)使うか〜!検査予約取れてる!?」
D、E、F、その他ナース「ワチャワチャ」
申し訳ないが笑ってしまうだろ!(勘吉)
タクシーは自分で色々させておいて(暴言)、ニコニコPCR検査をさせた後がこれであったことや、今まで担架で運ばれたことのない俺からしたらはしゃいでしまうわけだ。
医者は道すがらで次々と仲間を増やしていく。(イナズマイレブンのOPか!!)
担架に運ばれながらBから
「これからこうこうの検査を受けるので、書類にサインが必要です!読み上げますので、OKだったらサインお願いします!代筆も出来ますよ!書けますか!?」
の説明を受け、この流れを数回行う。
内容は検査受けます!やら入院します!やらアレルギーないです!やら過去病気をしたことあります!やらだ。
問答が続く中、間を縫ってAやCやその他が俺に名前や生年月日や症状を聞いてくる。
これこれ!やっぱこれだよ!という俺と、いやこれ今日死ぬパターンあるんか?の俺がグルグルしている。
質問攻めにあっていたため深くは分からなかったが、恐らくかなりゆっくり担架は運ばれ、エレベーターなどを挟みながら手術室の前に到着した。
運ばれながらの話によれば、脳梗塞(の恐れ?)と脳に繋がる動脈が裂けて見えづらくなっているようで、本日2度目のMRIをしなければならないらしい。A先生がわかりやすく何度も説明してくれた。
うん。うん。
しゅじゅちゅ…?
待合を終え、前の担架が出ていってからすぐこんなんに寝かされる俺。
一緒に部屋に入ってくるイナズマイレブンのみんな。
※⬆くらいの人数が一斉に俺を見下ろしている。マジで感謝!している場合ではない。
黒駒
俺の中でのコードブルーごっこも終わり、冷静になってきたようだ。
手術?(検査)に同意をした内容を思い出すと
脚の付け根からデカ目の管を入れ、そこから脳に造影剤を流し込み脳のMRIを撮る、内容だったはずだ。
知らない単語ばかりで分からないが、不思議と怖さはなかった。
イナズマイレブンのお陰だろう。
(脳内にはイナズマイレブンが勝手に頭に流れていた。ちなみに手術室にも小さめになんかの曲が流れていた気がする。朝ドラのopみたいな聞いたことありそうなやつ)
そしてドラマで見た事ある「何時何分!○○に伴う○○の○○〜を開始します!」みたいなセリフをリーダーっぽいのが(もう顔覚えてないけどA?)宣言し、手術が始まった…
続く
ところで
手術の云々(そもそも手術と呼ぶのか?管通すだけだったし)より先にみんなに伝えたいことがある。
なんや入院する前には排泄をしておけ!!!!
というのも手術から数分前
俺は担架で運ばれながらふと、「手術の前にはトイレ行ってもいいですか?」とBに聞いてみた。
するとAから「カテーテルをするから、もう大丈夫だよ?我慢できますか!」と返ってくる。
流石に俺もカテーテルは知っている。ブラックジャックもDr.コトー診療所も結構読んでいるのだ_____
カテーテルとは、医療用に用いられる柔らかい管のことである。胸腔や腹腔などの体腔、消化管や尿管などの管腔部または血管などに挿入し、体液の排出、薬液や造影剤などの注入点滴に用いる(Wikipedia)
⬆をオシッコの穴に入れるのだろう?(強者顔)
この時は
カテーテルって多分おちんちんをフタしてテープで漏れないようにするんだろうなァ…みたいな感覚だったのでOKを出した
俺のバカ!!
カテーテルの認識は間違ってなかったが、間違っていたのはその入れ方とその「痛み」。
手術室に入った瞬間にナースから「オシッコの穴にカテーテルを入れますね♡」とのお達しが来た。
これか。(おちんちんを見られるのは恥ずかしいが。まあいい )
音速のインパルス前の顔つきで了承した
次の瞬間
これである。
なんとナースは(凄い速さで俺の陰毛を剃っていただいて )
ストロー程の管を俺の尿管にズリュン!と入れ込んだのである。
ストロー程の管だぞ!?
おちんちんの穴から鈍痛(渇いた叫び)が木霊する。
例えるなら、オシッコを限界まで我慢したあと我慢できず、でもクラスのみんなの前で大洪水は起こせないのでチロチロとおもらしをしてしまう感覚である。
もはや患部はどうなっているか怖くて見られない。
寒気がする。
「絶妙に」痛すぎないのに理解できない痛さが脳をクリーンにさせることで、痛みの幅を一定にしながら俺を蝕む。
ナースが管を奥へ奥へ進めていく。
ズリ、ズリ…
エロ漫画で尿道を開発する系も見たことはあるが、アレはおかしい。(虎助センセイ!)
…終わったようだ。
手術は始まっていないのに、俺はもう、終わっていた。
全然楽しくないが、俺の中の神龍寺ナーガは息を潜め、コバンザメ先輩率いる芦屋おちんちん(短小)ポセイドンの敗北を告げるブザーが______鳴った。
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