「灘生」に求められること(2023年度入試・灘中学算数1日目分析)

芦屋国語教室、理数科担当の遠藤です。
昨日の代表の記事に続きまして、本日は算数の1日目のお話です。

なお、詳細な解答解説については別記事にて展開しております。
灘中算数1日目解答
こちらも是非ご確認下さい。

さて、今年の灘中の算数1日目ですが、平均点としては一昨年並みの傾向に落ち着きました。
主に関東圏からの「外部」受験生の数や質によって変動しやすい部分ではありますが、いろいろ試行錯誤している様子はうかがえます。
「隔年傾向」と見る向きもありますが、一昨年とも問題の質は若干変わってきていますし、単純に「易しい年、難しい年」と区分けするわけにはいかないでしょう。
今年の問題は「気づき」が要求される問題が多く、平均は高いものの。
ですので、個々の問題の出来というよりは「自分が取れたはずの問題を確実に取り切れたか、ミスなく、時間を確保できたか」がポイントとなったでしょう。
以下、各問ごとの分析です。

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