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Namring SFTGFOP1(ナムリン エスエフティージーエフオーピー1)―名前はそっくり。価格は最高額。

 茶葉の名前を見て「第51回で書いていた記事と、同じなのでは」と思う人も居るかもしれない。実際そっくりな名称で、よくよく見ないと違いが分からないと思う。ちなみに第51回で紹介したのはNamring Upper FTGFOP1(ナムリン アッパー エフティージーエフオーピー1)で、今回の茶葉との違いは「Upper(アッパー)」の有無、続く部分の頭に「S」があるかないかという2点のみだ。実を言えば、記事を書くまで私も2つを混同しており、ようやく最近になって違いを理解した。今回は紅茶の紹介だけでなく、差異についても触れたい。書き忘れたが、茶葉の種類としてはダージリンのファーストフラッシュになる。

 袋を開けて茶葉を見ると、他のダージリンや以前紹介した「Upper(アッパー)」が名前に付いている方と比べて、少し白っぽい色をしている。ちなみに、他の茶葉はもう新芽を彷彿とするような少し黄緑色だ。香りとしては、かなり穏やかな印象で、似ている「Upper(アッパー)」よりも更に優しく感じる。
 口に運ぶと、ダージリンファーストフラッシュの爽やかさはありつつも、あっさりとした飲み心地だ。公式の説明に花束や青りんごを思わせる仕上がりとあるように、華やかかつ爽やかで花屋に訪れたときのようなイメージだ。飲み方としては繊細な個性を楽しむためにも、ストレート一択だろう。

 個性が穏やかなので、マリアージュを考える場合にも、強すぎる物は避けた方が望ましいと推測する。食事なら、ホットドッグやベーコンを使ったエッグベネディクトといった味が濃い物より、和風のツナサンドのような、やや淡泊な味付けの物がおすすめだ。スイーツの場合は、紅茶をメインに添えたいならシンプルな味わいのクッキーやハニートースト等が良い。
 また、菓子の方に重きを置くならば、ショートケーキやタルトなど何でも好きな物を選んで大丈夫だと思う。ケーキの後味を、さっぱりとリセットしてくれること請け合いだ。自分の目的や食べたいイメージに合わせて、組み合わせてみて欲しい。

 最後になったが、今回紹介したNamring SFTGFOP1の金額は50gで約7000円となっており、過去最高額だ。ちなみに普段紹介しているのは、大体1000円〜1500円位だ。紅茶が大好きな人であればプレゼントに喜ばれるかもしれないが、基本的にはおすすめしない。フレーバーティーの方が、万人受けするだろう。ぜひ「値段が高くても、旬の味を楽しんでみたい!!」と感じた人自身に、サロンや茶葉を購入して味わって欲しい。他のファーストフラッシュと同様に期間限定の在庫限りでの販売のため、もし欲しいと思った人が居れば、早めに買うことをおすすめしたい。

Namring SFTGFOP1の量り売りが入った袋。

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