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(我流)麻雀の点数計算まとめ

誰向けの解説?

「点数計算? この表を覚えればいいんだよ」と下の表を見せられて「は?」ってなった人向け

「は?」(翻数と符数による二次元表になっており正直かなり目が滑る…)

つまり、ほぼほぼ自分用の備忘録。
ついでに、翻数による得点はなんとなくわかるけど、点数の根拠はよくわかっていないし、そもそも「符」とは? という自分と同レベルな初心者向け。
符計算の解説をいろいろ読んでみたけど「つまり…どういうことだってばよ?」となった人も試しにどうぞ。

ちなみに、この解説は点数の仕組みを理解するためのものなので、この解説を読んだからといって点数計算ができるようになるわけではないので注意。

参考サイト

これらの参考サイトで理解できるのなら特に本記事を読む必要はない
自分の場合は、これらの内容を自分なりに噛み砕くことでようやく理解できた。

(我流)点数計算表

というわけで、本題。
上の表を見て「は?」となったので、自分なりに分解と再構築した点数計算表がこちら。(めっちゃ長いよ)

翻数ごとの一次元表に再構築したもの

この表から、麻雀の点数が「翻数」「符数」「誰がどう和了したか」という3つの要素から成り立っている、ということが読み取れるだろうか。

基本点について

そして次に「基本点」とは何だ?と疑問が湧くかもしれない。
「基本点」とは、その名の通り点数を構築する上で基本となる点数のことで、「翻数」と「符数」を元にして、ある計算式から導き出すことができる。(「符」についてはまた後ほど)

基本点の計算式

そして、これがその計算式。

$$
基本点=符数×2^{翻数+2}
$$

「は?」
と、もう一度と言いたくなること請け合いだろう。
一応説明すると、和了した「翻数」に場ゾロの 2 翻を足した数を指数とした 2 の累乗数に「符数」を掛けると「基本点」になる。

なお、場ゾロとは「なんかそういうことになってる数字」である。
「は?」とまた言いたくなるが、起源を調べたところで現在まで受け継がれている論理的な理由は特にないので、まあ、そういうことなのだろう。

では、この数式を元に 1 翻 40 符の基本点を求めてみよう。

$$
40×2^{1+2}=320
$$

というわけで、基本点は 320 点となる。

こんな感じでよくわかない数式なのだが、この数式から「符数」よりも「翻数」の方が得点に大きく影響しうることはわかるだろう。
そしてそうなると「符」の存在意義に疑問が湧いてくるかもしれない。

そして「翻数」と「符数」が上がり「基本点」が 2,000 点を超えると、いよいよもって「符」の存在意義が怪しくなってくる。

満貫以上の基本点

上の表を見てもらうと、基本点が 2,000 を超えると「符数」の表記がおざなりになるのがわかるだろうか。なんなら「五翻」以上になると表記すらされなくなる。

これは「四翻」以下で基本点が 2,000 を超える和了は「満貫」扱いとなるためであり、「五翻」以上になるとそもそも「符数」を含んだ計算が行われなくなるためである。

「五翻」以上の基本点については、以下のように定められている。

  • 5 翻: 基本点 2,000(満貫)

  • 6~7 翻: 基本点 3,000(跳満、満貫の 1.5 倍)

  • 8~10 翻: 基本点 4,000(倍満、満貫の 2 倍)

  • 11~12 翻: 基本点 6,000(三倍満、満貫の 3 倍)

  • 13翻以上: 基本点 8,000(数え役満、満貫の 4 倍)

  • 役満: 基本点 8,000(満貫の4倍)

これはまだだいぶわかりやすいよね。

徴収時の計算方法

点数の要素のうち「翻数」と「符数」で「基本点」が導き出されることが説明できたので、続いて「誰がどう和了したか」について取り上げていきたい。

といっても比較的単純な法則性で、「誰がどう和了したか」は徴収時の計算方法に影響する。具体的には以下の通り。

  • 子のロン和了: 基本点の 4 倍を切り上げて放銃者から

  • 子のツモ和了: 基本点を切り上げて子 2 人から + 基本点の 2 倍を切り上げて親から

  • 親のロン和了: 基本点の 6 倍を切り上げて放銃者から

  • 親のツモ和了: 基本点の 2 倍を切り上げて全員から

「切り上げ」は下 2 桁に対して。
なお、基本的には下になるほど得点が大きくなる。

これだけ見ても正直わかりづらいのだが、(「子のツモ和了」では特に)「切り上げ」のタイミングがかなり重要になる。
1 翻 40 符を例に、以下の表を見て計算してみてほしい。

1 翻 40 符の点数
  • 子のロン和了: 基本点 320 点の 4 倍 1,280 点を切り上げた 1,300 点

  • 子のツモ和了: 基本点 320 点を切り上げた 400 点ずつを子 2 人から + 基本点 320 の 2 倍 640 点を切り上げた 700 点を親から、合計 1,500 点

  • 親のロン和了: 基本点 320 点の 6 倍 1,920 点を切り上げた 2,000 点

  • 親のツモ和了: 基本点 320 点の 2 倍 640 点を切り上げた 700 点を他家の 3 人から、合計 2,100 点

とまあ、こんな感じでかなり複雑になる。

……おわかりいただけただろうか?
そう、似たような和了なのによくわからない微妙な点差が発生するのはこいつのせいである。

符について

最後に、存在意義がかなり疑問視されてきている「符」について説明したい。
そもそも「符」とは、上記した「基本点」を構成している要素の一つで、和了時の状況によって加算される何か
各状況で加算される符数は以下の通り。

符の種類

  • 副底: 20
    フーテイ。和了すると必ず与えられる 20 符。符底ともいう。

  • 面子符
    順子には付かず、刻子および槓子のみに付く。

    • 順子: 0

    • 刻子
      明刻→暗刻→明槓→暗槓 の順に 2 倍になり、么九牌の場合は中張牌の 2 倍になる。また、和了牌で出来た刻子については、ロンは明刻、ツモは暗刻として計算される。

      • 中張明刻: 2

      • 么九明刻: 4

      • 中張暗刻: 4

      • 么九暗刻: 8

    • 槓子

      • 中張明槓: 8

      • 么九明槓: 16

      • 中張暗槓: 16

      • 么九暗槓: 32
        符計算の対象となる要素のうち符数が最大となるのはこれ。

    • 雀頭符
      雀頭に付く符。役牌の場合のみ 2 符が付く。

      • 数牌 / オタ風: 0

      • 自風 / 場風 / 三元牌: 2

      • 連風牌: 2or4
        連風牌の場合 4 符にすることもある。

    • 待ち符
      待ちの形によって付く符。両面および双碰には付かず、嵌張、辺張、単騎の場合のみ 2 符が付く。

      • 両面 / シャボ: 0

      • 嵌張 / 辺張 / 単騎: 2

    • 門前加符: 10
      門前でロン和了した場合のみに付く 10 符。門前ツモには付かない。

    • ツモ符: 2
      ツモ和了した場合に与えられる符。副露しても付く。

    • 特殊な一律符
      上記の計算に依らず、和了時の符数が例外的に定められている符
      (副底・門前加符・ツモ符・雀頭符、すべて付かない)
      (ただし、以下のいずれにおいても翻数はプラスされる上、5 翻より増えたら満貫以上扱いとなり符計算が不要になる)

      • 平和ツモ: 20
        平和で門前清自摸和(ツモ)和了した際は副底やツモ符も付かず一律に 20 符とするのが一般的、とのこと。
        ちなみに、和了時の符数が 20 符となるのは平和ツモのみ。
        そして平和ツモの時点で既に 2 翻なので、1 翻 20 符という和了は存在しない
        (門前の平和ロン和了は通常の符計算になる)
        (そもそも「符の付かない和了」というのが平和の原義らしい)

      • 食い平和: 30
        副露した上で平和の形(いわゆる食い平和)でロン和了した場合、本来は副底のみの 20 符となるが、例外的に 30 符とするのが一般的らしい。

      • 七対子: 25
        七対子は例外的に切り上げなしの 25 符固定の 2 飜とするのが一般的とのこと。つまり 1 翻 25 符という和了も存在しない

なお、和了時の合計符数は下 1 桁が「切り上げ」られて計算される(七対子以外)。つまり、下 1 桁が 2 符なら「切り上げ」られて 10 符扱いとなるわけだ。なんだそりゃ。

一翻の最小得点例と最高得点例

符数(の意味不明な仕組み)について何となく理解できたところで、試しに一翻における最得点例と最得点例を以下に示してみよう。

  • 一翻 最小得点例(役牌中のみ、子のロン和了、和了牌🀛)
    🀂🀂 🀛🀜🀝 🀊🀋🀌 🀔🀕🀖 ポン🀄🀄🀄
    符計算: 副底 20、么九牌明刻 4、合計 24 符(切り上げて 30 符
    得点: 1,000 点

  • 一翻 最大得点例(役牌中のみ、親のダマロン、和了牌🀄)
    🀀🀀 🀑🀒🀓 🀄🀄🀄 暗カン🀫🀏🀏🀫 🀫🀃🀃🀫
    符計算: 副底 20、連風牌雀頭 4、么九牌明刻 4、么九牌暗槓 32×2、門前加符 10、合計 102 符(切り上げて 110 符
    得点: 5,300 点

というわけで、同じ「役牌中のみ」が符計算次第で 5.3 倍になる。
ちなみに、2 翻 110 符だと親の和了で 1 万点を超える

つまり、役が安くても么九牌を暗槓するだけで符数が跳ね上がるということを覚えておけばちょっと有利になるかもしれないネ。

まとめ

何なんだろうね、この異常な複雑さ。
推測するとしたら「100点差のドラマ」を重んじたかったのだろうか。
ちなみに、海外の麻雀だと符計算やってないとこの方が多いんだってさ。

徴収時の切り上げルールもだいぶヤバいけど……
符計算はもう廃れた方がいいのでは?

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