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終点はここで

誰かの人生の通過点にしかなれない、とどこかで思っている。(とても言語化しづらい感覚。ただ拙くとも言葉にしたいと思う。)
これはアイドルになる前からずっと感じている事だ。私は貴方を鮮明に覚えてるのに、貴方にとって私は既に過去のものになってしまったんだろうなあ、というのを幾度も経験した。


この活動をしていて、より濃くそう思うことが増えた。新しい運命的な出会いがあれば、伴って少しずつ私の存在は薄まって最後には思い出として消費される。一時の「ブーム」として消える。口では浮気だ乗り換えだやいのやいの言うし、いなくならないでねとよく言うが、今の私はそれを悪だとは思っていない。アイドルという狭い世界でさえもこんなに沢山の出会いがあるのだ、仕方のないことだと思う。せめて思い出くらいにはなってくれたらいいな。そして思い出の中の私が良い人で綺麗な存在であればいいなあと思う。寂しいけど。


ただ、ふと見渡したら2年間私を過去のものにしないでいてくれる人が沢山いた。私の存在をいつも今のものとして側に置いてくれる人たち。
いつまで貴方にとっての今で在れるかはわからないけど、この2年間を信じたいと思う。今であるために歩き続けたいし貪欲でいたい。貴方の過去にはなりたくない。

永遠なんてないけど、貴方とのこれからとずっとを夢見てもいいかな。
そして私が貴方の最後の人だったらこの上なく幸せだな。