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【48】とても大切なおまけ

大事なことを教えてくれた『ちゃん』。


でも。
私は今まで『ちゃん』のことを、【変な家族】と思われる恐怖で隠していた。

ブログを書き始めて…

このブログを、愛を持って読んで下さる方々がいらっしゃることで、私は本当に嬉しかった。

もっともっと、『ちゃん』との日々を知ってほしくなった。

そのおかげで、どんどん思い出してきて。

あっという間に書けた。


『ちゃん』に出会った、7年前のことも。
一緒にたくさん笑って過ごした日々も。

鮮明に思い出されて…

いくら、ケイの中に『ちゃん』はいる
と言われても…

思い出していくうちに…私は

『ちゃん』が恋しくなった。

パソコンの前で、毎日
ヘッドフォンなんてつけて作曲作業をしてるケイ。


本当に、まだ…


ケイのなかに『ちゃん』はいるんだろうか…


【統合】されたって…


いなくなったのと一緒なんじゃ…


と、ぼんやりケイを見てた私は

これだ!!


と、大切なことを思い出した!

はっきり、ケイの中に『ちゃん』がいるって

証明できる!!!!

「ケイ!ケイ!」
とケイにヘッドフォンを外させて

「信じてないわけじゃないの。」

「ケイの中に、『ちゃん』が統合されたってこと」
と話し出すと

まだ言ってる。
とあきれながら笑うケイ。

「でも。確信が欲しかったのずーっと」


はい。はい。それで?
って感じにケイは聞いてくれた。

「だから。合図を。あの合図!」


???何言ってるの???

と首をかしげて、不思議そうな顔で私を見るケイ。

やっぱり…ケイは知らないんだ!

ドキドキ。

心臓がバクバクする。

「『ちゃん』とね?ずーっと前。決めてたの!」

「ケイが『ちゃん』になりすまして来ないように…
『ちゃん』とママだけの間で、合図を決めてたの!」

少しびっくりした顔をした後

「うっける~。何それ。そんなの決めてたの?」

と、私の疑い深さを、小さい子をなだめるように笑うケイ。


「うん。だからその合図。」

「その合図してみて?って『ちゃん』に言って?」

これが、最後だ。


これで、『ちゃん』が消えちゃったのか…

『ちゃん』は本当にケイの中にいるのか…

確かめられる、最後の質問。


ケイはチラっと目を斜め上に動かして…

くすっと笑って

「『ちゃん』が、『そしたらケイにばれちゃうよ?』だって」
と言った。
 

心臓がバクバクして…

一息、深呼吸した私が


もう…

ケイにばれていいよ。

『ちゃん』

と言った瞬間ー


ケイのピースした指が

私の顔の前にきた...


私もピースをすると...


ケイは、人差し指と中指の先っちょを
私の指に、ぴとってくっつけて

にっこり笑った。


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