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ボランティアスタッフのみなさんに「ありがとう」

あしなが学生募金では、寄付月間に合わせて「#一緒に募金しませんか?」キャンペーンを実施中です。

学校や会社、仲間内で募金してみませんか?コロナによって街頭での募金活動ができなくなってしまいました。しかしながら、奨学金を必要としている家庭ではコロナの影響でより一層厳しい状況にあります。私たちは街頭に立てない分様々な形でこの問題を皆様に届け、一人でも多くの親を亡くした子どもや親が障がいを持っている家庭の子どもたちが進学できるように応援しています。みなさんもぜひ、学校や会社、仲間内で募金をしてみませんか?

ボランティアスタッフのみなさんに「ありがとう」


はじめまして、あしなが育英会職員の中村です。
あしなが学生募金の「#一緒に募金しませんか?」キャンペーンということで、ほんの少しですが私自身の学生募金の思い出話をさせてもらえればと思います。

現在はあしなが育英会の職員として日々お仕事をさせていただいてますが、もともとは私もあしながの奨学金を利用していた遺児の一人でした。

そんな私が初めて学生募金に参加したのは、大学進学直後の4月。立った場所はなんと渋谷駅。“初募金”に“初渋谷”、当時東京に出てきて間もない田舎者の私にとっていろんな意味でドキドキしたのを今でも覚えています(笑)

そんな衝撃のデビューから大学卒業までの4年間、毎春秋の募金に立ち続けました。その4年間の募金活動を振り返る上で避けては通れないのが、毎回私たちと一緒に街頭に立ってくれているボランティアスタッフのみなさんの存在です。

当時含め現在も、毎回本当に多くの方々が募金に参加してくださいますが、その中身は非常にバラエティーに富んでいます。
学校の部活や奉仕活動として参加してくれる中学や高校の生徒さんたち、CSR活動の一環としてやってこられる企業の方々、たまたま存在を知って参加申し込みをしてくださる個人参加の方。短時間だけ参加される方もいれば、朝から晩まで一緒に街頭に立ってくださる方もいます。
また、長年同じ募金拠点を担当していると、前回参加してくださったボランティアスタッフさんと再会することもかなりの確率であったりしました。気が付けばお互いに顔見知りになっていた、なんてことも一人や二人の話じゃなかったように思います。

そんな風に学生時代の4年間を通じて、本当に多くのボランティアスタッフの方々と出会い、関わらせてもらいました。それと同時に、共に街頭に立つことを通じて、私含む多くの遺児学生らのことを力強く支えていただいたと思っています。

ひとことに「支え」と言っても様々な側面がありますが、特に私個人にとっては「精神的な支え」としての側面が大きかったように感じます。そのことを一番強く感じる瞬間が、募金で一日中街頭に立っていると必ず訪れる「無」の時間でした。

募金活動は学生らにとって多くのご支援者=あしながさんと出会い、関わることの出来る機会です。一方でそれと同じくらい多くの方々から叱咤激励、厳しいお言葉を頂戴することもあります。
そんな誰かと“関わる瞬間”が多々ある一方、それ以上に、誰とも“関わらない時間”が長く長く続くこともざらではありません。

呼びかけをする私たちを一瞥するだけで去っていく人。
配っているビラに見向きもせず通り過ぎていく人。

多くの人が行き交う街頭にも関わらず、実は“孤独”を感じる瞬間が沢山あります。

 正直、心折れそうになること、くじけそうになることは4年間の内で何度もありました。ただ、そんな気持ちを感じる度に、強く強く励ましてくれていたのが、共に街頭にたつボランティアスタッフのみなさんの存在でした。

 恐らく、私が感じていたように一緒にいたボランティアスタッフさんたちもしんどかったり、心細さを感じていたかと思います。それでも、投げ出すことなく街頭に立ち続けてくれる姿勢に、何度も何度も勇気づけられました。拙いながらも街頭に向けて真っ直ぐに呼びかけるその言葉に、何度も何度も奮い立たせてもらいました。

学生時代の4年間、私が街頭に立ち続けていられたのは、私たち遺児という存在の理解者であり、募金当日に一番の味方でい続けてくれた、ボランティアスタッフのみなさんたちのおかげです。

実際に会ってお礼を伝えることは叶いませんが、この場を借りて今改めて感謝の言葉を伝えさせてください。

ありがとう

父を亡くし、将来に対して不安しかなかったあの頃の私を、人知れず救い上げて、支え続けてくれていたのは、あなたたちの様な心寄せてくれる誰かだったのだと思います。


今年は新型コロナウイルスの影響もあり、実際に街頭でみなさんとお会いすることは叶いませんでした。しかし、みなさんの様に関心を向けてくれる、心を寄せてくれる存在がいるということ自体が遺児たちにとって大きな励みや支えになることは間違いありません。

 アフリカのことわざにこんな言葉があります。
「子ども一人が育つには、村人全員の力が必要だ」
 どうかこれからも、遺児たちの成長を支える“村人”の一人として、力を貸していただければ幸いです。#一緒に募金しませんか?

キャンペーンのお問い合わせは以下から


今すぐ、何かしたい!という方は、クレジットカードでご寄付いただけます。募金に立つだけではなく、いろんな形で #一緒に募金しませんか

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#募金
#いま私にできること





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