見出し画像

外反母趾の話と靴選び

足にはいろいろと悩みがありますね。

皆さん足にはいろんな悩みを抱えています。
中でも「外反母趾」は知っている方も多いのですが、他にも「内反小趾」これは簡単に言うと「外反母趾の小指版」と言うと分かりやすいですかね?
この他にも沢山あります。
魚の目やタコ、偏平足、巻き爪や陥入爪(かんにゅうそう)、それから足底筋膜炎(腱膜炎)といって踵付近や足の裏が痛いという症状も多いですね。
でもこれもほんの一例でまだまだいろんな症状がありますが、今回は外反母趾について書いてみたいと思いますので最後までお読みくださいね!

画像1

外反母趾は足のアーチの崩れが原因

足の裏には縦に二つ、横に一つの三つのアーチがあります。
縦アーチの一つはいわゆる土踏まずという内側縦アーチと外側にある外側縦アーチがあります。そして横アーチは親指の付け根と小指の付け根を結ぶラインにあるアーチです。
アーチの役割などはまたいつか触れますが、この三つのアーチがあることで三点支持といってイメージとしては足の裏がドーム状と言うか三脚のような構造になっていることで、一つの働きとして安定感を保ってくれています。
三脚構造がしっかりと出来ていると片足でも安定して立てますが、このアーチが歪みバランスが崩れる事で体のあちこちにも歪みが生じ、例えば膝痛や腰痛を引き起こしたりします。
そんなアーチの崩れの中の特に横のアーチの低下が外反母趾や内反小趾の原因となるケースが多いんです。
外側アーチ(土踏まず)が下がると皆さんご存知の「偏平足」ですね。
横のアーチが低下した足は「開張足(かいちょうそく)」という状態になります。

画像4

外反母趾の原因は開張足(かいちょうそく)

横のアーチが低下すると共に中足骨という部分、下の画像の丸で囲っている部分が広がってきます。 この広がった状態を開張足と言います。
全体的に広がってきますが、特に親指側や小指側が広がります。そして足にあるいろんな筋肉や筋で親指や小指が内側に引っ張られて指が内側に曲がることで外反母趾や内反小趾になります。
皆さんイメージとしては…下記のようなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?

・先の細い靴を履いていたから
・ハイヒールなど踵の高い靴を履いていたから

でも「今までほとんどヒールのある靴を履いたことは無いんです…」
という人も多いのです。というか印象としてはそういう人が多いですね…
そして最近気になるのが「子供の外反母趾」です。
お子様の外反母趾についてはまた今度詳しく書いてみたいと思います。
この中足骨が広がり開張足と言う状態にある事が外反母趾の大きな原因なのでハイヒールを履いたことの無い人も発症します。
ではどんな靴を選ぶのが良いのか?

画像4


外反母趾の人の靴選びは?

外反母趾の人の靴のイメージってこんな選び方していませんか?
・幅が広い靴… EEEとか4Eとか
・足に負担が掛からないように”柔らかい素材”の靴
・とにかく軽い靴
これって実はよくない靴の特徴なんです。
そして実はこの選び方って外反母趾に限らず足のトラブルを招きやすい靴選びなんです。
さらに足にトラブルを抱えると少しでも足に負担を掛けないようにと言う理由から少し大きめのサイズにしたり、脱ぎ履きが楽なスリッポンタイプの靴にしたり… これもどんどん足の状態を逆に悪い状態にしてしまいます…

画像5

先ずは靴選びの一番の基準として指先に1㎝から1.5㎝程度の余裕寸が必要。
指先に余裕が無いと指先が靴のつま先に当たって指先や爪にトラブルを招きますし指をちゃんと使って歩行も出来ないので、この余裕寸は絶対に必要です。 でも…幅が広すぎる靴や余裕寸があっても靴の紐を締めないで履いているとどうなるでしょう?
そうですね… 足が前に滑ってしまうので余裕寸の無い靴を履くのと同様に指や爪にトラブルを発症したりしますしちゃんと歩けません。
また幅が緩い靴というのは、開帳足になった足がどんどん広がりやすくなります。 むしろ幅広すぎる靴ではなく横幅はぴったりフィット、そして靴ヒモをしっかりと締めて履くというのが基本です。
でも足にトラブルを抱えると心理的に足に少しでも負担をかけたくないので、とにかく幅が楽・やわらかい・軽い靴でしかもヒモを締めることすら足に負担をかけてしまうのではないかと考えてしまうようです。
そしてそのような靴を履いて歩くので結果的にさらに足を悪い状態にしてしまう… という事になってしまいます。

足にトラブルを抱える人はネットではなく実店舗で

足にトラブルを抱えていたり、何を履いても自分の足に合う靴が見つからないという方は、是非一度シューフィッターのいるお店で足の計測をしてもらって買ってみて下さい。
※シューフィッターといっても知識はまちまちなので、ちゃんと足を計測し悩みに応じた靴を提案してくれるお店をお選びくださいね…
なかなか足に合う靴が見つからないという方でも、案外と量販店に行ってたくさんある靴の中から自力で選ぼうとする人が多いのですが、実はサイズも含め自分の足の特徴を知らないと選ぶことはできません…
是非一度ご自分の足の相談に乗ってくれる店を探して自分の足のサイズ特徴を知り、どんな靴が足に合うのか相談してみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?