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人類はパンデミックとどう戦ってきたか#読書ログ

タイトル:イラスト図解 感染症と世界
監修:神野 正史

形式上収束したとはいえ。まだまだ感染症はホットワードですので。
絵画・地図など挿絵がいっぱいなこの本を借りてみた。


農耕が始まった紀元前から現代まで、人類が戦ってきた様々な病原体と被害を概説。

マラリア、結核、ペスト、天然痘、ハンセン病
、梅毒、コレラ、スペイン風邪、HIV。

名前を挙げるとどれも怖そう。
全て過去のものだろーと思ってたけど、割と最近も発生しているものばかり。

この中では、天然痘が唯一人間が克服した病気なんやね。すごいやジェンナー。

スペイン風邪(=インフルエンザ)がスペイン流行してないって初耳なんやけど。
名前付いてると、諸悪の根源っぽいやん。


☆オススメの読み方:Googleマップで流行地に想いを馳せながら読み進める。
どの感染症がどこの地域まで拡がったのか、人口の何割が感染、死亡に至ったのか記載があるので、
現在の地形を見て、人口密集してそうやから衛生管理悪いとネズミの温床になりそう…ペストもそうやって拡がったのでは…!

と、疫学者ごっこができます。


結核に苦しめられている人は現在日本国内でも2000人以上いると聞くと、
エジプト文明から人類を苦しめてきた結核の特効薬を見つけた研究者の偉大さを痛感するし、
そんな特効薬が効かなくなる薬剤耐性問題はもっと身近に感じられるよね。

紀元前から様々な感染症の発生動向が書いてあるが、
時代、国によって対応策はそれぞれ。
顕微鏡のない時代にミクロの敵に気付けというのが無茶な話なのではあるけど、
ペスト医療者の防護服(白装束・カラスの様なお面)をみると、
現在の感染症でも感じる、背後から迫る様な恐怖心に襲われる.


メメントモリ
死を想いながらも、今を生きていこうと思うよ。

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